『向田邦子 イノセント きんぎょの夢』 三原光尋監督作品
昨日の無垢な富田靖子さんから、本日は「怖い」富田靖子さんへ。
いや、ホントに怖かった。女は怖い…。
不倫される奥さん役を富田さんが演じているのですが、その淡々とした狂気ぶりが怖いのなんのって。
狂気といえば、映画「十字架」での、息子をいじめ自殺で失った母親役も、ある意味怖かったなあ。うまいと思います。感情を殺した狂気。能の世界にも通じます。
一方の主役、中越典子さん演ずる不倫相手の女もしたたかですが、しかし最後は「妻」の「勝ち」で、中越さん、なんか可哀想になってしまいました。
というか、男って馬鹿で情けないですね〜。
なんとこのドラマを家族4人で観てしまったのですが、最後は口々に「胸くそ悪い!」と、「男」が責められる責められる(笑)。
向田邦子さんの原作「きんぎょの夢」は読んでいません。しかし、やはり向田邦子さんは「女」を描く天才です。それはこのドラマでも充分伝わってきました。
このシリーズ、ちょっと怖いけれども全部観てみようかな。何が「イノセント」なのだろうか。
Amazon 向田邦子 イノセント きんぎょの夢
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