『志村正彦全詩集 新装版』 志村正彦 (パルコ)
あれから10年になります。
たびたび書いているように、志村正彦くんの言葉と音楽は、全く色褪せないどころか、その輝きを増しているように思います。
「若者のすべて」一つとっても、今年の全国の花火大会で流れたようですね。また、槇原敬之さんが正式にカバーしてくれたりもしました。本当に素晴らしいことだと思います。
この詩集の価値については、初版本が出た時に書いたこちらの記事をお読みください。我ながらよく書けていると思います(笑)。
このたび「新装版」となって加えられたページは、貴重な彼の自筆の手稿です。いよいよ文豪然としてきましたね、志村くん(笑)。
時代を超える…そう、最近の中学生も志村くんのこと、フジファブリックの昔の曲をよく知っているんですよ。というのは、「お父さんがいつも車の中で聞いてる」とか、「お母さんがCD持ってる」とか、そういう理由なのです。
本当に素晴らしいモノやコトは、そうして親から子へ伝わるものです。なにしろ、一番大切な子どもに伝えるのですから、ホンモノであるわけですね。
おかげさまで、私の娘たちも特別な思いをもって彼の言葉や音楽に耳を傾けています。きっと娘たちも自分の子どもが生まれたら聞かせるのでしょうね。そして、「この人のお葬式に行って、お顔を見て最後のお別れをしたんだよ」って語ることでしょう。
特にベーシストになった上の娘は、あの日、今は憧れの存在となっている亀田誠治さんと一緒ににお焼香したことを、本当に不思議なご縁として感慨深く思い出しています。志村くんの粋な計らいだったのでしょうか。たしかにあの頃は、娘がベースを弾き始めるなどとは夢にも思いませんでしたから。
Amazon 志村正彦全詩集 新装版
| 固定リンク
「育児」カテゴリの記事
- 【戸塚宏】令和の今、体罰を語る(2024.08.20)
- 『日本の鉄道車両 完全図鑑 2024ー2025年』 (GAKKEN MOOK)(2024.04.17)
- COTEN RADIOショート やなせたかし編(2024.04.15)
- 秋山歌謡祭2024(2024.03.27)
- 桜田小学校跡にて(2024.03.05)
「音楽」カテゴリの記事
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- ロベルタ・マメーリ『ラウンドМ〜モンテヴェルディ・ミーツ・ジャズ』(2024.07.23)
- まなびの杜(富士河口湖町)(2024.07.21)
- リンダ・キャリエール 『リンダ・キャリエール』(2024.07.20)
- グラウプナーのシャコンヌニ長調(2024.07.19)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 南部と津軽と甲州と…(2024.07.31)
- 死なない力(2024.07.18)
- 『今永昇太のピッチングバイブル』 (ベースボール・マガジン社)(2024.07.17)
- ハイデガーVS道元…哲学と仏教の交差するところに、はじめて立ち現れてきた「真理」とは?(2024.06.03)
- 日本語はどこから来た?(2024.06.01)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- いかりや長介と立川談志の対話(2024.08.19)
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 全日本プロレス祭 アリーナ立川立飛大会(2024.08.17)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
「文学・言語」カテゴリの記事
- いかりや長介と立川談志の対話(2024.08.19)
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 富士山と八ヶ岳のケンカ(2024.08.10)
- 上野三碑(こうずけさんぴ)(2024.08.06)
- 東北のネーミングセンス(2024.07.28)
コメント