『東京キッド』 斎藤寅次郎監督作品
秋田に来ております。
今回の秋田訪問のテーマは「映画」。
比較的よく知られているのは、あの黒澤明と三船敏郎の両父親が秋田出身ということです。黒澤父は中仙町、三船父は鳥海町の出身。
二人に備わる、独特の男性性、土臭さというのは、この秋田ルーツに起因していることは間違いありません。そして、それが共鳴して、世界に名だたる作品が生まれた。
三船家の先祖は鳥海町小川に移る前には、羽後町の仙道に居住していたとのことです。たしかに今でも仙道には「三舟」家が数件あります。
この、黒澤・三船と秋田のことは、またいつか書きますね。今日は、今でも三船家の残る鳥海町のすぐ隣、矢島町に生まれた天才映画監督を紹介します。
「日本の喜劇王」。その名は斎藤寅次郎。実は、あの寅さんの「寅次郎」は、この名喜劇監督の名を頂戴したものなのでした。それほど当時売れっ子だったということです。
今日秋田で鑑賞したのは、あの美空ひばりが13歳の時に主演した「東京キッド」。歌の方は何度もバンドで演奏してきましたが、実は映画の方は今日が初鑑賞。
美空ひばりの歌や演技はもちろん、川田晴久、アチャコ、エノケン、そして堺正章さんのお父さん、堺駿二さんら、そうそうたる喜劇俳優たちの名演を楽しめます。斎藤寅次郎と彼らは、戦前、戦中、戦後を通じて本当に見事なチームでしたからね。
黒澤、三船、そして寅次郎の「ふるさと」というだけでも、世界中の映画マニアが秋田に来たがることでしょう。それを実現する作戦を練っているところです。
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