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2020.03.22

マスク=魔好く(?)

Th_unknown_20200323104801 ょうど100年前の1920年1月の出口王仁三郎の発言を紹介します。

 昨日の峰宗太郎さんのお話とは大違い。科学の反対側の話なので、もちろん大笑いしながら読んでいただいてもかまいません。

 ご存知のように、1918年から20年まで、全世界でインフルエンザA型(通称スペイン風邪)が大流行し、全世界の人口の3割近い5億人が感染し、死者は1億人とも言われています。とんでもないパンデミックですね。

 日本でも36万人が亡くなりました。皇族の中にも死者が出ています。竹田恒泰さんのひいおじいちゃんです。

 そんな大禍のさなか、王仁三郎は「神霊界」において次のような発言をしています。まず、大正9年の元旦号。

 

 昨年の神諭に医者と坊主と葬式屋の豊年が来るからと日ふて警告されて在つたが、弥々実現し出したとは実に残念な事である。世界は兎も角として日本内地に於ける恐るべき流行性感冒は漸く猖獗の兆を現はし、現に綾部から目と鼻との間に在る新舞鶴町にさへ、日々十人平均の死者が出来るやうに成つた。今後気候の激変に連れて益々蔓延と共に悪性化せむとするで在らう。国民は益々衛生上の注意を怠らざると共に正しき浄き神の信仰に依りて、心身の健全を計らねば成らぬのである。政府当局では愈々となれば今度こそは総ての興行物を停止し、学校も休校を断行し積極的に防遏の手段に出られたいと共に、敬神的の行動を国民が採る如うに注意して欲しい。

 

 興行の停止、学校の休校をすすめているあたり、今の政府の方針と一緒ですが、さすがに「敬神的行動」をとるようにとは安倍首相は言えませんよね(笑)。

 ちょっと前に書いたように、王仁三郎は「戦争と流行性感冒とはつきもの」として、霊のしわざと考えていましたから(宇宙的視点、モノ・コト論的にはそのとおりだと私も思います)、当然といえば当然の発言です。

 同じ月の20日号では次のような興味深い発言をしています。

 

 本年の流行性感冒は余程猛烈を極めて居る。就ては其伝染を防ぐ為にマスクを使用せぬ者は電車に乗る事を禁ずると云ふ府県令が出たり、全国に防疫官が派遣されると日ふ大騒ぎで在るが、マスクの使用も結構かも知れぬが、夫れよりも日本国民は精神をマスクに持ち変ヘてマスクな惟神の大道を歩めば決してそんな猛悪な風邪神に征服される気遣ひは無いのである。

 マツソンの流感に罹つた連中が敬神尊皇の大義を忘れて了つて、不健実な害国思想に心酔して居ると終には神を軽んじ、大君の大恩を忘れ、悪神に乗ぜられて大切な生命までも抹損せなければ成らぬやうになるので在る。

(中略)

 吾人は大本神諭を反覆熟読して倍々神の力依らねば成らぬ事を深く感ぜざるを得ないのである。又た大阪では十五万人の小学生徒が一時に学校を休んで、マスクを面部に当て居る。全然六道の辻をさまよう亡者の精神に成つて悪神を撃退するが目下の最大急務である。又たマスクは国音「魔好く」に通ずるものである。

 

 マッソンとはフリーメーソンのことであり、スペイン風邪はフリーメーソンの陰謀であるということのようです。ある意味、今SNS上で流行している「◯◯が悪い!」というのに通じていますね。人は、得体のしれないモノに遭遇すると、誰かのせいにして納得しようとするものです。

 そんな中でも、「マッソン・抹損」、そして「マスク・魔好く」と洒落るところが、実に王仁三郎らしい。

 マスクに関しては、なんとも複雑かつ不思議なことを言っていますね。「マスクの使用も結構かも知れぬが、夫れよりも日本国民は精神をマスクに持ち変ヘてマスクな惟神の大道を歩めば…」とは、どういうことでしょうか。物としてのマスクをするより、惟神精神をマスク代わりにすべきとはなんとなく分かりますが、「マスクな惟神の大道」とは?

 「魔好くな惟神の大道」となると、ますます難解になってきますが、上掲文章の最後の方「全然六道の辻をさまよう亡者の精神に成つて悪神を撃退する」という、これも一見ん?となる表現にヒントがあるのかもしれません。

 まったく、深いのやら浅いのやら、王仁三郎の世界は人間には理解し難いものがありますね。

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コメント

これはダジャレですね。
「…夫れよりも日本国民は精神をマスク(→まっすぐ)に持ち変ヘてマスク(→まっすぐ)な惟神の大道を歩めば…」。
その上にある「吾人は大本神諭を反覆熟読して倍々神の力依らねば」の倍々は「ますます」でマスクにかけています。
それから「マツソンの流感」とはフリーメーソンの主義、思想の意味ではないでしょうか。

投稿: 登坂 | 2020.03.27 16:23

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