ウルトラセブン 『遊星より愛をこめて』 佐々木守脚本・実相寺昭雄監督作品
説明するまでもなく「欠番」回です。今観れば、なぜこれが放映禁止になったのか、正直わかりません。逆に核兵器の廃絶を願い、平和を祈る名作だと思いますが。
ご存知のとおり、実はこの作品が放映された1967年の段階では特に問題視されなかったのです。
それから3年後、小学館の小学2年生の付録怪獣カードに「ひばくせい人」と書かれてあるのを、被爆者団体らが問題視し抗議。それをいち早く朝日新聞が「被爆者を怪獣扱い」と報道して騒ぎになりました。
結果として、それから50年たった今でも再放送もDVD化も実現していません。朝日新聞もまあ、昔からやること変わりませんね(21世紀になって反省記事書いてますが)。
しかし、こういう時代になって、こうしてネットで観ることができるようになりました(それも高画質で!)。ありがたや。私は、大学時代に「裏ビデオ」として超低画質で観て以来です(笑)。
これもまた、昨日の「星の伝説」と同様、佐々木守さんが脚本、実相寺昭雄さんが監督を担当しています。全編にわたって、完全なる実相寺ワールドですね。歪んだ映像、そしてクラシック音楽の効果的多用。
特に映像の斬新さにはあらたて驚かされます(笑ってしまうほど)。これほど画面で作家が明らかになるのは、まあ、小津が実相寺が双璧でしょう。ところが、不思議なもので、いくら彼ららしく真似をしても、本物らしくならず、せいぜいパロディにしかならないんですよね。不思議。
令和の時代になりましたから、そろそろ公式にテレビで再放送されてもいいのではないでしょうか。ぜひテレビ朝日で(笑)。
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