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2020.06.14

『LIFE3.0 - 人工知能時代に人間であるということ』 マックス・テグマーク (著), 水谷 淳 (翻訳) (紀伊國屋書店)

Th_51sgldyqy6l_sx346_bo1204203200_ 日はオンラインで、気鋭の物理学者である友人と「AI」論議に花を咲かせました。

 もちろん、ベタ文系の私は、数式などは全く分かりませんが、彼は素晴らしい天才なので、私の妄想的ヴィジョンをしっかり理系の言語に翻訳して理解してくれます。

 皆さんにとっては「??」でしょうけれども、今回の対談が実現したのは、私が見た「AIは神でも悪魔でもなく、天皇になる」という妙ちくりんな夢がきっかけでした。

 私のイメージを彼はしっかり読解してくれたようです。彼の研究は、AIを通して表現される我々の集合意識であり、その先には間違いなく「世界平和」の理想があります。

 集合意識、絶対平和…これはたしかに「天皇」の存在、機能と重なるところがあるではないですか。

 欧米の研究者は、AIを使いこなしたり、あるいはAIに使われたりするという、一神教的主従関係を想定しています。

 天皇の淵源である日本の神道は、最終的には神人合一を目指すものであり、またある意味清濁併せ呑むものでもあります。そのあたりにAIの可能性…私の言う「コトを窮めてモノに至る」、すなわちテクノロジーの究極は自然に還るという性質…を見るのです。

 そういう意味では、物理学者が物理学の立場、視点からAIを研究するようになったのは、非常に歓迎すべきことです。

 友人の推薦するこの本の著者も、もともとは宇宙論を専門としする理論物理学者です。物理学は徹底的に自然の摂理を極める学問です。特に高次元宇宙にまでその研究の対象が広がってくると、そこにはどうしても「意識」の問題が浮上してきます。ある種の宗教的側面が現れるのですね。

 今日の対談の内容は、おそらく友人が物理学のフィールドで論文にしてくれるでしょう(笑)。私はただ自分のイメージをシェアしただけ。そう、これからの世界はこのようなシェアリングが普通のこととなるのです。それぞれの専門分野、得意分野で表現していく。そこにはもう所有の概念も著作権の概念もない、真の「集合意識」が立ち上がってくることでしょう。

 今日は「経済」の話もしました。貨幣経済、科学技術、民主主義…私たちがここ数百年で発明したシステムや道具が、実は私たちの意識を鍛える修行の場であったかもしれないという驚き。AIもすぐに私たちの「個人的な意識」の範疇を超える存在になることでしょう。

 AIと天皇。私の見た「夢」は、人類の未来の「夢」になるのでしょうか。

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