椎名林檎 『人生は夢だらけ』
大晦日。紅白。
今年もじいさん、ばあさんが頑張ってましたね。特に60代。
しまいには美空ひばりまで降臨(私は感動しました)。若い人たち頑張ってほしいですね。
そんな中、すでにベテランではありますが、今どきの若い人たちのリーダーでもある椎名林檎嬢が良かった。
「富士山」のところで、河口湖からの富士山が映し出されていましたね。どうだ!という気持ち。
富士山を理想像として掲げるところは、太宰治の富嶽百景の思い出させます。
彼女の独特な虚実皮膜の間の世界は、案外真実をついていたりします。
ああ、そうそう、こんな面白い論考がありました。杉田俊介さんの解釈。
芸術家・椎名林檎は、2020年の東京五輪に何を「賭けて」いるのか
なるほど、私の中のモヤモヤしたモノをコト化してくれました。
古典主義や耽美主義、キッチュやサブカルというのはある種の武器であり鎧です。それらを趣味としない、たとえばナチュラル・リベラリストたちにとっては、生理的な嫌悪から批判する気すらおきないという、ある種の無力化に誘われてしまう。
やはり、芸術は思想を超えることができるのですね。次元が違う。
そう、どこか本気ではない感を出すことによって批判を避けるというのは、たとえばこのブログでのワタクシの姿勢にも通じますね(笑)。私もある種の芸術性や宗教性をちらつかせて、炎上を巧みに回避しています(笑)。
椎名林檎も「ずるい」のかもしれません。しかし、結果としてそれが歴史を動かしていくとしたら、やはり、そちらの勝ちなのです。
たしかに来年2020は椎名林檎にとっても大きな意味を持つ年となるでしょう。どこかで出会えるかなぁ。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『ジョーカー』 トッド・フィリップス監督作品(2021.01.11)
- 『パラサイト 半地下の家族』 ポン・ジュノ監督作品(2021.01.09)
- 『ゴジラ』 本多猪四郎監督作品(2021.01.04)
- LUCY(루시) 『Snooze (선잠)』(2020.12.30)
- 『セカンドID―「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方』 小橋賢児 (きずな出版)(2020.12.23)
「音楽」カテゴリの記事
- 絹糸ヴァイオリン(ヴィオラ)(2021.01.10)
- 『パラサイト 半地下の家族』 ポン・ジュノ監督作品(2021.01.09)
- ジョン・ルイス 『バッハ 前奏曲BWV 852』(2021.01.08)
- マイルス・デイヴィス 『パンゲア』(2021.01.07)
- 『ゴジラ』 本多猪四郎監督作品(2021.01.04)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 『聖断 天皇と鈴木貫太郎』 半藤一利 (文春文庫)(2021.01.15)
- 『平和と命こそ〜憲法九条は世界の宝だ』 日野原重明・宝田明・澤地久枝 (新日本出版社)(2021.01.05)
- 『ゴジラ』 本多猪四郎監督作品(2021.01.04)
- 『生き方は星空が教えてくれる』 木内鶴彦 (サンマーク文庫)(2020.12.27)
- 通信改革は本当に成功するのか?(2020.12.25)
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- LUCY(루시) 『Snooze (선잠)』(2020.12.30)
- 追悼 中村泰士さん なかにし礼さん(2020.12.24)
- 『セカンドID―「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方』 小橋賢児 (きずな出版)(2020.12.23)
- 宮川彬良 『イントロの作り方』 (NHK どれみふぁワンダーランド)(2020.12.20)
- 音楽事業仕分け(コント)(2020.12.19)
「文学・言語」カテゴリの記事
- 『聖断 天皇と鈴木貫太郎』 半藤一利 (文春文庫)(2021.01.15)
- 追悼 中村泰士さん なかにし礼さん(2020.12.24)
- 『異界探訪 パワースポットの最深部に異界への扉があった』 町田宗鳳 (山と渓谷社)(2020.12.22)
- 霊方山 薬王院 温泉寺 (加賀市山代温泉)(2020.12.09)
- (いろいろな)パンデミック(2020.12.02)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 『江戸の妖怪革命』 香川雅信 (角川ソフィア文庫)(2021.01.16)
- 『聖断 天皇と鈴木貫太郎』 半藤一利 (文春文庫)(2021.01.15)
- 『芸術は宗教の母なり~耀盌に見る王仁三郎の世界~』 (出口飛鳥)(2021.01.14)
- 善悪不二・正邪一如 (出口王仁三郎)(2021.01.12)
- 神俗もまた不二一如 (出口王仁三郎)(2021.01.13)
コメント