出口王仁三郎の漢詩
昨年の末、ご縁あって(ヤフオクですが)、出口王仁三郎の漢詩額を入手しました。
富士山(天教山)を題材にした色紙はたくさんありますが、漢詩が添えられているものは珍しい。
王仁三郎といえば数十万と言われる短歌が有名ですが、このように漢詩もたしなんでいたんですね。
いわゆる「スの拇印」も捺されており、なかなかの逸品だと思います。ここ富士山に逢着して喜んでいるのではないでしょうか。
そういえば、王仁三郎とは因縁の深い大正天皇も漢詩の名人でした。
さて、王仁三郎の漢詩、どんなことが書かれているのでしょうか。
なんとか解読しましたので、紹介します。
東海卓立 (東海卓立)
正芙蓉(正しく芙蓉)
万古千秋(万古千秋)
不改容(容を改めず)
清岳鮮山(清岳鮮山)
形撰處(形處を撰ぶ)
五洲高聳(五洲に高く聳へ)
書仙峰(仙峰を書す)
七言絶句ですね。もちろんちゃんと押韻もしています(蓉・容・峰)。
王仁三郎の教義の中では、富士山(天教山)は高天原であり地球救済の中心であり宇宙の中心です。天の岩戸も富士山にあるとしているあたりも含め、宮下文書の影響を感じます。そして、仲小路彰のグローバリズムにも見事につながっていきます。
このあたりの霊的な文脈が、ようやく明らかになってきました。昨日もちょっと書きましたが、そういった一次資料に触れることができる私は幸せ者ですね。この漢詩額も一次資料の一つですし。
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コメント
東洋卓立正芙蓉 (東洋卓立、正に芙蓉)
万古千秋不改容(万古千秋、容を改めず)
清岳鮮山形撰處(清岳鮮山、撰ぶ處を彩る)
五洲高聳当仙峰(五洲高く聳え、当に仙峰)
ではないでしょうか。ほとんど意味は変わりませんが(^^) 。
※「正に芙蓉」は「玉芙蓉」、「彩る」は「形<あらわ>る」かもしれません。
投稿: 通りすがり書家 | 2020.05.11 00:18