椎名林檎 『人生は夢だらけ』
大晦日。紅白。
今年もじいさん、ばあさんが頑張ってましたね。特に60代。
しまいには美空ひばりまで降臨(私は感動しました)。若い人たち頑張ってほしいですね。
そんな中、すでにベテランではありますが、今どきの若い人たちのリーダーでもある椎名林檎嬢が良かった。
「富士山」のところで、河口湖からの富士山が映し出されていましたね。どうだ!という気持ち。
富士山を理想像として掲げるところは、太宰治の富嶽百景の思い出させます。
彼女の独特な虚実皮膜の間の世界は、案外真実をついていたりします。
ああ、そうそう、こんな面白い論考がありました。杉田俊介さんの解釈。
芸術家・椎名林檎は、2020年の東京五輪に何を「賭けて」いるのか
なるほど、私の中のモヤモヤしたモノをコト化してくれました。
古典主義や耽美主義、キッチュやサブカルというのはある種の武器であり鎧です。それらを趣味としない、たとえばナチュラル・リベラリストたちにとっては、生理的な嫌悪から批判する気すらおきないという、ある種の無力化に誘われてしまう。
やはり、芸術は思想を超えることができるのですね。次元が違う。
そう、どこか本気ではない感を出すことによって批判を避けるというのは、たとえばこのブログでのワタクシの姿勢にも通じますね(笑)。私もある種の芸術性や宗教性をちらつかせて、炎上を巧みに回避しています(笑)。
椎名林檎も「ずるい」のかもしれません。しかし、結果としてそれが歴史を動かしていくとしたら、やはり、そちらの勝ちなのです。
たしかに来年2020は椎名林檎にとっても大きな意味を持つ年となるでしょう。どこかで出会えるかなぁ。
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