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2019.09.16

バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番

 近、上の娘がエレクトリック・ベースで盛んに練習しているのが、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュード。

 ようやくバッハの良さがわかったようです。

 それにすっかり影響を、いや刺激を受けてしまった私は、対抗するかのごとく、本家チェロで練習をはじめました。

 チェロと言っても変なチェロですよ。3万円のモダンチェロに裸ガット弦を張ったなんちゃってバロック・チェロ。構え方も個性的です。いわゆる「足(エンドピン)」を使わないのはもちろんですが、しかし、ガンバのように両ふくらはぎに乗せることもしません。床に置いて弾きます。

Th_img262b6557c1jv3g すなわちこの絵のような構え方。別に理由はなく、単に自分にとって最も無理がない構えになるからです。椅子は低め、というかテーブル(こたつ)の上に行儀悪く座ります。

 弓はまた変でして、カーボンのモダン・ボウです。いったいお前は何時代の何人(なにじん)なのか?って感じですよね(笑)。

 もともとこの有名な曲、どんな楽器を想定して作曲されたのか不明なのです。6番は明らかに5弦を想定していますが、もしかすると1番も5弦かもしれない。5弦ヴィオラで演奏すると、そんなことも思ってしまいます。

 バッハと5弦チェロについては、こちらのサイトが詳しい。面白いですよね。

 また、残存する筆写譜にも謎が多い。バッハの奥さん、アンナ・マグダレーナ・バッハの美しい手稿譜と、弟子のケルナーの手稿譜のスラーが全然違う。そのあたりについては、バロック・チェロの巨匠、アンナー・ビルスマの本にも詳しく書いてあります。

 まあ、とにかく謎が多く、何が正しいかわからないので、もう開き直ってなんでもいい!というのが、私の結論です(笑)。

 そんな悩みを乗り越えつつ、私とは違って正統的な結論に至った素晴らしい演奏(と解説)を紹介します。オランダ・バッハ協会の女流主席チェリストの Lucia Swarts の演奏です。軽いボウイングが素敵ですね。そしてワンちゃんが可愛い(笑)。

 

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