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2019.10.14

NHKスペシャル「東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年」

 

 が生まれた1964年(昭和39年)。8月の東京はこの番組にもあったように、大変な水不足。当時両親は東京の品川区に住んでいたのですが、急遽私は母の故郷、静岡の焼津で生まれることになりました。

 今まで、東京オリンピック、新幹線開通など、焼け跡からの日本の奇跡的復興の象徴として語られることの多かった1964年。その光と影、特に影の部分に焦点を当てた内容となっており、非常に興味深く観ました。

 その「祭」の裏の暗部を、現代の様々な問題にも投影していたのは面白い。もちろん、半世紀以上前、それもまだ終戦20年経っていない頃の日本と重ねることには無理はありましょうが、どんな時代にも光と影がある、光が強いほど影は濃いというのは歴史の真実ですから、そういう意味では意味のあることだと感じました。当時の地方からの(特に東北からの)出稼ぎの夢と苦悩は、まさに外国人労働者のそれに当たりますね。

 それにしても、当時の記録映像に山田孝之さんら現代の役者を紛れ込まさせる最新のデジタル技術はすごいですね。そして、これが新しい映像文化の可能性を感じさせてくれました。

 2年前の「戦後0年」もとても面白かったのですが、今回の方がドラマ性もあって楽しめました。一編の良質な映画を観たような感じでした。

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