月刊 たくさんのふしぎ『一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして』 (福音館書店)
今日は実は10日です。ようやく時間ができました。たまった記事をさっさと書いていきます。
8月3日に発売になったこの本。月刊たくさんのふしぎの最新刊。「一郎くんの写真…日章旗の持ち主をさがして」です。
実はこの絵本に、私の父が実名で登場しています。
もう最近では、父はすっかりボケてしまって、この本に自分が登場することになった経緯も覚えていません。
記者さんの取材を受けたのは今から5年ほど前。その直後からアルツハイマーが進行し、過去の記憶は(1分前も含めて)ほとんど消えてしまいました。
もしかすると、この感動的な物語を、この時代に完成させるために、自らの記憶を全て絞り出したのかもしれません。
「物語」…そうです、「モノの語り」です。意識の奥に眠っていた「無意識=モノ」が語り始めた。モノは「波動」ですから、時や空間を超えます。
特にこの時代になって、70年、80年前の「モノ」が語り始めています。ちょうど父が記憶を失うのと並行して、私と家内もとんでもない「モノ」の語りに巻き込まれていきました。そう、このプログではあまり詳しく書いていませんが、「二・二六事件」に関わる奇跡的な偶然(必然)の出会いがありました。
そのアナザー・ストーリーもこの令和を迎える時になって一つの結末を迎えました(こちら参照)。そう考えますと、我が家はどうもそういう運命のもとにあるようです。そのような天命を感じます。まあ、二・二六事件に関する不思議すぎる物語は、絵本にするにはあまりにオカルトめいていますが。
この「一郎くんの写真」、ぜひお読みいただきたい。本当に不思議な実話です。そして、「一郎くん」がこの時代、この世に、言葉を超えたメッセージを送ってくれています。私の父が記憶していた、一郎くんの行動と表情は、何を物語っているのか。私もしっかり受け止めていきたいと思います。
正直、仕事以外、あまり世のため人のためにならなかった父。晩年に素晴らしいモノを残してくれたと思います。GJ!おやじ。
Amazon 一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして
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