ラッシャー木村さん没後10年
昨日のショックからなかなか立ち直れません。
何か象徴的でもありますが、今日はラッシャー木村さんの命日です。亡くなって10年になります。
同じ「木村」でもありますし、ある時期ヒールとして活躍し、それこそ誹謗中傷に悩んだところも共通しています。
国際プロレスが崩壊して、新日本に乗り込むことで活路を見出そうとした「はぐれ国際軍団」。有名な、田園コロシアムの「こんばんは」事件では失笑を買い、その後は完全にヒールとしてアントニオ猪木の首を狙います。
当時のプロレスファンたちは、ある意味「テラハ」の視聴者のように「リアリティー」側に感情移入していましたから、「敵」のリーダーたるラッシャー木村さんに容赦ない批判、攻撃を浴びせました。
新日本ファンが自宅にまで押し寄せ、生卵を投げるなどし、それがストレスで当時木村さんが飼っていた2匹の犬が脱毛症になってしまった話は有名です。
それでも自分の仕事として覚悟していた木村さんは耐えに耐えました。
木村さんのお人柄は、本当に温厚で紳士だったと言います。いや、プロレスのヒールたち、たとえば外国人でいえばアブドーラ・ザ・ブッチャーさんやタイガー・ジェット・シンさん、日本人でも上田馬之助さんらは、本当に素晴らしい人格者だったのです。つまり、人格者でないとヒールは演じられないということですね。
そういう意味では、木村花さんも純粋で礼儀正しく素晴らしい人格者でした。ただ繊細すぎたのでかもしれません…。
ヒール、悪役というのは、現実世界での「悪」と、それに対する「正義」という両暴力性を、物語の中で昇華する次元の高いお仕事です。それを通じて、長い時間をかけて、私たち一般人は大切なことを学ぶのです。
私も子どもの時には、そうしたヒールたちを、心から恐れ、そして嫌悪していました。今は全く逆です。
そんなラッシャー木村さんの生涯を分かりやすく紹介してくれたのがこの番組。ぜひご覧いただきたい。
Amazon 闘将 ラッシャー木村
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