追悼 三浦春馬くん…『山形スクリーム』 竹中直人監督作品
なんで…。三浦春馬くんが亡くなりました。
役者として高く評価していただけにショックです。これからだったのに…。
10年前の志村正彦くんを失った時に近い虚無感に襲われています。
彼もまた、仕事に対して、人生に対して、まじめすぎたのでしょうか。
追悼の意を込めて、彼の出演している映画のどれかを紹介しようと思ったのですが、なぜかこれが思い出されました。
この、最初から最後までくっだらない作品の中で、唯一「死者(落武者・ゾンビ)」にならない村人が、実は三浦春馬くんなのです。
2009年のこの映画では、友情出演でコンビニの店員役をやっていて、ほんの数秒ですが、竹中直人の落武者ギャグにまじめにつきあっています。
本当に全出演者がふざけた演技に終始している中、唯一まともな演技をしているのが彼なのです。
なんか、それが急に思い出されまして。この時まだ19歳か…。
この作品、映画マニアの竹中直人さんが、様々な国内外の名作のオマージュを散りばめながら作った、コメディーホラーです。
夏休みに田舎を訪れた都会の女子高生グループが巻き込まれる恐怖体験ドタバタ劇という意味では、全体がすでに大林宣彦監督の「HOUSE」のオマージュとなっていますね。
各種ゾンビ映画、八つ墓村、ブレードランナー、マーズ・アタックなどの名作をそのままパクったようなストリーやシーン、セリフも満載。
逆に言えば、それなりの映画好きでないと、この作品のB級さ加減が分からないでしょう。すなわちC級のドン引き映画にしか感じられないかも。
そんな映画愛にまみれたこの明るい作品に、一人まじめに参加している三浦春馬くん。なんとなく寂しそうに見えてしまった。
向こうではたっぷり映画や芝居に愛され、難しいこと抜きに楽しんでください。ご冥福をお祈りします。
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