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2020.02.18

submissive

Th_-20200219-120822 日はデンマークのコペンハーゲン大学の先生方と懇談いたしました。いつものとおり、客観的に日本の教育の良い点、悪い点を確認できる良い機会となりました。

 そこで、キーワードになったのが「submissive」でした。

 ちょうど、今日こんな記事がありまして、そこでのキーワードも「submissive」でした。

 カズ・ヒロさんは「日本の文化が嫌になった」とは言っていない

 

 さすがに朝日の訳は手抜きでよすね(笑)。キーワードを訳していない。

 英語が苦手な私がエラそうに言うのもなんですが、「submissive」とは、「服従する、言いなりになる」という意味ですよね。submit されっぱなしなニュアンスです。わかりやすく言うと「M」。SMのMです(笑)。

 たしかに、日本の社会、教育、文化を語るのにちょうどいい言葉ですね。日本人にとっては不名誉ですが。

 高城剛さんも私と対談した時、私の日本人論を聞いて「日本人ってマゾですか?」と言っていました。そうなんですよ。気がついていないけれども、私たちはマゾなのでした。

 つまり、不条理や苦悩に対する耐性が高いのです。場合によっては、それらを苦労話として自慢したり、場合によっては美談にまで仕立ててしまう。

 「もののあはれ」が象徴的ですよね。「もの」とは「苦=思いどおりにならないこと」。「あはれ」とは「諦=あきらめる、明らかにする、納得する」。すなわち「もののあはれ=苦諦」(本居宣長に反抗する私の説です)。

 それは美徳になることもありますが、ことに世界標準からすると単なる「M気質」になってしまうこともあります。

 カズ・ヒロさんには、とてもそれが耐えられなかったのでしょう。そして日本を飛び出した。飛び出すしかなかった。

 最近、私が「日本の教育をぶっ壊す」と言っているのは、カズ・ヒロさんが飛び出さなくても良い、日本国内にもう一つの選択肢を作りたいということです。

 もちろん、旧来の日本の社会システム、文化や教育の価値も十二分にわかっています。ぶっ壊すとは過激ですが、そういうつもりで、もう一本のレールを敷きたいのです。

 実は自分にも「submissive」なところがあります。つまり、自分のそういうところをもぶっ壊したいと思っているワタクシでありました。

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