Ringo Starr 『What's My Name』
リンゴ・スターのニュー・アルバム。とってもいい作品です。
いかにもリンゴらしい、力の抜けたロックン・ロール・アルバムとなっています。
やはり、この「力の抜けた」自然体がリンゴの魅力であり、ザ・ビートルズの見えない核となっていた人柄でしょう。
ジョー・ウォルシュやスティーヴ・ルカサーら、ロックの大御所たちが大挙参加していますが、みなリンゴ色に染まって心地よさそう。
あらためてリンゴ・スターという稀有な才能を再確認させられましたね。とにかく楽しい。ご機嫌です。
そして、なんと言っても、このアルバムの注目曲はジョン・レノンの名曲「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」でしょう。
私にとっても特別に特別なこの曲。ジョンの歌声で聴くと、どうしても悲しい記憶が蘇ってしまうのですが、リンゴのおかげで、この曲の本質的な幸福感を味わうことができました。ありがとう。
ポールのベース・ラインが独特ですね。やはり思い入れがありすぎるのでしょう。普通の人では作れないなあ。そして、ストリングスの奏でるジョージの「ヒア・カムズ・ザ・サン」の一節。なんとも感動的ですね。
ビートルズ・ファンにとっては「マネー」もたまらないですね。やっぱりリンゴがいなければビートルズはなかった。しみじみ感じます。
個人的にはスティーヴ・ルカサーとの「マジック」がドハマりです。そういえば、先週、TOTOが活動休止を宣言してしまいましたね。ちょっと残念。
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