『志村正彦全詩集 新装版』 志村正彦 (パルコ)
あれから10年になります。
たびたび書いているように、志村正彦くんの言葉と音楽は、全く色褪せないどころか、その輝きを増しているように思います。
「若者のすべて」一つとっても、今年の全国の花火大会で流れたようですね。また、槇原敬之さんが正式にカバーしてくれたりもしました。本当に素晴らしいことだと思います。
この詩集の価値については、初版本が出た時に書いたこちらの記事をお読みください。我ながらよく書けていると思います(笑)。
このたび「新装版」となって加えられたページは、貴重な彼の自筆の手稿です。いよいよ文豪然としてきましたね、志村くん(笑)。
時代を超える…そう、最近の中学生も志村くんのこと、フジファブリックの昔の曲をよく知っているんですよ。というのは、「お父さんがいつも車の中で聞いてる」とか、「お母さんがCD持ってる」とか、そういう理由なのです。
本当に素晴らしいモノやコトは、そうして親から子へ伝わるものです。なにしろ、一番大切な子どもに伝えるのですから、ホンモノであるわけですね。
おかげさまで、私の娘たちも特別な思いをもって彼の言葉や音楽に耳を傾けています。きっと娘たちも自分の子どもが生まれたら聞かせるのでしょうね。そして、「この人のお葬式に行って、お顔を見て最後のお別れをしたんだよ」って語ることでしょう。
特にベーシストになった上の娘は、あの日、今は憧れの存在となっている亀田誠治さんと一緒ににお焼香したことを、本当に不思議なご縁として感慨深く思い出しています。志村くんの粋な計らいだったのでしょうか。たしかにあの頃は、娘がベースを弾き始めるなどとは夢にも思いませんでしたから。
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