エブリイ(DA17V)その2
昨日の続きです。
エブリイのAGSについて書きます。
とにかく賛否両論、毀誉褒貶の激しいAGS(オート・ギア・シフト)。いわば、マニュアルミッションを自動で操作するシステムです。
シフトチェンジとクラッチ操作をコンピュータで制御しているので、基本構造はマニュアルミッションですが、オートマ免許でも運転ができます。つまり、クラッチペダルはありません。
実は、私はこのシステムには慣れています。そう、以前、フィアットのパンダに乗っていたのですが、それがデュアロジックという名前のオートモード付き5足マニュアルだったのです。
そのデュアロジック、シフトアップの際のショックというかラグが非常に大きく、結局マニュアルモードで使うことが多かった。カミさんはオートマモードで乗っていましたが、ずっと「いや。嫌い」と言っていました。実際故障して動かなくなってしまったこともあったりして、正直ダメだなと思っていました。
それに比べますと、このAGSはショックも少ないし、シフトのタイミングも予想可能な範囲です。カミさんも「全然違う。普通」と言っています。
技術の向上、コンピュータの適正化のおかげだと思います。また、2nd発進が選択できるようになったのも大きい。初期型は全てLow発進だったので、かなりギクシャクしたようですからね。
かつてマニュアルを運転したことのあるオジサンにとっては、あの、クラッチを切ってシフトチェンジするイメージがあるので、特に違和感はいだきませんが、今どきの人たちはATやCVTしか運転したことがないので、いわゆるアクセルワークというのを知らない。そうすると、あのクラッチが切れる瞬間の減速感というのは許せないでしょうね。
で、私はすっかりこのAGSの運転が好きになってしまったわけですが、その理由は三つの脳内運転モードにあります。
・M…マニュアルで思い通りにシフトチェンジするモード
・D1…オートマと同様アクセルは踏み続けるモード
・D2…アクセルワーク(アクセルを緩める)でシフトアップする半オートマモード
これらを道路状況、疲労の状況によって使い分けられるのですね。私の場合、D2がデフォルトのモードです。
ちなみに、パンダと違ってシフトの方向は上がダウン、下がアップでして、ようやく私の感性と一致しました…が、昔のパンダの癖でしょうか、時々間違えたり、迷ったりしてしまいます(笑)。
いずれにせよ、自然吸気の660ccで、なおかつ車重がある箱バンでありながら、まあまあの加速と抜群の燃費が保証されているのは、このAGSのおかげです。
カタログでは、なんとマニュアル車よりもAGSの方が燃費がいいですからね。悔しいけれども、人間よりもコンピュータの方が優れているということでしょうか。
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