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2019.10.31

Jeff Lynne's ELO 『From Out of Nowhere』

Th_71w86snvztl_sl1200_ 週のリンゴ・スターのニュー・アルバムに続き、ベテランの佳作が発売になりました。

 私の人生を決めたバンド、ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)。

 こうして40年以上経った今でもこうして新曲を楽しませてくれる、ジェフ・リンに感謝です。

 リンゴのアルバムと同様に、よりシンプルにし、しかしより深く人間と地球を感じる楽曲が揃っています。

 私も歳をとったせいか、こういう音楽が実に心地よく感じます。アルバムとしても短くてよい。

 毎年世界中でたっぷりライヴをやってくれるJeff Lynne's ELO。ぜひぜひ日本にも来ていただきたい。

 たまたま我が家の引っ越しと重なって行けなかった、1978年のELO唯一の来日公演。そのことも含めて、とっても興味深いジェフのインタビューがありましたので、どうぞ。

ELOのジェフ・リンが語る、1978年の日本で出会ったボブ・ディランとの思い出

 アルバムから1曲。この前紹介したリンゴの「Grow Old With Me」に「Here Comes The Sun」の一節が織り込まれていたように、この曲にはジェフ(ELO)自らの「Telephone Line」の一節が。なんとも幸せなことですね。

 

 

 

Amazon From Out of Nowhere

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2019.10.30

熱田神宮(一之御前神社)

Th_img_4890 日から浜松で研修です。今日はちょっと用事があって、まず名古屋に赴きました。

 その用事の前に、せっかく名古屋に来たのだからということで、熱田神宮を参拝しました。初めての参拝です。

 ちょうど天皇の即位礼正殿の儀があった直後ですし、先週は偶然(必然?)静岡の草薙と焼津で会議をしたところ。なんとも不思議なめぐり合わせで「草薙之剣」にまつわる所を続けて訪れることになりました。

Th_img_4892 特に今日は、本殿の参拝はもちろん、その裏側にある「天照大御神の荒魂」を祀る一之御前神社を参拝できたことに、大きな意義を感じました。

 もともと、草薙之剣は素戔嗚命の荒魂を象徴する神器ですからね。いつも書いているように、この国においては「荒魂」のお祀りこそが、非常に重要なマツリゴトとなっています。参拝の対象が和魂だけになってしまってはいけません。

 神器が三種あるのも、そういう意味でしょう。勾玉は和魂、剣は荒魂、鏡は何者にもなりうる。本来そういうバランスですが、現世においては少なくとも9対1のバランスでお祀りしなければいけません。

 熱田神宮の本宮の背後に静かに佇む一之御前神社にお参りし、そんなことを確認させていただきました。

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2019.10.29

静岡合衆国

Thumbnailsmartnewscom
 日からまた静岡で研修です。先週は生まれ育った県中部、焼津市と静岡市で勉強したり飲んだりしましたが、今週は県西部、浜松が舞台です。
 ちょうど昨日、ツイッターでこんな画像が流れてきました。なるほど、静岡県はたしかにこんな感じですよね。
 伊豆、駿河、遠江の三国が一つになったから当然と言えば当然です。
 お互いにほとんど興味も交流も持ちません。私も静岡市に住んでいましたが、浜松や沼津にでかけたことはありませんでした。東京や名古屋には行きましたがね。
 小さい小さい山梨県でさえ、国中と郡内では全く違う文化ですから、静岡のようにこれだけ東西に長いと、もうほとんど外国です。
 いわば合衆国なんですよね、静岡県は。
 沼津がバチカンのごとく宗教的独立国になっているのは面白い。昔とは違いますね。
 ついでに言うと、静岡県民だった頃の私は、富士五湖は静岡県だと思っていた(笑)。あの頃の自分に「この無礼者!」と言ってやりたい。
 ま、それは実は冗談ではなく、そういう意味では、富士五湖地区は静岡県民からすると「ヤマザル自治区」みたいなものです(失礼…てか、今の自分はすっかりヤマザル)。
 山梨県民からするとひどい話ですが、しかたない、「駿河なる富士の山」という意識は、奈良時代より前からあったのですから。

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2019.10.28

追悼 八千草薫さん

Th_-20191029-123641 念な訃報。八千草薫さんが亡くなりました。

 私にとっての八千草さんのイメージは、寺山修司の「田園に死す」の人妻化鳥。あまりに美しく、可憐で、都会的で、しかし実に残酷な女性。

 寺山のエログロワールドに咲く一輪の白い花かと思いきや、とんでもない。しっかり女という存在の両面性を演じております。

 いろいろな異形の女が登場するこの映画の中で、青年だった私はとにかく八千草さんが怖くてしかたなかった。一番まともな、現実的な女性に見せかせて、最も恐ろしい妖怪のように見えたのです。

 異形であれば構えますが、あれほど美しい白い花には本能的に惹きつけられてしまう。危ない存在。

 特に、白い花の雌蕊とも言えるあのふくよかな赤い唇には、まさに恐ろしい色気を感じずにはいられなかった。実に危ない。

 この作品を観なければ、私は、八千草さんを単に上品なおばさま女優くらいにしか思わなかったかもしれません。寺山修司にも感謝です。

 ご冥福を心よりお祈りします。

 

 

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2019.10.27

『記憶にございません!』 (三谷幸喜 脚本・監督作品)

Th_176653 画好きの下の娘の誕生日ということで、家族で映画館へ。

 娘は「ジョーカー」を観ましたが、親二人はある意味正反対の世界「記憶にございません」を鑑賞。

 救いのない「ジョーカー」に対し、救いに満ちた安心・安定の三谷幸喜さんの世界。

 重みやメッセージ性は高いとは言えませんが、まあ、こういう安心して観られるエンターテインメントも大切です。

 当然、帰り道、娘と親たちは対照的な空気をまとっておりました。どちらも物語の世界であり、しかしどこかリアルでもあります。

 私たち夫婦としては「たまたま」似てしまったリアル世界の御本人たちをよく知っているために、おそらくは普通の観客の皆さんよりも笑ってしまったと思います。たしかに似ている(あるある)シーンが(笑)。

 さてさて、細かいことは抜きにして、三谷作品を観るたび思うのは、まあ当然といえば当然ですけれども、これ舞台だったら最高だなと。映画としてはどうしても二流になってしまうなと。

 もちろん一流を目指しているわけではないので、それでいいわけですが、どうなんでしょうかね、たとえばこれを交通費もかけて2千円で観るというのは。舞台なら大満足でしょう。

 今日、どういうわけか(ホントに分からない)、3人とも税込み1100円で観られましたので、別に損したとは思いません。特に、中井貴一さんと草刈正雄さんの演技には大満足でした。それはたしかに映画だからこそ分かる微妙な表情であったりするわけですが。

 ここのところ、日本映画には佳作が多いと思います。しかし、それは佳作であって、名作ではありません。難しいところでしょうが、なんというかスケールが小さいのですね。これって、まるで私小説が量産されたあの時代の文学界みたいな感じなんですよね。

 パワーが少し足りないなと。すなわちお金と時間なんでしょうけれど。そういう意味で、やっぱり「全裸監督」はすごい!すごすぎました。

 

 

記憶にございません!公式

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2019.10.26

Ringo Starr 『What's My Name』

Th_41ysgam6mml_sx450_ ンゴ・スターのニュー・アルバム。とってもいい作品です。

 いかにもリンゴらしい、力の抜けたロックン・ロール・アルバムとなっています。

 やはり、この「力の抜けた」自然体がリンゴの魅力であり、ザ・ビートルズの見えない核となっていた人柄でしょう。

 ジョー・ウォルシュやスティーヴ・ルカサーら、ロックの大御所たちが大挙参加していますが、みなリンゴ色に染まって心地よさそう。

 あらためてリンゴ・スターという稀有な才能を再確認させられましたね。とにかく楽しい。ご機嫌です。

 そして、なんと言っても、このアルバムの注目曲はジョン・レノンの名曲「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」でしょう。

 私にとっても特別に特別なこの曲。ジョンの歌声で聴くと、どうしても悲しい記憶が蘇ってしまうのですが、リンゴのおかげで、この曲の本質的な幸福感を味わうことができました。ありがとう。

 ポールのベース・ラインが独特ですね。やはり思い入れがありすぎるのでしょう。普通の人では作れないなあ。そして、ストリングスの奏でるジョージの「ヒア・カムズ・ザ・サン」の一節。なんとも感動的ですね。

 ビートルズ・ファンにとっては「マネー」もたまらないですね。やっぱりリンゴがいなければビートルズはなかった。しみじみ感じます。

 個人的にはスティーヴ・ルカサーとの「マジック」がドハマりです。そういえば、先週、TOTOが活動休止を宣言してしまいましたね。ちょっと残念。

 

 

Amazon What's My Name

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2019.10.25

南アルプス市 ふるさと文化伝承館

Th_afr1910250062p1_20191026090501 日も大雨。朝、焼津から富士吉田に帰ってきたのですが、ずっとすごい嵐でした。海水の温度が高い状態はこれからも続きますので、この秋口の荒天は恒例のものとなるでしょう。あとは人間側の対策いかんです。

 さて、そんな中、今日こんなニュースがありました。

台風19号】武田信玄が築いた堤防が一部陥没 山梨の御勅使川

 御勅使川…みだいがわと読みます。難しいですね。

 実はちょうど22日に御勅使川の氾濫と治水について、専門家のお話を聞いてきたところでした。

 南アルプス市の「ふるさと文化伝承館」。

 ここに関しては9年前、こちらにディスクレシア(失読症)と縄文について書きました。歴史上の天才たちはもちろん、縄文人はみんな文字が読めなかった!ゆえに天才。

 昨年この「ふるさと文化伝承館」がリニューアルしたということで、久しぶりにうかがったわけです。実はこの伝承館が位置する「小笠原」は、「山口氏」のルーツでもあります。

Th_img_4873 9年前にうかがって衝撃を受けた「世界的縄文土器がゴロゴロある」感はそのままで、さらに最近の中部横断自動車道工事で見つかった、のちの時代の遺物や、それこそ御勅使川の治水、あるいはこの度の台風被害でなぜか英雄的に語られた「信玄堤」が、「こちら側」では「うらみの信玄堤」だったという事実が、新たに整理され展示されています。そこがまた面白かった。

 味のある(ありすぎる?)係のおじいさんが、詳しく熱く説明してくれて、それがまた、なんというか妙に縄文ワールドとマッチしていて最高。

Th_img_4874 これを無料で体験できるなんて。正直、今縄文をやっている県立考古博物館や、ちょっと有名な釈迦堂遺跡博物館より、ずっと面白いですよ。

 キャラのラヴィちゃんも妙な可愛さがありますね(笑)。

 

ふるさと文化伝承館FB

 

 

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2019.10.24

清見寺の朝鮮通信使詩書

Th_34 日、日韓両首相が会談したようですね。戦後最悪と言われる両国の関係ですが、民間レベルでは相変わらず韓国アイドルや韓国ドラマの人気は高く、そちらはある意味戦後最良とも言える状況です。

 今日はたまたま、静岡は興津の清見寺を参拝いたしまして、かつての両国の友好関係を垣間見る機会がありました。

 この清見寺には、江戸時代に来日した朝鮮通信使たちが残した多くの漢文が残されています。それが刻字されて仏殿に掲げられていました。

 それぞれ、立派な五言絶句・律詩、七言絶句・律詩です。日韓(朝)が中国を通じてつながるというのも面白いですね。日中韓の幸せな関係です。

 今では、韓国では漢詩の勉強はしないのではないでしょうか。それどころか、現代中国人は漢詩・唐詩などは読めないようです。日本人が一番中国の古典を勉強している。

 秀吉の朝鮮出兵で崩れた日本と朝鮮の関係を、家康は見事に修復しました。ここから学ぶべきことはたくさんあります。

 この清見寺の朝鮮通信使詩書・遺跡は、県の文化財、国の史跡であり、またユネスコの記憶遺産となっています。まさに世界レベルでの平和友好の象徴と言えましょう。

 なお、清見寺には素晴らしい鐘があるのですが、その鐘楼には「瓊瑶世界」と刻まれています。「瓊・瑶」はともに「輝く玉」という意味だそうで、二つの輝く玉とは、日本と朝鮮のことであると、ご住職の解説がありました。

 また、琉球王朝との交流を伝える「永世孝享」の扁額もあります。鎖国していた江戸時代、ここは実に国際的だったということです。

清見寺公式

 

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2019.10.23

『アートになった猫たち展』 (南アルプス市立美術館)

今も昔も猫が好き

Th_588241301077a6d56b7311024d0991e01 位礼正殿の儀の日、入場無料だというので家内と行ってきました。

 めちゃくちゃ癒やされましたよ。猫狂いの家内は「かわいい〜」しか言っていませんでした(笑)。

 山梨県立博物館のねこ展も良かったけれど、こっちの方がより「かわいい〜」だったかも。

 猫はすでにアートなわけですが、それをさらにアートにするとなると、これはある意味パロディーになるわけで、だから思わず笑顔になるんだなと思いました。

 特にアートの擬人化作品は楽しい。浮世絵にたくさんありますよね。猫が歌舞伎役者になったりします。何層にもアートが重なっていて、それはそれは楽しいことになります。

 本当は、猫がアートである理由を考えなければならないのでしょうけれども、それは神がなぜ神なのかを語ることと一緒になってしまうので、やっぱり無理です。

 少し前に、まじめに「戦争の反対語は芸術」と書きましたが、そうしますと「戦争の反対語は猫」とも言えるわけですね。これはなんとなく納得できます(笑)。

 寿ぎの日に、そんなアートたちに出会えたこと、とてもうれしく思いました。

南アルプス市立美術館公式

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2019.10.22

花園天皇 『誡太子書』

Th_ehdegcnvaaeax0 位礼正殿の儀も無事終わりました。これで天災も減ることでしょう。特に水に関する災害は。

 いろいろ語りたいことはありますが、儀式については今日は一言だけ。アメノウズメによってアマテラスが顔をのぞかせまして、虹まで架かりましたね。

 素晴らしいと思いました。さすがですね。全体を見ませんと、それぞれのお役割はわかりませんよ。残念がったり、批判したりするのは人間レベルでの話。以上。

 陛下のお言葉を拝聴しながら、思い出されたのは、第95代花園天皇が上皇時代に、甥でもある当時の皇太子(のちの北朝1代光厳天皇)に残した、ある意味大変厳しいお言葉。

 天皇になる者として、いかに徳を積むことが重要か。宮中にいるといかに世間知らずとなり、国民から遠い存在になってしまうか。システムとして自動的に天皇になってしまう危険性…。お前恥ずかしくないのか!?と。

 たしかに、時は南北朝時代。皇室が二分され、今風に言えば「国民分裂・分断の象徴」になってしまった時代ですからね。しかし、今まで何度か書いてきたように、実は700年前に後醍醐天皇が即位して以来、分裂してしまった皇室が、また一つに統合される、和合するチャンスがこのたびの御代替わりなのです。最後のチャンスかもしれない。

 それをよく御存知の陛下は、学生時代からこの「誡太子書」を「花園天皇という天皇がおられるんですけれども……誡太子書(太子を誡〈いまし〉むるの書)と呼ばれているんですが、この中で花園天皇は、まず徳を積むことの必要性、その徳を積むためには学問をしなければならないということを説いておられるわけです。その言葉にも非常に深い感銘を覚えます」とおっしゃり、大変重要視しております。

 内容だけではなく、歴史的な流れの中で、ご自身のお役割をよくお分かりになっておられるということです。さすがです。

 ちょうど私も、あさってから花園上皇の御所であった妙心寺の関係学校会議に出席します。これも何かのご縁と観じて勉強をしてこようと思っています。天皇に徳が必要であるということは、私たち国民にも徳が必要だということです。

誡太子書

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2019.10.21

QRコード

20191022-161404 も自分の名刺に、このブログへの誘導QRコードを印刷しています。

 最近では、日本でもQRコード決済が普及しはじめていますね。中国では本国日本よりもずっとQRコードが生活の一部として浸透しています。

 ご存知のとおり、このグローバルな2次元コードは、自動車部品メーカーのデンソーが開発しました。そのあたりの経緯については、最近のこちらの記事に詳しく書かれています。

 なるほど、漢字に対応しようとしたところが、結果として中国での普及につながったということですね。そして、オープンソースとしたこと。まあ、開発当時はトヨタの外に飛び出してこれほど世界的に普及するとは思わなかったのかもしれませんが、日本発のアイデアがこうして日本発であることを忘れてしまうほど一般化し、世界の発展に貢献しているのは、うれしいことですね。この前書いたブロックチェーンもそういう存在になっていくかもしれません。

 なんというか、デザインとしてもなぜか親しみがわくんですよね。デジタルだけれども、どこかアナログな顔をしているんですね。

 もう四半世紀も前に開発されたQRコード。これからますます進化していきそうですね。こんなニュースもありました。

 

 

QRコード公式

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2019.10.20

中田敦彦のYouTube大学 『日本の大麻合法化はどうなる?』

 っかり動画紹介ブログになっておりますな。忙しいので他人のふんどしで相撲をとっている状況であります。

 とはいえ、こういうインプットの時期というのも大切だと思いますよ。

 さて、「大麻」というと、それこそ学校の先生がこんなこと書いていいのか!と言われそうですが、ワタクシ、日常的にCBDオイルのお世話になっております。おかげさまで、高めだった血圧も落ち着きました。

 友人でもある高城剛さんが世界の大麻産業事情に詳しく、彼から情報をいただいたり、また、秋田県の農業復興のために医療用大麻栽培を、という話があったり、さらには日本のタバコ産業の技術力を大麻産業に利用する話があったり、そしてもちろん、ある意味私の専門である神道関係の方々からも貴重なお話をうかがったりと、不思議と大麻に関する情報が集まってきています。

 そういえば、8年前に「大麻入門」という記事を書いていますが、その頃から考えますと、世界の大麻ムーブメントは大きく進展しました。日本ではまだまだですが、だいぶ問題が意識化されたのではないでしょうか。

 この動画で、中田さんが語っていることは、私たちにとっては常識的なことですが、こうして影響力のある方が堂々と(ちょっと心配していますが)発言し、問題提起できるようになっただけでも画期的なことです。

 もうこの流れは止められないでしょう。もちろん、THCを取り巻く環境をどのようにコントロールするかというのは大きな課題ではあります。政治、経済、法律、宗教、医療、教育を巻き込んでの大変な論争も起きるでしょう。

 しかし、その論争(議論)こそが、実は「日本を取り戻す」ことの大きなきっかけになることは間違いありません。

 とにかく中田さん、GJ!です。ありがとうございました。

 PS 本日、この記事を書いたあと、栃木県鹿沼市のご実家がかつて大麻農家をやっていたという方に偶然会いました!

 

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2019.10.19

【討論】クールジャパンの空虚と日本文化の現在

 日の「東京ブラックホール」で素晴らしい演技を見せてくれた山田孝之さんを、皆さん高く評価されていますね。「全裸監督」、早く観なければ。Netflixかあ。

 ちょっと変な話になりますが、「クールジャパン」は「お寒い日本」になってしまう可能性がありますが、あの時代のアダルトビデオはまさに「ホットジャパン」。今でも、世界で高く評価されています(最近の作品よりも)。水島社長の言う「色ごと」文化ですね。

 さて、今回のチャンネル桜の討論も面白かった。なんといってもカリスマ的なアニメーターである平松禎史さんが参加しているのがすごいですね。その世界に収まらない、まさにメタな視点でのご意見に感動しました。

 特に最後のお言葉。河合隼雄さんの「中空構造」のお話は、一昨日の「ブロックチェーン」の構造ともつながりますね。

 まあ日本文化については、本当にいろいろ言いたいことがありますし、この討論の皆さんの意見に反論したい部分もありますが、とりあえず宇宙人日本人(笑)から、これだけは申しておきます。あいちトリエンナーレもこういう視点で語りたいワタクシです。

 出口王仁三郎は「芸術は宗教の母」と言いました。これはすごい言葉です。そして真理だと思います。

 そこを起点に私の考えを発展させますと、「芸術は政治の母」とも言えます。ですから、ピカソのゲルニカは政治性を帯びても、それ以上に芸術なのです。

 そういう意味では、やはりこの討論で出ていた「土俗性」もまた、芸術の下位概念です。土俗性、地方性、民俗性がなくても、当然芸術は存在できます。

 もっと言えば、「芸術は経済の母」でもあります。また「芸術は科学の母」でもある。究極を言うと、「芸術は戦争以外の全ての母である」となります。

 違う言い方をすれば、「戦争の対義語は(平和ではなく)芸術である」ということです。宇宙的な視点での真理です。これってとても重要です。いずれ詳しく書きますね。

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2019.10.18

祇園祭と富士山の噴火

Th_img03 人に頼まれて、富士吉田市内のある神社の祭神について調べております。いずれ、その内容も掲載しようと思っています。

 その調査の過程で知ったことなのですが、あの京都の祇園祭の起こりには、富士山の噴火が深く関わっているんですね。

 その噴火とは、青木ケ原樹海のベースになる溶岩台地を作った貞観の噴火です。西暦で言いますと864年からの数年間。私もその溶岩流のすぐ横に住んでいますので、大変身近な噴火(というのも変ですが)です。

 言うまでもなく、現在の八坂神社の祭神はスサノヲ。もとは牛頭天王です。インドの神様。お釈迦様の生地である祇園精舎を守る神です。

 その牛頭天王、日本に伝えられてからは、その荒々しいキャラの類似性からスサノヲと習合しました。江戸時代までは、八坂神社は祇園社などと呼ばれておりましたが、ご存知廃仏毀釈により、その名は祭や地名に残ることになりました。

 平安時代の当時、都では疫病もはやり、また富士山も噴火、さらに東北で大地震があったということで、荒御魂の象徴であるスサノヲ(牛頭天王)を鎮めるために、祇園祭は始まりました(諸説あり)。

 当時の都(京都)の人たちが、東国であった富士山や陸奥の自然災害にも敏感であったというのは、なかなか興味深いことでもあります。やはり日本列島全体を一つの龍体としてとらえていたのでしょうか。

 遠い蝦夷の地であるからこそ、身近にはあり得ない火山の大噴火や、大地震とそれに伴う大津波などに、「モノ」恐ろしさを感じていたのかもしれません。

 たしかに、祇園祭の山鉾(山車)は、もともと「山」自体を神として引き回すものですね。ある意味、山にお散歩していただき、ご機嫌をとるようなものです。そんな観点で、いろいろなお祭りを見てみるのも面白いかと思います。

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2019.10.17

中田敦彦 〜5G時代の最終兵器「ブロックチェーン」

 日の記事の続き。中央(政府や大企業)がクズになっていく、その裏側で自然発生的に生まれてきたと言えるのが、中心を持たないコミュニティのあり方です。

 私の未来学的記憶から言いますと、それが標準になるのです。当たり前の「自然」に戻るのです。ここまでの数千年に及ぶ、人類の社会実験が失敗に終わり、再び「自然」に帰る。しかし、そこには失敗から生まれた新しいテクノロジーが介在する。

 ある意味ではメタ自然となるわけですね。

 ということで、一昨日の記事に続きまして、中田のあっちゃんに登場願います。メタ自然の第一歩である「ブロックチェーン」について語ってもらいましょう。

 私は、これがWinnyの金子勇さんや、(それがたとえ仮構、仮託であっても)サトシ・ナカモトという「日本人」によって、その基礎が発明されたことに大きな意味を見出します。それこそ、一昨日の古事記の世界ではありませんが、一神教ではなく多神というか汎神というか、いずれにせよ「非一」であり、かつ「不二」を基礎、自然とする日本の文化、思想、宗教ですね。

 近い未来も、実に面白いことになりそうです。トークンエコノミーも、旧来のエコノミーを破壊する力を持っていますよ。

 

 

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2019.10.16

宮台真司 『社会という荒野を仲間と生きる』

 ても忙しい日々でした。またサボって週末になってしまいました。今日はもう20日(日)です。

 ええと、忙しい時はですね、いろいろな言論動画をiPhoneにダウンロードして、音声だけ車の運転中に聴いています。

 最近で面白かったのは、これ。宮台真司さんの言説、私は基本的にけっこう好きな方です。各論には当然納得できないものもありますが、全体としての視点のありかというか、視座というか、そういう点では勝手に親近感を覚えております。

 特に、この番組でも繰り返し語られた「自分が生きているうちに船が沈まなければいいというのはクズ!」というのは完全に同意です。

 そういう意味で「男がクズ」というのも納得です(笑)。そして、学校教育がダメというのも、そのとおり(中の人である私が言うのですから、間違いない!)。

 自然(他者)になりきる(ビカミング)のが「アニミズム」。これもそのとおりですね。

 共同体的自己責任論。これはブロックチェーンにもつながる、これからの社会システムだと思っています。

 

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2019.10.15

中田敦彦のYouTube大学 「古事記」〜最終話〜日本人が知らない空白の歴史に迫る!

 う30年以上学校のセンセイをやってますが、ほとほとイヤになっております。いろいろな意味で。

 しかしこれも修行、勉強だと思って残された期間ご奉公いたしますわ。そのあとの壮大な夢のために!敵を知らねば闘えませんからね。

 たとえば、YouTubeでこんな授業されたら、そりゃかないませんよ。

 

 

 あっちゃんの「大学」に限らず、ネット上で様々な「先生」たちによる「授業」が展開されています。正直、学校でつまらん授業を聴いて(寝て)いるヒマがあったら、家でこうした動画を観ていた方がずっとためになるでしょう。

 そのほかにもスタディサプリやらオンラインサロンやら、とにかく学びの機会は多様化しています。それはインターネットが普及してからの当然の現象であり、常識なのですが、明治維新以来150年間変わっていない「学校」という「常識」空間は、実に非常識。自分で言うのもなんですが、逆に遺跡化していて面白いくらいです(苦笑)。

 で、話をあっちゃんの授業に戻しますが、この授業で「富士山」について語られていたのが嬉しかった。それこそ、私が授業で言い続けてきたことです。「古事記・日本書紀には富士山が出でこない!なんでだと思う?」というやつです。

 ま、私の場合、土地柄そこから「宮下文書」の話になっていくわけですが、それはそれで旧来の「学校」においてはふさわしくない話でしょうね。生徒はそこに食いつくわけですが。

 それにしても、この「授業」のみならず、中田敦彦さんの「授業」は本当に素晴らしいですね。よく勉強しているし、まとめ方がうまいし、何より話がうまい。これらって本来「先生」に求められる最低限の資質だと思うんですけどね。このレベルの「先生」がはたして「学校」という現場にどれほどいることか(もちろん「学校」の先生の仕事が「授業」だけではないことは万も承知です)。

 ところで、私たち家族は、あっちゃんに特別な思い出があるんですよ。実は、今は奥さんとなられている福田萌さんと中田さんの初めての出会いのその場に、私たち家族4人がいたのです!これって地味にすごいですよね。仲睦まじい(?)家族像をお二人の前でプレゼンしたと言えばしたのかも…その結果、あの二人は結婚したと勝手に思っています(笑)。

 その日のことを書いた記事はこちらになります。ご参考までに。

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2019.10.14

NHKスペシャル「東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年」

 

 が生まれた1964年(昭和39年)。8月の東京はこの番組にもあったように、大変な水不足。当時両親は東京の品川区に住んでいたのですが、急遽私は母の故郷、静岡の焼津で生まれることになりました。

 今まで、東京オリンピック、新幹線開通など、焼け跡からの日本の奇跡的復興の象徴として語られることの多かった1964年。その光と影、特に影の部分に焦点を当てた内容となっており、非常に興味深く観ました。

 その「祭」の裏の暗部を、現代の様々な問題にも投影していたのは面白い。もちろん、半世紀以上前、それもまだ終戦20年経っていない頃の日本と重ねることには無理はありましょうが、どんな時代にも光と影がある、光が強いほど影は濃いというのは歴史の真実ですから、そういう意味では意味のあることだと感じました。当時の地方からの(特に東北からの)出稼ぎの夢と苦悩は、まさに外国人労働者のそれに当たりますね。

 それにしても、当時の記録映像に山田孝之さんら現代の役者を紛れ込まさせる最新のデジタル技術はすごいですね。そして、これが新しい映像文化の可能性を感じさせてくれました。

 2年前の「戦後0年」もとても面白かったのですが、今回の方がドラマ性もあって楽しめました。一編の良質な映画を観たような感じでした。

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2019.10.13

ラグビーに見る「荒魂」の祀り方

 

 グビー素人のワタクシがいろいろ言うまでもありません。とにかく素晴らしい戦いだった。スコットランドも素晴らしい。

 一言、ラグビーというスポーツの素晴らしい点は、「荒魂(あらみたま)を和魂(にぎみたま)に昇華する」機能を持つ点です。相撲を挙げるまでもなく、多くの格闘技はそのような機能を持っていますが、このようにチームスポーツかつ球技であって、そのような機能を強く持つスポーツはほかにありません。

 もちろん、応援のあり方などに見えるノーサイドの文化的側面も無視できませんね。

 最近、身近なところでも「荒魂」の排除が進行中で、非常に違和感を抱いています。特に学校はどんどん骨抜きになっていく。学生ラグビーも衰退の一途。

 古来、日本では特に顕著に「荒魂」を祀る傾向があります。排除ではなく、多くの「祭」がそうであるように、コントロール下において発動させるのです。

 ラグビーはそういう文化だと思いました。それがイギリス発祥で、帝国主義のなごりである環太平洋地域で盛んなのは興味深いところですね。イギリス嫌いのフランスでも盛んなのも面白い。

 日本チームが、あのように多様性を見せつつ「大和魂」を標榜しているあたり、ラグビーを通じて私たちが忘れそうになっている何かを思い出させてくれているようにも思います。「大和魂」はそう、すなわち「大・和魂」なのであります。

 荒魂を和魂に。特に今回は台風による大災害の直後でした。日本における自然災害は、すなわち神の荒魂そのものです。来年の五輪へ向けて、何かが動いているような気がします。

 個人的にも、今「荒魂」を発動して見えない敵と闘っております。今回の日本ラグビーの快挙に背中を押されました。絶対に負けません。最後は和魂に昇華したいと思います。

 決勝リーグ、何かもっと大きなことが起きそうですね。楽しみにしています。

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2019.10.12

台風19号と相模川

Th_k10012126571_1910122102_1910122106_01 変な被害で出そうです。台風19号。自然の驚異。荒魂の発動。

 まさに「命を守る」行動をとりましょう。明日、あさってにかけて、まだまだ台風災害は続きます。

 身近のところで言いますと、なんとか相模川の氾濫は避けられたようですね。まだ安心はできませんが、水位の推移を見るに、なんとか乗り切れそうです。

 城山ダムの緊急放流が始まった時は本当にドキドキでした。ちょうど昨日、城山ダムを見ながら車を運転していたんですよね。たしかに、水位が低く、おそらくは今日の台風を見越して放水していたのでしょう。

 そして、ギリギリまで貯め込んで、住民の避難時間を稼ぎ、いよいよ限界となって、しかし降水が収まるであろうという判断をして、緊急放流に至ったのでしょう。ダム関係の皆様のご努力と勇気に感謝いたします。

 城山ダムは水力発電用のダムでもあり、また今回のように防災の機能をも持つダムです。相模湖(相模ダム)や津久井湖(城山ダム)がなかった頃、すなわち戦中までは、相模川はけっこう氾濫する川だったようです。明治40年と43年には厚木付近で死者が出る洪水を起こしています。

 河口付近の、いわゆる「馬入川」もかつては暴れ川。私の研究している、富士北麓の宮下文書は、かつて「寒川文書」とも呼ばれ、写本が寒川神社で保存されていたという伝承があります。

 その写本も弘安五年(1282)年の馬入川の氾濫で、神社、神官もろとも流されてしまったことになっています。

 その伝承の信憑性は正直高くないと思いますが、ここ富士北麓と相模川の関係、相模の国の高座郡との関係を考えると、一笑に付すわけにはいきません。

 今日の台風でも、ここ富士山麓に大量の雨が降りましたが、これが何十年もの時を経て、相模湾に注ぎ込むと考えると、なんとも不思議な気持ちになります。

 参考記事

「寒川」の謎(その1)

「寒川」の謎(その2)

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2019.10.11

『イエスタデイ』 ダニー・ボイル監督作品

Th_320_20191013113001 っそく観てきましたよ。聴いてきましたよ。面白かった!泣いた!

 ストーリーは映画(アニメ?)の文法どおりで、ある意味チープですが、それで良かったと思います。なぜなら、ビートルズの音楽こそが主役だから。全体としては文句なし。満点の映画でした。

 主人公が「イエスタデイ」を歌うシーンで、もうグッと来てしまった。恥ずかしいけれど嗚咽してしまいました(笑)。あとはもうただただビートルズの偉大さを再確認するだけ。

 

 

 ネタバレになってしまうので、細かいことは語りませんが、一つだけ。ビートルズだけではなく、世界を変える天才(たとえば昨日の吉野彰さんも?)って、実はパラレルワールドからパクってきてるんじゃないでしょうかね。

 それに気づいて早逝してしまう人もいるのではないか…そんなことを思いました。

 冷静になってから思い出すと、ダニー・ボイル監督らしさもありましたし、役者さんたちもなかなか優秀だったなと思います。でも、もうそんなことを飛び越えて、やっぱりビートルズはすごい。

 私は彼らが解散後に聴き始めた第二世代でして、この前もDJのロバート・ハリスさんとの会話の記事で書いたように、リアルタイムで無から初めて聴く感覚に嫉妬していたのですが、考えてみると、私も初めて聴いた瞬間というのがあるわけで、そういう意味ではリアルタイムである必要はないわけですね。芸術とはそういうものでしょう。一昨日書いた源氏物語も一緒。

 ビートルズを知らない若者たちにもぜひ観ていただきたい。そして、その「初めて」の体験をしてもらいたいですね。

 あっそうそう、結構感動的なのは、本人役で出ているエド・シーランの言葉です。演技ではなく、彼のビートルズへの敬意そのものです。

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2019.10.10

祝! 吉野さんノーベル化学賞受賞

Th_lif1910090050p1 晴らしい!リチウムイオン電池を開発した、旭化成の吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞!

 今日たまたま、Macのリチウムイオン電池を交換したところでした。7年間酷使してようやく交換。まだ使えたのですが、たまたまより状態の良いものを入手したので。

 白色LEDにせよ、このリチウムイオン電池にせよ、本当に世界を、生活を変えた技術ですからね。日本人の誇りです。

 吉野さんの会見での言葉が印象的でした。

「研究者は頭が柔らかくないといけない。それとは真逆で、しつこく最後まであきらめないことも必要だ」

「剛と柔のバランスをとるのが難しい。堅いだけだとくじけてしまう。壁にぶちあたったとき、『なんとかなるわね』という柔らかさが必要だと思う」

 一見矛盾するようなことを自然に共存させられるのが、まあ才能と言えば才能。ついつい凡人は、二項対立でものを考え、結果として二者択一の人生を歩んでしまうのですね。教育がいかんのかな。子どもの頃は、普通に二つとも持っていると思うのですが。

 やはり両翼を持っていないと飛翔できませんね。ここに真理があるような気がします。

 世界を変える発見、発明、開発。それは子どものような感性から生まれるのかもしれません。子どものままで歳をとること。吉野さんのこの笑顔を見れば、それが可能であることがわかりますね。

 おめでとうございます。そして、ありがとう!

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2019.10.09

源氏物語最古の写本見つかる!

Th_k10012118121_1910081909_1910081914_01 氏物語の最古の写本が見つかった!それも定家自筆!

 これは大変なことです。それも「若紫」。

 定家の写本はこれで5帖目でしょうか。非常に保存状態も良さそう。本文も知られているもの、つまり教科書に載っているものと微妙に違うとか。これは実に興味深い。定家のことですから、たぶんオリジナルに近い内容でしょう。早く知りたい。

 まさに千年の時を経て甦った王朝文学。ロマンですねえ。

 こうして「若紫」が良い状態で見つかったということは、ほかの巻も見つかる可能性が出てきた。やはり、紙と墨は強いなあ。デジタル・アーカイブなんかよりずっと保存力が高い。

 研究が進み、本文はもちろん、注も含めてその内容や特徴などが早く発表されることを祈ります。まさに教科書を書き換える大発見ですね。

NHK NEWS WEB

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2019.10.08

小林沙智(12歳)のショパン

 日の続き。昨日の記事でちょこっと書いた「カツァリスのショパンレッスン」の動画がYouTubeにありましたので、あらためて紹介しましょう。

 生徒は当時まだ12歳だった小林沙智さん。上品な佇まい、英語も堪能なあたり、本当に才女、天才ピアノ少女という感じですね。カツァリス先生のおっしゃることをどんどん吸収して上手になっていく様子は感動的です。

 

 

 さて、そんな小林沙智さん、今どうしていらっしゃるのでしょう。昨日のW上原はジャズとクラシックで世界を極めました。沙智さんの「その後」にも興味がわきますよね。

 その「その後」が、ワタクシ的にはとってもいいのです。素晴らしい。とりあえず2013年の演奏をお聴きください。

 

 

 う〜ん、なんかとってもいいなあ…。あの少女がこんなに素敵な大人になっている。心から音楽を愛し、そして音楽にも愛されているのでしょうね。

 沙智さんはアメリカに渡りクラシックを勉強しながら、ジャズに出会います。そして、ジャズ・ピアノだけでなく、ボーカルにも挑戦しました。うん、やっぱり「歌」なんだよなあ…。

 先日、夢カンタービレ・コンサートで素晴らしい歌を聴かせてくれた森麻季さんも、もともとは音大でピアノを勉強していたんですよね。私もそうですが、楽器弾きにとっては「歌」はどうしても越えられない存在です。悔しいけれど、楽器はやはり歌の伴奏になってしまう。

 というわけで、沙智さんはクラシックのピアノも演奏しつつ、ジャズの名曲や自作曲を弾いたり歌ったり、実に生き生きとした音楽活動をなさっているようです。ジャンルにとらわれないって素敵ですね。詳しくは公式サイトを御覧ください。一度ライブでお聴きしたいと思います。

Sachi Gina K.公式

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2019.10.07

上原ひろみ(15歳)のシューマン

 イトルは上原ひろみのシューマンですが、何がすごいって、この20分間でその演奏をガラッと変えてしまう、モスクワ音楽院のヴェラ・ゴルノスタエヴァ先生のレッスンがすごいのでした。

 一流の演奏家、そして教育者のレッスンというのは、こういう感じです。私も幸運なことにそのようなレッスンを受けたことがありますし、聴講したことも数多くあります。

 音楽を変えるのは先生の言葉なのですが、その言葉は大概が音楽(聴覚)以外のイメージであることが多い。視覚であったり、嗅覚であったり、味覚であったり、触覚であったり、第六感的な何かであったり。

 逆に言うと、音楽はそうした私たちの感知する現実界や霊界よりも、さらに上の次元にあるということですね。言語もそれなりに高次元になりえますが、音楽にはとてもかなわない。それがよくわかる素晴らしいレッスンです。

 この番組は1994年に放送されたNHK趣味百科「ピアノで名曲を」ですね。この上原ひろみさんのシューマンの翌週は、なんと上原彩子さんのリストでした。

 このダブル上原は、のちに道をたがえ、かたやジャズピアニストとしてグラミー賞を獲り、かたやチャイコフスキー国際コンクールで優勝という快挙を成し遂げたのでした。お二人が同じヤマハに通っていたというのは有名な話です。

 ちなみにピアノのレッスンと言えば、15年前に紹介したカツァリスのショパンも良かったなあ。

 

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2019.10.06

追悼 金田正一さん

 球は面白い。今日はベイスターズが劇的なサヨナラ勝ちをしまして大興奮でしたが、昨日の逆転負けも含めて、改めて野球という不思議なスポーツの面白さを痛感いたしましたね。

 本当に野球については、宇宙的な視点でもいろいろと語れます。普段あまり野球の話はしないので、意外に思われる方も多いと思いますが、私の野球好きはけっこうホンモノです(笑)。

 さて、野球と言えば、不世出の大投手、金田正一さんがお亡くなりになりましたね。私が野球を始めた小学生の時には、すでに引退されていましたので、もうすでに伝説の人でした。

 ご本人は、全盛期なら180キロ出てた!と豪語されていたようですが、まあ、そんなスケールの大きさが金田さんの魅力の一つでした(160キロは出ていたでしょうけれど)。

 いろいろな意味で大人物でした。この動画を見ながら、その大人物を偲びたいと思います。本当にダイナミックなフォームですね。こういう投げ方の方が、結局長持ちするのかもしれません。

 私、なんとピッチャーをやっていたので(信じられないでしょう!)、金田さんの投げ方をまねしたりしてました。体重の移動の仕方なんか、今の投手にはないですよね。で、結局下半身を鍛えていなかったので、全然ダメでした(笑)。金田さんの言うとおりです。

 

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2019.10.05

【討論】安倍総理『器』論とは真実か?

Th_egggiuyaeslpk にタイムリーな討論。タイムリーすぎて笑っちゃいました。

 今、東京国立博物館の応挙館にて出口王仁三郎の耀わん展が開かれております。器です。

 この展覧会が最高に素晴らしい。ガラスケースに入っていない、普通に触ることができる(触る方はいませんが)展示方法で、まさに耀く星々のような、まさに玉のようなお作品約20個が揃い、そう本当にその場が宇宙の銀河のような空間と時間になっているのです。

 私は、我が家でお預かりしている「十和田」を持参して行って参りました。十和田も旧友たちとの、おそらくは75年ぶりくらいの再会に悦んでおりました。

 また、応挙は王仁三郎の先祖にあたります(上田家)。そういう意味でも感動的な展示となっています。お隣の九条館での講演や能楽、呈茶も素晴らしい。ぜひ皆さんも行ってみてください。

 さて、そこでいろいろな方といろいろなお話をしたのですが、そこに安倍総理と器の話もあったのです。全く意図せずですが。

 で、今日のチャンネル桜の討論がこれ。もちろんこの討論では、「器」は悪い意味で論及されることが多かったわけですが、私の宇宙人的思想からしますと、実は安倍総理に限らず、我々は皆「器」になるべきなのです。

 しかし、その器のレベルが重要であって、また難しいところ。実際の道具、美術品としての器がそうであるように。

 この耀わんは、そういう意味では最高の良き見本だと思います。自由にして謙虚、しかし意思がある。全て呑み込むが出すものは選別されている。また、今回の展覧会で再確認しましたが、それぞれが多様であり、そのそれぞれの関係性もまた非常に多様というか無限。まさに宇宙全体が器であることを表現しているかのようです。

 と、そんなことを考えながら、この興味深い討論を聴きますと、人間の性と言いましょうか、いかに皆、自我にとらわれて生きているかがわかります。上から目線ですみません(笑)。今日はたまたまそういう日なので。

 しかし、いいことに気づきましたね。安倍総理が器という解釈。

 次元の低い言い方をしますと、安倍さんを器にたとえることによって、結果として安倍さん自身を批判から救い、またまた目に見えない「敵」のせいにしてしまうという、右にも左にもよくある傾向に陥っているとも言えますよね。

 ですから、この保守派の皆さんの舌鋒がいかに鋭くとも、どこかピントがずれているように見えたり、ある種の諦めがあるかのように見えたり、あるいは皆さんそれらしいけれど、実はそれも自己満足なのではと思えたりしてしまうのです。

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2019.10.04

細野晴臣デビュー50周年記念展「細野観光1969 – 2019」

Th_img_4773 日は東京に出張。いろいろなところへ奔走しまして2万歩も歩いてしまいました。

 何度か書いているとおり、「歩く」という意味でも「迷う」という意味でも、また「多様性」という意味でも東京は、たとえば私の住んでいる富士山以上に「自然」に近いと思うのであります。

 そんな「歩く」「迷う」「多様性」の象徴かもしれません。今日の最後の訪問先(観光先)は、六本木ヒルズの展望台「東京シティビュー・スカイギャラリー」でした。

 そう、今日から「細野観光」が始まったのです。初日に探検というわけです。

 ただ、今日はいくつかの仕事を終えてからの探訪でしたので、正直ゆっくり楽しむことができませんでした。

 本当にざっと眺めただけ。というわけで、少なくとももう1回は行かないといけません。

 たしかに富士の樹海に匹敵するほど、深く豊かでありました。それだけはよ〜くわかった。

Th_img_4780

 ちょうど時間帯が日没のあたりでしたので、東京という大自然越しに富士山のシルエットを見ることができました。

 細野さんにとっても、富士山は格別な存在です。先日、知り合いを通じて「山中湖の先生…仲小路彰」のことを細野さんに思い出していただきました。さすが細野さん、「なかしょうじ」じゃなくて「なかこうじ」でしょう、とおっしゃったとのこと。そのとおりです。

 今日は超特急での観光でしたが、細野さんの50年の時系列の中に、間違いなく「仲小路彰」「未来学原論」があることは間違いないなと予感しました。直接の展示、紹介はなかったと思いますが。

 とにかく再訪いたします。ゆっくりゆっくり都会の樹海を堪能したいと思います。

公式サイト

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2019.10.03

オルフィス FW5230Ⅱ (理想科学工業)

20191005-132730 場に導入されました。

 中学校の方では開校当時からRISOのORPHISを使っていました。非常に印刷が早く、そしてランニングコストが低い。たしかに便利でした。

 しかし、一方で紙詰まりが多く、さらにそれをこじらせてしまうことも多々あって、サービスが忙しい時など、丸一日使えないということもありました。

 噂によると、そのあたりがこの10年でだいぶ改善されたということで期待しております。

 さっそく少し使ってみましたが、たしかに10年前の製品と比べますと印刷の品質もかなり高くなっています。インクジェットなわけですが、いかにもインクという感じは低下し、トナーのコピー機により近くなりました。

 カラーの発色にもかなりクセがあるという認識でしたが、こちらもだいぶ改善されましたね。

 中学のはMacに対応しておらず、Macで作った書類等はわざわざPDFにしてWindowsで印刷していましたが、高校では、私の影響(すすめ)でMac使いの先生が増えてきたので、オプションでMac可としてもらいました。ありがたや。というか、なんで純正でMacに対応していないのでしょう。Mac使いはもっと画質のいいものを使うということ?

 これでMacやLinuxに純正対応すれば、なるほどオフィス最強複合機という感じがしてきますね。競合他社の製品は使ったことがありませんが、まあどれも性能的、コスト的には大差ないでしょう。

 そうしますと、やはり信頼性(故障しない)、アフターサービスといったところが勝負どころになってくるのでしょうね。自動車と同じで、技術がある程度煮詰まってきているということでしょう。

理想科学工業公式

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2019.10.02

危機管理産業展 RISCON2019

Th_04 日は東京の青海へ出張。そう、私今年度学校の危機管理主任なんですよ。

 学校の危機管理というのはいろいろありますよね。いちいち挙げるのもいやなくらい(笑)。

 で、今日はそのいろいろなジャンルのうち、いくつかについて学び、また実際に仕事してきました。

 この写真、最初に聴いた講演のものです(公式サイトより)。私がいるのがすぐに分かりますね(笑)。バレバレ。危機管理できてないってこと?w

 今日聴いた講演は、この三つ。

・令和時代の国家安全保障と危機管理~日米・日中関係の視点から~ ゲスト 森本敏 ホスト 志方俊之

・火山災害とその対策について 気象庁 気象研究所 火山研究部長 齋藤誠

・首都直下地震への備え~2020を見据えて~ パネリスト 小林茂 野口英一 高松正人 コーディネーター 平田直

 それぞれ興味のある分野ですし、生徒たちの命を守るためには非常に重要な内容です。大変勉強になりました。

 富士山噴火や首都直下地震については、特に新しい知見をありませんでしたが、森本元防衛大臣のお話にはけっこう驚きましたね。特にタイトルから少し離れた日韓関係について。韓国が、というか文政権が何を目論んでいるのか、よ〜く分かりました。やばいですね。

 展示会も面白かった。これからの時代、危機管理産業が儲かるかもしれませんね。私も何か開発してみようかな。一昨日書いた巨大QRコード作成機とか(笑)。

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2019.10.01

Chrome リモートデスクトップ

Th_-20191005-121057 は基本Macユーザーです。しかし、学校の先生という業種の性質上、どうしてもWindowsを使わざるを得ません。

 現在は中古で買ったWindowsタブレットを使っています。リモートデスクトップを使い、Macの画面上でWindowsを操作しています。

 ちょっと前までは、TeamViewerを使っていましたが、なんだかいろいろ仕様が変わって不便になってしまったので、昨日からGoogleが提供しているChromeリモートデスクトップを使うようにしました。

 今年6月に新しくなったばかりです。

 これはたしかに便利ですね。Chrome上でほとんどタイムラグなくWindowsを操れます。ファイルのやりとりやクリップボードの共有もOK。

 なにより、Macの親指シフト入力がちゃっとWindows内でも反映するのは助かります。

 MacとWindowsを並走させる方法としては、実はこれが一番安上がりなのです。中古のタブレット、Office付きで2万円でしたからね。

 

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