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2020.07.23

追悼 五島勉さん

Th_as20200721002768_comml 「ストラダムスの大予言」の五島勉さんが亡くなったとのこと。

 私たちの世代は彼にとんでもない影響を受けました。いわゆる70年代のオカルト・ブームの中心にあったのが「ノストラダムスの大予言」。

 結局その後、私は出口王仁三郎に到達するわけですが、同世代の中にはオウム真理教に向かってしまった人たちもいました。正直、両者には大差はないと思います。

 高度経済成長や米ソ冷戦の中、「地球滅亡」の予感というのは、大人子どもを問わずあったと思います。その不安から逃れる一つの方法が宗教であったということでしょう。

 一方で「1999年7月」という近未来のタイムリミットに向けて、ある種爆発的であったり、退廃的であったりする文化、アートも生まれました。私はそちらの方向にも行きました。

 そして、そうした志向、嗜好、思考は、タイムリミットを過ぎた今でも続いています。まさに人生の原点が「ノストラダムスの大予言」にあったのです。五島さんのおかげです。けっこう楽しいので(笑)。

 そしてコロナ。解釈や計算のしかたは自由ですから、ノストラダムスの「1999年7月」が実は今であるとも考えられます。また、予言あるあるですが、ノストラダムスの予言の中に今回のコロナウイルスに関するものがあるとの「後出し」解釈もあります。

 こんな時に、五島さんが亡くなったのも、なにか象徴的なような気がしないでもありませんね。これも統合過剰ですか。

 女性自身のライターであった五島さんが、どのようにベストセラー作家になり、そして多くの日本人の人生を変えてしまうに至ったのか、文春オンラインのこのロング・インタビューを読むとよく分かります。

 【追悼】伝説のベストセラー作家・五島勉の告白「私がノストラダムスを書いた理由」

 自身の意思とは無関係に人生が転がっていくのを見ると、やはり五島さんには使命があったのだなと感じますね。

 「ノストラダムスの大予言」と言えば、封印されてしまった映画も忘れてはいけませんね。今見るとなかなか面白い作品ですよ。五島さんの原作からは大きく離れてしまっていますが。

映画 ノストラダムスの大予言−1

映画 ノストラダムスの大予言−2

 冨田勲さんの音楽も良い。丹波哲郎さんも、このあと出口王仁三郎に向かっていきましたね。晩年耀わんを手に入れて喜んでおられましたっけ。

 ところで、オウム真理教によるこのビデオもある意味すごいですね。こういうメディア戦略は、まさに出口王仁三郎の影響を受けてのものでしょう。つくづく私の人生も紙一重だと感じますなあ。

ノストラダムス 秘密の大予言−1

ノストラダムス 秘密の大予言−2

 そういえば、仲小路彰もノストラダムスについて言及していたように記憶しています。それについては、いつか発掘して紹介できればと思います。

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