ネックスピーカーによる「聴書」
最近、たくさん本を読んでいます…いや聴いています。読書ならぬ聴書。
わかりましたよ。私、国語の先生なのに全然本が読めない困った人なんですが、その理由と解決方法がわかりました。
本は読みたいけれども読めない。これは半世紀にわたる私の悩みだったのです。
しかし、この本を聴くのだったら、いくらでも聴ける。あわよくば寝ながらでも聴ける(笑)。さすがに寝ながら本は読めませんよね。
そう、私って、視覚情報が苦手なのですよ。そのかわり聴覚情報は得意なのです。なるほど音楽が好きで楽器を演奏してきたのも、そういうことだったのですね。
話すのもかなり得意なのですが、それはまた逆に人の話を聴くのも好きということなのです。ホント何時間でも人と話していられます。
で、最近はですね、この2,200円の中華ネックスピーカーを常に首に巻いて、どんな時も本を「聴いて」います(仕事の時以外)。
昨日紹介したmiffyさんのネットラジオも、出勤の車の中で運転しながら聴いています。そう、運転しながら聴くにも、このタイプのスピーカーは最高です。
今までのように、カーステレオ(って今でも言うのかな)のスピーカーで聴いているとですね、ウチの軽自動車みたいにめちゃくちゃエンジン音やロードノイズが大きい車だと、たとえば高速道路走行中なんか結局ものすごい大轟音にしないとダメでして、それが結構耳に悪いのです。
かと言って、たとえばイヤホンやヘッドホンだと、周りの音が聞こえなくて不安。そこで、このネックスピーカーを使うと、実に快適なんですね。耳元でしゃべってくれるけれど、周囲の音も聞こえる。
あと、これを首にかけて、たとえば皿洗いをしたり着替えをしたり、日常生活で「ながら」をするのに最高なんですよ。人間って、聴覚に関しては、本当に高度な「ながら能力」を持っていると思います。
実際、先ほどのカーステレオ(ラジオ)文化からもそれがよくわかりますよね。車の運転というある意味命がけの活動であっても「ながら」可能なのですから。昔からニュースを聞いたり、プロ野球を聞いたりしながら運転していますよね。
ちなみに「読書」というと「黙読」を想像しますが、その「黙読」の歴史というのは非常に浅いのです。特に「音霊」を重視していた日本では、黙読が一般化したのは明治時代以降のことです。
私、古い日本人なのですね。黙読が苦手。音読が得意。
そうそう、音読には3種類あるんですよ。まず、他の人が読むのを聞く音読。次に、自分が読むのを聞く音読。そして、人に聞かせるための音読です。最後のやつが「朗読」ということになるわけで、それはたとえば私の「話すのが得意」という現象にもつながってくるわけです。
いずれにせよ、私は「読む」より「聞く(聴く)」が得意なのでした。結果として、同じ本でも、読書よりも聴書の方が頭に残ります。
ついでに言うと、AIによる機械音声の発音より、人間の発音の方がいいのは言うまでもありません。そのあたりについては、明日以降書きます。
というわけで、ネックスピーカー(肩掛け・首掛けスピーカー)、試しに購入してみてはいかがですか。音楽を聴くにはそれなりのお値段のものが必要ですが、本やラジオやYouTubeを聴くには、一番安いやつでも十分ですよ。逆に低音が出すぎず聞きやすいかも。
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