「別れの曲」聴き比べ
昨日の「さびしんぼう」全体を支配している音楽、ショパンの「別れの曲」。
私もこの映画を観てから練習しましたよ(笑)。最初くらいは弾けるようになろうと。しかし、実際にはこの曲、とっても難しいのですよ。簡単なように聞こえますが、最初の小節から素人にはやばい…。
しまった、右手はただ旋律を弾けば良いのだと思い込んでいた(笑)。もちろんそんなに甘くないわけです、ハイ。
というわけで、早々に諦めた私は、名手たちの演奏の中から、自分好みのものを選ぶ方に走ったのであります。で、そんな時、ちょうど録画で耳に(目に)したのが、例のNHKの「ショパンを弾く」です。このカツァリスの解釈と演奏に惚れ込んでしまったのでした。
これを見れば、この曲が素人には難しすぎる、つまり映画の中の主人公たちにも難しすぎる、すなわち大林監督にとっても難しすぎる曲だったということが分かりますね(笑)。
さて、そんなカツァリスも含めた聴き比べの動画がありましたので、どうぞ。どの演奏がいいですか?
ついでと言ってはなんですが、このブログではピリオド楽器による演奏を取り上げないわけにはいかないでしょう。
これはエラール1851年製のピアノによる演奏です。ついに一昨年からショパン・コンクールにもピリオド楽器部門ができ、そして日本人、川口成彦さんが2位に入賞したりする時代になりましたからね。川口さん、また彼の師匠である小倉貴久子さんとは、都留音楽祭でずいぶんお世話になりました。彼らの演奏を生で、場合によっては1対1で聴かせていただいたわけですから、まあ贅沢な話です。
そうそう、その第1回のコンクールのオープニングでコンチェルトのソロを弾いたのが、私がこのブログで16年前(!)に紹介した、Janusz Olejniczak さんです。う〜ん、時代は変わりました…。
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