exponential (指数関数的)
時代の変化、つまり時の流れが指数関数的になっています。
インターネットの高速化・大容量化やAIの進化、貨幣の抽象化なども明らかに指数関数的な勢いですし、新型コロナウイルス感染症の罹患者数もまた、指数関数的な勢いで増えています。また私たちの常識も急速に変化しています。
これはどういうことなのでしょう。
滔々と流れていた大河は、突然現れた滝壺に急激に呑み込まれていきます。
いや、滝は対数関数か。いやいや、指数関数と対数関数は高次元的に視点を変えれば置き換え可能ですから、同じものとして話を進めます。社会的、もしてくは文学的な表現としては、「指数関数的」は「急上昇」をイメージしますね。実際には「急降下」も起きているわけですが。
いずれにせよ私のイメージでは、これはある種の末期的な現象です。ブラックホールに吸い込まれ、あるいはホワイトホールから吐き出されるようなダイナミックな、いやドラスティックなエネルギーを感じます。
これって、基本的には人間にとっていいことなのでしょうか、悪いことなのでしょうか。
こうした指数関数的な変化が「自然(モノ)」の中で完結するものなのかどうかが問題だと思います。
器にたまってきた水が、一気にあふれるような場合で考えてみましょう。あふれた水は、それなりのところに落ち着きますから、俯瞰すればそれは自然ということになります。
ただ人間の近視眼的な世界観からすれば、そのあふれる現象が、器の上縁を超えるという予想可能な自然現象の場合と、たとえば堤防が決壊するような予想外の現象とでは、解釈が違ってきます。
堤防のような人工物、すなわち人間が作ったコト(建造物やシステムなど)が崩れる時、あの東日本大震災の津波もそうでしたが、私たちは自然というモノの下にひざまずくしかありません。それは不幸なこととされますが、何かを気づかせてくれるという意味では、福音ととらえることもできます。
指数関数的な変化が起きつつあるのは、それはまさに不幸と福音とが抱き合わせにやってくる予兆なのです。
さて、どんな不幸と福音がやってくるのか。
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