『沖縄スパイ戦史』 三上智恵・大矢英代監督作品
複数の知り合いから誘われて観てきました。
先日、陸軍中野学校跡を訪れたばかりの私にとっては、非常に興味深い内容の映画でした。
観客の多くはお年寄り。比較的若い方々はおそらは左派の方々でしょう。
私は右にも左にも友人がたくさんおり、またどこにいても私の主張は変わりません。今日も感想のアンケートに持論を書いてきました。要諦は以下のとおりです。
・戦争は悲惨。なければよいに決まっている。
・いくら平和を唱えても、それが他者批判、攻撃になってしまっては、それこそが戦争の種になる。
・自らの心の中にその種があることをまず省みるべき。
・戦争への忌避感がノスタルジーになってしまってはいけない。戦争の技術、システムは常に想像を超えた最先端。
感想には書きませんでしたが、少し残念だったのは、現代の沖縄の基地問題や自衛隊のこと、また秘密保護法を絡めた表現があったことです。これでは右派は嫌悪感を抱いてしまうし、左派の現政権への嫌悪感を増長してしまう。すなわち「戦争の種」をまいてしまうということです。
ドキュメンタリーの難しさではありますが、理想を言えば、事実を淡々と描いて、そして観る人たちの、今や未来に対する想像力に対する自由を担保してほしかった。
しかし、いい映画であることは間違いありません。大変勉強になりました。皆さんも機会がありましたらぜひ。
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