安倍総理辞意表明に思う
安倍総理が辞意を表明しました。まずはお疲れ様と申し上げます。
このタイミングでの辞任ということについては、当然批判もあるでしょう。
しかし、政治は「まつりごと」。「今、ここ、自分」だけの価値判断で正しく評価できるものではありません。
反対に言えば、「今、ここ、自分」の私で思考すれば、安倍総理をいくらでも批判することができます。それは難しくありません。
しかし、ここのところ、「今、ここ、自分」とはかけ離れた情報に触れている私としては、このタイミングこそベストだと感じています。
全く理解されないでしょうし、一笑に付していただいて全然構いません。また、お怒りになる方がいてもおかしくないのですが、8年前の8月11日、この第二次安倍政権のスタートに不思議なご縁で関与させていただいたのは事実です。
今年の8月11日にも8年前のことを思い出してくださり、夫人自らがわざわざメッセーをくださりました。その時には、すでに総理は辞任を考えておられたのでしょうか。
8年前のその日から、何が起きたのか、「今、ここ、自分」ではない視点での真実は、このブログに散りばめて書いてあります。100年後くらいに、だれかが一つのストーリーにまとめていただけるのではと思っています。つまり100年後に、ようやく「今、ここ」で何が起きていたのか、客観的に解釈されると信じているのです。
この8年間を振り返りますと、世の中ではSNSが興隆し、多くの「今、ここ、自分」が吐き出される時代になったと感じます。
これは、我々人類の苦しい修行です。個人の「戦争」状態であり、その集合としての社会の、世界の「戦争」状態であると感じています。
75年前の戦争もそうでしたが、やり尽くすところまでやって、ようやくその無意味さ、空虚さに気づくというのが人類の歴史です。
自我に囚われた、つまり「コト」世界で勝手なことを言って自己満足していた私たちが、コロナという「モノ」に突如襲われ、不安になることによってますます他者に対して攻撃的になる。これは心の戦争の極限状況です。
それをどう乗り越えてゆくのか。私たちに課された難題です。
もうこれからは、誰かに頼ってばかりいたり、あるいは誰かのせいにしてばかりはいられません。そういう新しい時代の始まりの日だと思います。
総理、まずはお体をお大事に。その点でも微力ながらお手伝いさせていただきます。お元気になられたら、また違った立場で「レガシー」を構築してまいりましょう。本当にお疲れ様でした。
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