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2020.06.02

「三密」を心がける!?

Th_230pxabenomask うやくウチにも「アベノマスク」が届きました。家族4人で取り合いになっています(笑)。

 私は幼稚園でも働いているので、同様の布マスクは4月の段階で国からいただいていました。園児から「園長先生、マスク小さ〜い!」と笑われながらも、「いただいたものはありがたく使うんだよ」と言いながら使い続けてきました。

 実際、布マスクの方が息が楽ですし、肌にも優しいのです。メガネが曇らないのも良い。ま、マスクとしての機能は劣っていると思いますがね。

 さて、アベノマスクの袋には「3つの密を避けましょう!」とあります。

 この「三密」ですが、コロナ騒ぎが起きる前までは、私の脳内においては「避ける」べきものではなく、全く反対で「心がける」べき、「守る」べきものでした。

 そう、「三密」とは、仏教語で「身密」「口密」「意密」のこと。密教の教えですね。

 「身密」とは「印相を結ぶ」こと。すなわち体、行動に気をつけるということです。

 「口密」とは「真言を唱える」こと。すなわち口、言葉に気をつけるということです。 

 そして「意密」とは「心に曼荼羅を浮かべる」こと。すなわち意識、心の中身に気をつけることです。

 こちらの(本来の)「三密」は避けてはいけませんね。心がけねばならないものです。

 どうでしょう、このコロナ禍の中において、私たちは本来の「三密」まで避けてしまっていないでしょうか。ここのところのニュースは、暴動やら誹謗中傷やら、どう考えても身・口・意が乱れているとしか思えないものばかり。

 新「三密」の結果、私たちは他者とのディスタンスを取らざるを得ない状況になっており、それがある種の不安を喚起しているようですね。

 そんな時こそ、真「三密」を心がけねばならないでしょう。もともと密教(仏教)の修行はごく個人的なものです。他者とのディスタンスは基本関係ありません。

 今一度、自分の「行動」「言葉」「意識」に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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