読解力の低下=◯◯◯の増加?
さあ、国語のセンセーであるワタクシがコメントいたしますよ。
アマノジャク宇宙人である私のことですから、世間様とはちょっと違うことを「あえて」書きます。
まず、読解力の低下とは何かということ。これはズバリ
「読解力の低下」=「面倒くさがり屋の増加」
です。
そこから逆算しますと、「読書量の低下(本や新聞を読まなくなったこと)が原因」というのも眉唾です。
「朝ごはんを食べない生徒の成績が低い、集中力がない」というのと同じくらい無責任な「懐古趣味」でしょう。先生はじめ、多くの「識者」が、「とりあえす昔は良かった」とか「自分はこうだった」というのを振りかざしている時は、まず疑ってかかった方がいいでしょう。
「読書、新聞購読、朝ごはん」というのは昭和の常識です。そうでない世の中を目指し、作ってきたのは私たち大人でしょう。少なくとも子どもたちのせいではない。
ちょっと言い過ぎましたかね。もう少し冷静に言うなら、こういうことです。
「勉強が嫌いな子どもの家庭では、朝ごはんを食べさせないことが多い」
「読書をさせたり、新聞を読ませたりする家庭の子どもは面倒くさがらず長文を読解する」
それぞれの「家庭」が全く逆の性質を持っていることを明らかにしますと、これも差別的な発言だと糾弾されそうですね。しかし、そういうふうに常識的な因果関係を一度裏返してみることも大切なのですよ。世の中を読解するにあたっては。
で、現場的に言いますと、私も含めてですが、凡人は基本「面倒くさがり屋」です。
PISAのような舶来のテスト形式に慣れていない凡人にとっては、それはもっと面倒くさい対象になります。だから、白紙答案が多いのですよ。結果として平均点が一気に低下する。
もちろん「面倒くさがらない」ことこそが「読解力」の入り口にあることも分かっています。しかし、その面倒くさがり屋さんたちに、「読書しろ」「新聞読め」と言っても、もっと面倒くさくなるだけで、なんの解決にもなりません。
無理やり朝ごはんを食べさせたら、みんな成績が良くなるとか、学校を休むことがなくなるとか、集中力が増すとか、まあ巡り巡って結果として少しはあるかもしれませんけれども、「朝ごはん=勉強好き」という直接的な因果関係はそこにはほとんどありませんよね。
朝ごはん食べないのも、食べさせないのも「面倒くさがり」の結果だったりします。
しかし、その面倒くさがり屋たちも、いざとなると驚異の集中力を発揮すること知っています。そういう例がわんさかいます。今ちょうど期末テスト中でして、最強のぐうたら女である次女も、まさに火事場の馬鹿力を発揮しております(笑)。
表面的な結果を表面的な因果関係だけで解釈して表面的に心配して表面的に騒ぐだけでは、本質的な改善にはつながりませんよ。
では、どうすれば良いか。そのヒントは…極度な面倒くさがり屋のワタクシが、夜中起きてでもやっている「ゲーム」の仕組みの中にある…と真剣に思っています。
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