「皿洗い」に目覚める?
↓ なんだかとっ散らかってますが…
ステイ・ホーム期間、「(新)三密」を避けながら、「(真)三密」を心がけておりましたが、もう一つ「密」を感じたのは、家族との時間が「濃密」になったということです。
東京の大学に通っていた長女も2月からずっとウチにいます。もう二度と帰ってこないかと思っていた娘が、期せずして毎日家に引きこもっている。
次女はやっとうるさい姉がいなくなったと思っていたら…いやいや、これはこれで結構楽しそうに姉妹でキャーキャーやっております。
そんなわけで女子3人が1階の居間や奥の和室を占拠しており、唯一の男子たるワタクシは2階の寝室に籠もらざるを得なくなっております。はい。
しかし、このステイ・ホームのおかげで、一旦「解散!」とも言われた我が家族が再び「濃密」な時間を過ごすことになりまして、それぞれ意外な発見がありました。
その一つが、「男子厨房に入らず」だった男子が、なぜか厨房にいることが多くなったということです。これは発見です。
で、何をやっているかというと、まずは皿洗い。これは今まで全くやってこなかったので、自分でもビックリしています。別に無理やりやらされている訳ではありませんよ(笑)。もともとの経緯はこちらに書いてあります。
そんなこんなで、なんか楽しくなってきたのですが、そう、実はその徴候というか、素質のようなものは自分でも感じていました。
というのは、私の奉職する禅宗系の学校では、年間行事として「接心」というのがありまして、生徒と先生で学校に泊まって、禅僧の修行のほんの真似事をやるんですね。その時、「典座(てんぞ)」という食事係をやりますと、家庭科の調理室をお借りして、大量のご飯を作るとともに、大量の洗い物をしなければならないのです。
今はエセ坊主として現場の指導をしなければならないのですが、若い頃はその「典座」の仕事がけっこう得意でした。特に食器や流しに1滴も水滴を残さず、また髪の毛1本床に落ちていない状態に仕上げることに、異常に執念を燃やしていたんですね。まあ、それこそが修行と言えば修行なわけですが。
普段の私のズボラな性格からすると、当時、自分でも意外なほどにこれにはこだわった。まあ、単純に家庭科の女の先生方がおっかなくて(笑)、怒られないようにというのもあったけれども、そうこうしているうちに「先生は完璧!」と言ってもらえたのが嬉しくて、やたら頑張るようになってしまったのですね。
そんな自分の経験がありましたから、まあ家のちょっとした洗い物くらいはなんでもないと言えばなんでもない。今まで全く食器を下げることすらしなかったのが、なんだかもったいなかったなと思うほどに、今は楽しく皿洗いをしています。
家族からは「世界が滅ぶのでは」と思われるほどに、劇的に意外な変化のようですが、実は自分の中でも自然なことでもあったのです。
それでも、なんで、このコロナ禍をきっかけに、そういう本来の自分(たぶん両親譲りの几帳面さ)が表れてきたのか。それはたしかに謎です。やっぱり世界が滅ぶのかな?(笑)
ただ言えるのは、たしかにこの皿洗いというちっちゃな行為のおかげで、家族との関係が良い方向に「濃密」になったことです。
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