『永続敗戦論 戦後日本の核心』 白井聡 (講談社)
猫の日…ですが、今年は「竹島の日」にちなんで、この本を読みました。
読みました、というのは実はウソで、オーディオブックで聴きました。
昨日から体調がいまいちで、今日はほとんど寝て過ごしたのですが、オーディオブックというのは実に便利で、寝ながら4冊の本を「聴きました」。
「本を聴く」ことについては、後日書きます。書きたいことがありますので。
さて、この本にも「竹島」の問題が一つの章として語られています。そこも含めて、白井さんは戦後日本の「国体」を「永続敗戦」であると憂えています。
まあ、そうでしょう。敗戦国であることはたしかです。今でも、特にアメリカ政府と日本政府の関係を見ると、本当に戦勝国と敗戦国の関係だなと思います。実際、そういう裏話たくさん聞いていますし。ああ、生殺与奪だなと。総理も大臣も国も国民も。
それはそれでしっかり受け止めなければなりません。しかし、ほとんどの国民はそういうことを知らないし、意識すらしない。日本は独立国だと思っているから、政府に対しても言いたいことばかり言う。そんな単純なものじゃありませんよ。命がけです。
今回のウイルス騒ぎのシナリオさえ、アメリカに握られている。ドンパチ戦争の時、守ってくれるのかというような話ではないのです。憲法9条とか、いやその前に自主憲法とかいうレベルではないのです。
まさに「戦後」を作った張本人(ただし黒幕)である仲小路彰が、どのような「戦後」と「戦後の終わらせ方」を考えていたのか、今それを勉強中です。
仲小路の思想に少しだけ触れた上での私の感覚としては、日本古来の「国譲り」の作法によりながら、21世紀中になんらかの世界的大変動があって、結果として日本という伏流水が湧出するというイメージです。
そういう意味では、「永続敗戦」という「無意識」こそ、私のよく言う「忘却による純粋保存」というモノそのものなのかもしれません。
難しいけれども面白いですね。
Amazon 永続敗戦論
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- 富士山ラドン濃度急上昇と新島・神津島近海地震(2023.11.16)
- 追悼 大橋純子さん(2023.11.11)
- The Beatles 『Now and Then』(2023.11.02)
- 谷村新司 『群青』(2023.10.26)
- 二度目の天の岩戸開き(2023.10.18)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
- 資源大国日本?(2023.11.27)
- 誓の御柱(四日市市諏訪公園)(2023.10.13)
- 忍者学!(2023.10.12)
- ハマスとイスラエルが対立(2023.10.11)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ナイツ 『野球寿限無』(2023.11.15)
- 『松葉健康法』 高嶋雄三郎(2023.11.06)
- 廣松渉の「世界の共同主観的存在構造」(2023.10.25)
- 『本學ノスゝメ』出版 クラウドファンディング!(2023.10.06)
- 『安倍元首相を狙撃したのは本当に山上なのか?』 中田健二(2023.10.05)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- グレン・グールドの『バッハ フーガの技法』(2023.12.06)
- 『首』 北野武 脚本・監督・編集作品(2023.12.05)
- バッハ『フーガの技法』を見る(2023.12.04)
- 香椎宮にて(2023.12.03)
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
コメント