馬堀法眼喜孝の肖像画
本日は昨日の亀岡天恩郷に続き、綾部の梅松苑を参拝させていただきました。
みろく殿、長生殿、そして木の花庵と、日本の伝統的な建築様式の、全く華美なもののないシンプルな美しさに胸打たれ、まさにそうした心の中に神が宿るのであると、改めて感得させていただきました。
そして何より、昨日の忘年会でテーマでありました「富士の霊石」の鎮まる本宮山を遥拝させていただいたこと、それも我が家の耀わんとともに遥拝させていただいたことに、感動の一言ではとても表せない魂の高ぶりを覚えました。ある意味、私の人生の根幹に関わることですから。
あらためて、このようなご縁をくださり、親切にご案内くださった方に感謝申し上げます。
そして、もう一つ、みろく殿において、初めてとは思えない出会いがありました。
私の家の居間の神棚の横にこのような肖像画(の複製)が飾ってあります。この肖像画の「本物」を拝見することができたのです。
写真の右から、出口なお、王仁三郎、すみ子の肖像画。この素晴らしい肖像画の作者はいったい誰なのでしょう。
おそらく信者の方々や教団の方々もほとんどご存知ないことでしょう。もちろん、それで良いのです。みろく殿に参拝する方にとっては、この、まさに本人を彷彿とさせる絵そのものにこそ価値があるのですから。
肖像画というものはそういうものなのです。しかし、私はあるご縁から、この肖像画の作者を知り、そしてこの複製をいただきました。
その肖像画家の名前は、馬堀法眼喜孝。日本近代の肖像画の歴史に燦然と輝く画家です。しかし、私も実は名前すら知りませんでした。しかし、彼の絵はほとんどの日本人がどこかで見たことがあるはずです。
歴代天皇の肖像画や、かつての一万円札の聖徳太子も、実は馬堀の手によるものです。
最近ではすっかり「写真」にその地位を取って代わられた肖像画ですが、馬堀の肖像画は間違いなく写真を超えた「写真」です。そう、「真を写す」という意味では、完全に写真の写実を超えています。
この、みろく殿の肖像画がそうであるように、その人の内面までもを写しとるという、西洋的な写実とは違うリアリズムですね。顔の表情だけでなく、手の、指先の表情まで含め、三人の人柄、思想、魂、人生をも象徴している。
だからこそ、あの神聖なる空間で、無数の信徒の皆さんの視線を浴び、皆さんに愛の視線を落とし続けることができるのでしょう。
昨日書いた明智光秀、出口王仁三郎とともに、この馬堀法眼喜孝もまた、この令和の時代に再評価される偉人なのではないでしょうか。
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