【討論】安倍総理『器』論とは真実か?
実にタイムリーな討論。タイムリーすぎて笑っちゃいました。
今、東京国立博物館の応挙館にて出口王仁三郎の耀わん展が開かれております。器です。
この展覧会が最高に素晴らしい。ガラスケースに入っていない、普通に触ることができる(触る方はいませんが)展示方法で、まさに耀く星々のような、まさに玉のようなお作品約20個が揃い、そう本当にその場が宇宙の銀河のような空間と時間になっているのです。
私は、我が家でお預かりしている「十和田」を持参して行って参りました。十和田も旧友たちとの、おそらくは75年ぶりくらいの再会に悦んでおりました。
また、応挙は王仁三郎の先祖にあたります(上田家)。そういう意味でも感動的な展示となっています。お隣の九条館での講演や能楽、呈茶も素晴らしい。ぜひ皆さんも行ってみてください。
さて、そこでいろいろな方といろいろなお話をしたのですが、そこに安倍総理と器の話もあったのです。全く意図せずですが。
で、今日のチャンネル桜の討論がこれ。もちろんこの討論では、「器」は悪い意味で論及されることが多かったわけですが、私の宇宙人的思想からしますと、実は安倍総理に限らず、我々は皆「器」になるべきなのです。
しかし、その器のレベルが重要であって、また難しいところ。実際の道具、美術品としての器がそうであるように。
この耀わんは、そういう意味では最高の良き見本だと思います。自由にして謙虚、しかし意思がある。全て呑み込むが出すものは選別されている。また、今回の展覧会で再確認しましたが、それぞれが多様であり、そのそれぞれの関係性もまた非常に多様というか無限。まさに宇宙全体が器であることを表現しているかのようです。
と、そんなことを考えながら、この興味深い討論を聴きますと、人間の性と言いましょうか、いかに皆、自我にとらわれて生きているかがわかります。上から目線ですみません(笑)。今日はたまたまそういう日なので。
しかし、いいことに気づきましたね。安倍総理が器という解釈。
次元の低い言い方をしますと、安倍さんを器にたとえることによって、結果として安倍さん自身を批判から救い、またまた目に見えない「敵」のせいにしてしまうという、右にも左にもよくある傾向に陥っているとも言えますよね。
ですから、この保守派の皆さんの舌鋒がいかに鋭くとも、どこかピントがずれているように見えたり、ある種の諦めがあるかのように見えたり、あるいは皆さんそれらしいけれど、実はそれも自己満足なのではと思えたりしてしまうのです。
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