無観客春場所 八角理事長挨拶
初の無観客興行。中止にならなくてよかった。
2011年、春場所が不祥事から中止になった時、まさにその期間中に、あの東日本大震災が起きました。
相撲という「地鎮」の神事をしなかったからだと思った私は、当時、こんな記事を書きました。
偶然だ、得意の統合過剰(こじつけ)だと思って呆れていただいても構いません。
しかし、今回、無観客という異例の形でも場所が強行された、その裏側には、ぜったいに9年前の記憶があると思います。
今日の、これまた異例の八角理事長の挨拶にも、それが表れていました。
特に次の部分。
古来から力士の四股は、邪悪なものを土の下に押し込む力があると言われてきました。また、横綱の土俵入りは五穀豊穣と世の中の平安を祈願するために行われてきました。
力士の体は、健康な体の象徴だともいわれます。
床山が髪を結い、呼出が拍子木を打ち、行司が土俵をさばき、そして、力士が四股を踏む。この一連の所作が、人々に感動を与えると同時に、大地を鎮め、邪悪なものを押さえこむのだと信じられてきました。
この国家的な緊急事態。ウイルスは天災なのか人災なのか微妙ですが、我が家で計測している富士山のラドン濃度の異常のことも含めて心配していたところでしたので、今回の日本相撲協会の英断に敬意を表します。
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