降誕会と復活祭
キリスト教の受難節の話から、今度は仏教の降誕会の話になります。
いや、それが全然関係ないかというと、そうでもないんですよね。歴史的に言えばもちろん仏教の方がキリスト教より古い。そして、キリスト教が仏教の影響を受けているらしいことは最近では半ば常識となっています。
それはそうでしょう。インドから東だけでなく西にも教えが広まったにちがいありません。そういえば、ずいぶん昔こんな記事を書いたことがありましたね。思い出しました。15年前か。
私の宇宙人的妄想からしますと、イエスの復活というのもお釈迦様の誕生とつながっていると思うのです。
イエスの誕生日といえばクリスマスですが、ご存知のとおり聖書にはイエスの誕生日の記述はありません。冬至という太陽の復活とつながって、いつのまにか12月25日がクリスマスになったものと考えられます。
また、イエスは一度磔刑で絶命して、そして復活しているので、二度誕生していることになるんですね。
復活祭(イースター)は現在では春分の日の次の満月の日の次の日曜日に行われます。西方教会では3月22日から4月25日の間を移動します。この期間のど真ん中が実は4月8日なのですね。つまりお釈迦様の誕生日。
まあ、降誕会の4月8日も中国暦によるものですので、後世の勝手な解釈なわけですが。ただ、季節としては春分を過ぎたころというのが定説ですので、やはり春分後の花が咲き始める季節が聖人の誕生日ということで、インドから東西にウワサが広まったとしても不思議ではありません。
ちなみに寒い富士北麓地方では、月遅れで降誕会(花まつり)をやっていましたが、最近の温暖化のおかげで、ちょうど今桜が満開となっています。そう、昔はゴールデンウィークにならないと桜が咲かなかったのですが、最近は3月に咲いちゃいますからね。
しかし、今年はコロナのおかげで、あの忠霊塔も立ち入り禁止となってしまいました。日本中の桜が、今年は見てもらえなくて残念がっていることでしょう。いや、静かでいいのかも。人間のためにきれいに咲いているわけじゃありませんからね。
さてさて、仏教系であるウチの学園では、毎年この日に入園式や入学式を行なってきました。
しかし、創立以来初めてでしょうかね、高校は中止となりました。一方中学は外で入学式を行いました。そして、幼稚園は換気を徹底したお遊戯室で。同じ学園の中でも三者三様ということですが、本当にいろいろ判断が難しいのです。
「今」だけ考えれば、全て中止にするのが「子どもたちのため」ということになりましょうが、教育というのは「過去」も「未来」も含んだ時間的活動です。そうしますと、各年代によっていろいろと意味が変わってくるのでした。
まあとにかく現場はてんてこ舞いです。コロナがまさに受難節に現れたのには、きっと意味があるのでしょう。一部ではコロナは567で、それは「みろく」であるという語呂合わせまで始まっていますが、実はなかなかどうしてバカにはできないかもしれないのでした。
あ、そうそう、なぜ「567」が「みろく」なのか。それは出口王仁三郎が弥勒如来の下生とされる56億7千万年後にちなんで「五六七」を「みろく」と読ませたのが始まりです。もちろん、そこには王仁三郎らしいロジック(666→567の論理)があるのですが、我々凡人にはなかなか理解しがたい。
もしかすると、このコロナ禍こそがみろくの世への大峠なのかもしれません。たしかに米中を中心とする「第三次世界大戦」とも言えますからね。
そうしますと、まさに今日は、釈迦の誕生、イエスの復活、そして弥勒下生の日なのかもしれません。そうだといいのですが。
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