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2019.10.12

台風19号と相模川

Th_k10012126571_1910122102_1910122106_01 変な被害で出そうです。台風19号。自然の驚異。荒魂の発動。

 まさに「命を守る」行動をとりましょう。明日、あさってにかけて、まだまだ台風災害は続きます。

 身近のところで言いますと、なんとか相模川の氾濫は避けられたようですね。まだ安心はできませんが、水位の推移を見るに、なんとか乗り切れそうです。

 城山ダムの緊急放流が始まった時は本当にドキドキでした。ちょうど昨日、城山ダムを見ながら車を運転していたんですよね。たしかに、水位が低く、おそらくは今日の台風を見越して放水していたのでしょう。

 そして、ギリギリまで貯め込んで、住民の避難時間を稼ぎ、いよいよ限界となって、しかし降水が収まるであろうという判断をして、緊急放流に至ったのでしょう。ダム関係の皆様のご努力と勇気に感謝いたします。

 城山ダムは水力発電用のダムでもあり、また今回のように防災の機能をも持つダムです。相模湖(相模ダム)や津久井湖(城山ダム)がなかった頃、すなわち戦中までは、相模川はけっこう氾濫する川だったようです。明治40年と43年には厚木付近で死者が出る洪水を起こしています。

 河口付近の、いわゆる「馬入川」もかつては暴れ川。私の研究している、富士北麓の宮下文書は、かつて「寒川文書」とも呼ばれ、写本が寒川神社で保存されていたという伝承があります。

 その写本も弘安五年(1282)年の馬入川の氾濫で、神社、神官もろとも流されてしまったことになっています。

 その伝承の信憑性は正直高くないと思いますが、ここ富士北麓と相模川の関係、相模の国の高座郡との関係を考えると、一笑に付すわけにはいきません。

 今日の台風でも、ここ富士山麓に大量の雨が降りましたが、これが何十年もの時を経て、相模湾に注ぎ込むと考えると、なんとも不思議な気持ちになります。

 参考記事

「寒川」の謎(その1)

「寒川」の謎(その2)

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