『遠い日のゆくえ』 朝原雄三監督作品
昨日の「ミッドサマー」とは対照的な印象の作品。
「感動」する作品かと思いきや、けっこう怖かった。
特殊清掃の仕事のシーンというより、崩壊する家族像が怖い。また、コミュニティからも疎外された孤独死が悲しい。
まさに、ホルガの世界とは対照的。
両映画ともテーマは「生と死」ではありますが、どうもすっきりと肚におさまらないという部分では似ているとも言えます。
両方の世界、すなわち現代にも前近代にも答えはないということでしょう。
では、どこに答えがあるのか。それは未来です。
もちろん、誰かが言うような「地球家族」のようなチープな言葉遊びとは違いますよ。ただ、本当の地球平和を実現するには、まず足もとのコミュニティの平和を実現しなければならないのです。
ところで、この映画でもまた、富田靖子さんが素晴らしい演技を見せてくれました。この作品での役柄は特に難しかったと思います。
WOWOWシナリオ大賞の作品化ということですが、私としてはちょっとシナリオに無理(無理やり)があったなと感じました。後半、富田さんの演技がそれをなんとかカバーしたかなという印象でした。
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