コラール「おお人よ、 汝の罪の大いなるを嘆け」(バッハの編曲いろいろと)
いろいろと大変なことになってきました。これはまさに人類の「受難」であります。
まさにキリスト教の受難節(レント)の期間ですよね。今年は2月26日から4月9日まで。なんとか9日には受難が終わって復活へ向けて好転してほしいものです。
受難と言えば、有名なコラール「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け(ひとよ、ながつみの)」を思い出します。16世紀に一般化したこの名讃美歌に、バッハはいくつかの編曲を施して名曲を残しています。
まず、4声のコラール集からBWV402。ハーモナイズの教科書とも言えるこの曲集。ホント勉強になります。最近、この曲集をAIに学習させて、バッハ風ハーモナイズを自動でというのがありましたね。全然ダメでしたが(笑)。やっぱりバッハの領域ははるか上にありそうです。
日本の方が和声の分析までしてくれている動画をどうぞ。
さあ、続いて、オルガン小曲集よりBWV622。これは素晴らしすぎますよね。この美しさは異様です。人類の罪という恍惚。バッハの作品の中で1曲挙げろと言われたら、これを選ぶかもしれません。
こちらも日本人による演奏。後半は楽譜も見ながら鑑賞できます。いい演奏ですね。
実はこのコラール、かつて富士吉田の教会で演奏したことがありました。私のヴァイオリン&ヴィオラと足踏み小型パイプオルガンによる演奏でした。
チラシは こちら
もう13年前なのかあ…なんか、とってもいい企画ですね(手前味噌ですが)。
で、最近、同じようなコンセプトで演奏したCDが出ました。バロック・ヴィオラ(ダ・ブラッチョ)とチェンバロによる演奏です。ヴィオラでコラールって、実にいいんですよ。
最後に、マタイ受難曲の中の1曲。ヨハネ受難曲の異稿でも使われていますね。一つのコラールから、これほどに多彩な楽曲を作ってしまうバッハは、やっぱり神に近い天才です。もしかして宇宙人?w
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