(格安)ロールピアノ
共通の趣味を持つ同僚とメールで、やれプレイエルだ、エラールだ、クリストフォリだと「フォルテピアノ」についてやりとりしながら、私はこのピアノを弾いている…とってもシュールな光景ですが、「普通」のピアノではないという意味では別に不自然ではないのかと思ったり(笑)。
ちょっとした音取りや、幼稚園の合奏や中高の弦楽合奏の編曲、さらには音大を目指す下の娘に楽典を教えるために手軽なキーボードがあるといいなと思い、3000円しないならいいかと買ってみました(またガラクタを買ってしまった)。
思ったよりいいですね、これ。フルサイズ88鍵なんてのもありますが、「フォルテピアノ」とか言ってる自分としては、微妙に小さい鍵盤で49鍵のこれがちょうどよかった。持ち運びにもいい軽さと小ささですし。
もちろん、これで「普通」のピアノの代用にはなりませんよ。タッチが難しい。思ったより慣れるのに時間はかからなかったけれど。その「普通」じゃない感じ、思い通りにならない感じ、楽器から弾き方を学ぶ感じが、私は好きです(笑)。
特に微妙に高さのある黒鍵は、その分ストロークが長くなるので、ゴムを押し込む力がいる。子どもには難しいでしょうね。
しっかし時代は変わりましたね。いちおうデジタル音源なのでしょう。8種類の音源はそれなりのクオリティーでびっくりしました。チープなスピーカーも相まって、案外「古楽器感」が出ています(?)。ベロシティーは単一ですので、ある種チェンバロ的ですし。
こういうのに限って、同時発音数が4とかかなと思って試してみると、少なくとも10指で押しても全部鳴ってる。おそらく32音なんじゃないでしょうか。すげー!
録音機能もついてますが、それはなぜか単音であり、そして謎のリズムが刻まれます(笑)。面白い。メロディーを思いついた時とかには便利かな。
USB給電でも単四4本でも動作します。ヘッドホンも使えます。なにかと便利かもしれません。
そしてツボったのは、6曲のデモ曲。最高に謎すぎます!なぜか内蔵していない楽器の音(ドラムとか)も鳴ってますし、内蔵音源とか関係なく単に録音された曲が鳴っているというあんばいです。その曲がですね、中国の謎のPOPSみたい感じで、なんかとってもシュールなんですよ。とっても新鮮な感じがしましたが、もう聴くことはないでしょう(笑)。人に聴かせることはあっても。
それから、商品紹介の画像がすごすぎる!最初はなぜか気づかなかった。そっかー!今まで私はピアノの弾き方を間違えていたのか!どうりで上手く弾けないはずだ(笑)。
フォルテピアノでショパンコンクールが開かれる時代ですから、ぜひ、ぜひ「ロールピアノ」部門も作ってほしい。もちろん、弾き方は写真のようにして。それはそれでとっても高度な戦いになるような気がしますが、いかがでしょうか(笑)。
自宅用にもう1台買おうかな。同じくらいの値段で充電式かつトランスポーズができるやつも見つけちゃったので(笑)。
Amazon ロールピアノ49鍵
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