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2020.03.28

『感染爆発 パンデミック・フルー』 (NHKスペシャル2008)

 

 昨日、昨日に続き、もう一つ新型インフルエンザのパンデミックをシミュレーションした映像作品を。しつこくてスミマセン。

 昨日の「感染列島」と同じ時期に作られたドラマです。これはNHKスペシャルの「シリーズ 最強ウイルス」の第一夜として放送されたものです。

 正直、「感染列島」よりも現実的に描かれていますね。やはり問題は医療崩壊のようです。日本の「ダラダラ作戦」は、こういうことを避けるためのものです。つまり、ずっと前から、こうなったらこういう方針でいくというのが決まっていたということですね。

 最後、横浜港に外国籍のクルーズ船が入港するあたり、なんだか予言めいています。いや、そういうことも当時から想定されていたということでしょう。受け入れることも。

 さて、これから現実の日本は、ここ数日で紹介した映像作品のように医療崩壊を招いてしまうのか、それとも新型が新型と言われなくなって共存していくことができるようになるのか。まさに「瀬戸際」にいるのでしょう。

 ちなみに「瀬戸際」の「瀬戸」とは、「せまいところ」ということで、陸地に挟まれた狭い海峡を表す言葉です。要は海に落ちるか落ちないかの際ということですね。

 ついでに言うと、「際(きは)」という日本語は、何かに接する領域を表す言葉です。すなわち、「○際」は「○」自身ではなく、「○」に接する「○」ではない部分を表します。

 ですから、皆さんも学校で枕草子の序段を勉強した時に覚えたと思うのですが、「(やうやう白くなりゆく)山際」は「山に接する空の部分」なのです。「窓際」も「窓」自身ではありませんね。

 「瀬戸際」も「瀬戸に接する陸地の部分」となります。まだ海に落ちていないのです。

 

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