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2020.01.04

『令和の法隆寺~千四百年の伝承と聖徳太子の残響~』 (BSフジ)

20200105-125343 日本プロレスの東京ドーム大会の中継を観ながら裏番組として録画するつもりが、こっちの方を観ることに。

 プロレスが「荒魂」なら、聖徳太子は「和魂」ですね。この表裏一体が象徴的。

 法隆寺か。また行かねばならない場所ですね。

 聖徳太子。物部氏。和魂。薬師信仰…今年の私のテーマに関わることがたくさん出てまいりました。

 冒頭から、当然のごとく「以和為貴」が紹介されていました。ナレーションでは「わをもってとうとしとなす」と訓読されていましたが、ご覧のように画面では「あまないをもちてたふとしとなし」となっています。

 「アマナイ」は正しい仮名遣いでは「アマナヒ」です。室町時代の一条兼良はこのように訓点をつけております。その他にも「やはらくなる」、「やはらかなる」「やはらき」などもあり、正解はありません。そこで「わ」とそのまま音読みするようになったとも言えます。

 「あまなひ」は動詞「あまなふ」の連用形の名詞用法。「あまなふ」は「承知する」「納得する」「相手に合わせる」というような意味があります。

 私は仲小路彰説を取り、「にぎ」と訓みたいと思います。ほとんど唱えられていない説ですが、「和」は、太子が蘇我氏とともに滅ぼしてしまった物部氏の信仰対象、すなわち三輪山に坐すオオクニヌシの和魂たるオオモノヌシを象徴しているのだと。

 仲小路彰の聖徳太子伝を読むと、たしかにそうとしか思えなくなるから不思議です。この知られざる聖徳太子伝も、早く世に出したいのですが…。

 そして、この番組でも、結果として強調されることになった「薬師信仰」。つまり、「和魂」と「薬師信仰」はつながるわけです。ものすごく簡潔に言ってしまえば、健康こそが平和の礎だということです。

 まさに法隆寺が日本の世界の未来の鍵を握っているということになるでしょう。

 私自身も、今まで何度も法隆寺でたくさんの直観を得ることができました。今年はとても大切な年になりますから、必ず訪れてみたいと思います。

 最後に、この番組のエンディングにMEWの「Comforting Sounds」のBirdyによるカバーが流れていましたね。和魂の「残響」として、私の中でも時空を超えてぴったりなサウンドだと思いました。

 

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