『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』 成島出監督作品
エメリッヒ監督のハリウッド映画「ミッドウェイ」が、なかなかよく出来ているらしいですね。そこでは豊川悦司さんが山本五十六を演じています。
こちらの山本五十六は役所広司さん。ちょっと自分の中のイメージとは違うかなあ。しかし、それが逆に新鮮で、新しい山本五十六像を描くという意味では成功しているかと思いました。
現代においても評価が分かれる山本五十六。この映画に描かれているように「不戦派」だったのか、それとも一部界隈で言われているように、アメリカのスパイだったのか…。その死(生きていたという説もある)の不可解さも含めて、謎の多い人物であることは間違いなく、そのためにまた多くの作品を生むきっかけとなっているのでしょう。
ですから「真実」と言われると、なんか急に胡散臭くなってしまうという一面もある。
この映画、全体としてCGの出来は悪くありませんが、どうしてでしょうね、戦争ものはCGだと恐怖が薄れるんですよね。やはり、フィルムに実際の恐怖の波動が写り込まないのでしょうか。
その点、三船敏郎が山本五十六を演じた1968年版の方が、深く心に残りました。音楽の違いもあるかもしれません。2011年版は音楽が軽いんですよねえ。
ミッドウェイ
あいう
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