Postmodern Jukebox ft. Allison Young 『Mr. Blue Sky』
ELOの不朽の名作「Mr. Blue Sky」を、Postmodern Jukebox がカヴァーしました。
なるほど、こういうふうにアレンジしたのね〜。センス良い。
Postmodern Jukebox は、ジャズ・ピアニストのスコット・ブラッドリー率いる謎の集団。ポストモダンと称しながら、モダンをレトロでやるところが面白い。
というか、いつの時代もそうですが「温故知新」、古いものか最も新しく感じたりするものです。特に時代を超えて生き残っている古きものたちは、常に新しい。
というわけで、このバンド、比較的新しい、私たちもリアルタイムで聞いてきた音楽を、20世紀前半の様々なスタイルで聴かせてくれるんです。
この「Mr. Blue Sky」もよくできている。この時代だからこそ、見た目もしっかりレトロしていますよね。映像込みの時代ですから。
それはすなわち、実際にライヴ会場に足を運ぶことを前提としたレトロな時代と、実は同じような体験を今の私たちがしているということです。
いつも書いているように、「レコード文化」というのは、日本の「小説」と同じくらい、限定的な時代の産物なのです。
レトロ、ヴィンテージとはいえ、素材は現代のもの、またたとえば映像や録音の技術や、場合によっては楽器も最新のもの。そこが面白いところですね。なにしろ演奏しているのは現代の若者たちですし。
本当にいろいろな曲をいろいろな懐かしいスタイルでカヴァーしてくれていますので、とりあえずいろいろ視聴してみてください。楽しいですよ。このスタイルはもうこれ以上古くなることはないわけですから。逆に言えば、今はやっている音楽のスタイルはどんどん古くなっていく。
優れた曲を時代の流れに埋もれさせない方法として、こういうカヴァーがありえるというのは、とっても興味深く勉強になりました。
Postmodern Jukebox YouTubeチャンネル
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