『猫は抱くもの』 犬童一心監督・沢尻エリカ主演作品
今日は「風呂の日」。ということで、我が家の最新フロ事情を書こうかと思ったのですが、それはけっこうなボリュームになりそうなので、別のネタで。
今日のニュースで沢尻エリカさんの執行猶予付き有罪判決が下りました。それにちなんで、というのも変ですが、役者としては私も高く評価していましたので、今後の更生と復帰を願ってこの映画を観ました。
この映画、賛否両論出るのももっともだと思いました。私はけっこう好きです。
昨日、おとといの実相寺昭雄ほどではありませんが、かなり実験的ですよね。映画と舞台とアニメがミックスされているのですから。
これを不自然と感じる方は、映画にある種の「リアル」を求めているのでしょう。テレビドラマ上がりの鑑賞者にはたしかに不自然かもしれません。
しかし、本来映画はとっても自由な表現の場です。そういう意味では意欲作ですよ。
あと、私や家内のような猫好きの鑑賞者にとっては、ある意味期待を裏切られる作品かもしれません。つまり、リアル猫の登場シーンが少ないからです。「猫映画」というジャンルを期待すると、ちょっと違って肩透かしを食らう。
ただ、逆に猫好きはだんだん作品世界にはまっていくかもしれません。ウチはそうでした。擬人化が自然に感じられるようになってくる。すっかり猫の「感情」に移入している自分がいて、そんな鑑賞者の周りでくつろぐリアル家猫たちを見ると、それが逆に人間のように見えてきましたから。
こういう表現も全然ありです。こんな、いろいろな意味でクロスオーバーな映画が今後増えることを期待します。
さて、内容と沢尻エリカさんの演技についてですが、なんとも象徴的なシーンやセリフが多くてびっくりしました。ホントリアルにレジ打ちとかしそうな勢いですよね、今は。
芸能界で見つけられなかった「本当の自分」を、素朴で純粋な愛と芸術がきっかけとなって発見する物語です。これからの沢尻エリカさんの人生もこんなふうになってもらいたいですね(というか、なるでしょう)。
ちょっとドキッとしたのは、「大河出てたよね?」というセリフ。エリカさん(さおりん)のセリフではありませんが、さおりん越しに交わされる会話で、そのあと「さおりんは?今、何やってるの?」と聞かれ、その時のエリカさんの表情がなんとも…。
この映画結末のように、ぜひ、エリカさんには本当の愛と友情、そして生きる意味を見つけてもらいたいものです。
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