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2019.08.31

ありがとう!エブリイくん

手前が旧。奥が新。
Th_img_4580 012年の5月に中古で買った愛車のエブリイバンとのお別れの日。

 7年とちょっとで16万キロ以上走りました。地球4周ですからね。

 その間、故障や不調もほとんどなく、とても快適に使わせていただきました。特に家族4人で何回秋田を往復したことでしょうか。

 また、娘たちを乗せて何回自宅と学校との間を往復したことでしょう。そんなわけで、娘たちもこの車には特別な思いを持っているようです。なにしろ、家にいるより落ち着く!といつも言っておりましたら(笑)。

 昨年新型ジムニーが発売になった時、思わず食指が動きかけたのですが、1年待ちと言われてすっかり熱が冷めてしまいました。やはり冷静に考えると、この軽箱バンの利便性にはとてもかないません。

 室内の広さによる積載性、快適性。そして圧倒的な小回りくんによる取り回しの良さ。実際、秋田に行く時は毎度10時間以上運転しますが、全く疲れたことはありません(同乗者も含めて)。

 ただ、さすがに16万キロ走りましたので、ちょっとエンジンが疲れてきました。特にターボの効きが悪くなってきた。まあ、いくらでも調整、整備できそうですが、まあそろそろ買い替えかなということで、実は今日、新しいエブリイが納車になったのです。

 そう、また「エブリイ」なんです(笑)。DA17Vです。JOINの4WD。AGS。すなわちノンターボ。

 ということで、新車についてはまた少しずつレビューしていきますね。とりあえず7年以上にわたり大変お世話になったエブリイくんに感謝!

 そうそう、旧エブリイくん、助手席にとんでもない人たちが乗ったんですよね。世界的VIP。皆さん「リムジン」と呼んでくれましたっけ。そういう意味でも、本当に素晴らしい思い出をありがとう。お疲れさまでした。

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2019.08.30

「夢カンタービレ コンサート」より森麻季(ソプラノ)

Th_img_4570 夜のコンサートの興奮が冷めません。本当に良かった。音楽を巡る人生の物語。そして「夢」。

 ただのコンサートではなく、ちょっと(かなり?)たとえは悪いのですが、スポーツではなくプロレスを観たあとのような感動がありましたね。

 生き様を見せる(聞かせる)クラシック・コンサートって、そうそうありませんよね。

 さて、その生き様のメインイベントの前の、まああえて言うなら前座になってしまうのですが、昨日紹介した藤田真央くんも贅沢な前座でしたが、このソプラノの森麻季さんの歌も素晴らしかった。

 う〜ん、特に私は「You Raise Me Up」に涙してしまいましたね。コンサート全体のテーマともマッチする内容の歌ですし。

 

 

 森さん、もともと器楽の人だったんですね。楽器の演奏のためには歌を勉強した方がいいということで歌ってみたら…ということです。

 森さんは正統派のオペラも上手ですが、ポピュラーやバロックでもいい歌を聴かせてくれます。すなわち、歌いすぎないのが上手。

 同じオペラシティでBCJと共演した動画もどうぞ。

 

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2019.08.29

「夢カンタービレ コンサート」より藤田真央(ピアニスト)

Th_img_4570 日は主催者(指揮者)の方にお誘いいだたきまして、東京オペラシティのコンサートホール「タケミツメモリアル」で素晴らしいコンサートを聴かせていただきました。

 驚いたことに私たち夫婦はVIP席に案内されまして、最高の位置から鑑賞させていただきました。ありがたや。ちなみにお隣はこの方でした!(写真がほぼ一緒…笑)

 本当に全体に素晴らしい演奏会だったのですが、オープニング(前座にはもったいなさすぎる!)の藤田真央くんのピアノの演奏がすごすぎました。

 チャイコフスキー・コンクールで2位というのはニュースでもちろん知っていました。しかし、これほどすごい演奏家だとは…。

 今日はショパンのポロネーズとバラードを演奏したのですが、恥ずかしながらこれほどショパンに聴き入ってしまったのは初めてでした。

 未来からどんどん音が押し寄せてくる!それも知っているはずの曲なのに、全く初めて聴くかのように感じた。実際、未知だった(意識化したことがなかった?)内声の豊かなメッセージがビンビン伝わってくる。

 天才ですね。音楽と一体化している。まさに「コト」たる音符から背後の本質である「モノ」を弾き出している。「もののね」の真骨頂。

 まだ大学生でしょ。20歳でしょ。もう宇宙メディアとして完成していますよ。完全に。やられました。

 動画からも伝わってくるでしょうか。いやあ、やっぱり生で聴いていただきたいですね。

 すっかりファンになってしまいました。

 

 

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2019.08.28

「未来の記憶」のつくり方…苫米地英人

 が家では「未来の記憶」が最近のキーワードです。今日もそんな話を家内としていたのですが、ちょうど今日、苫米地英人さんのこの動画が上がっていたので紹介します。

 私は宇宙人なので(?)、けっこう未来の記憶が蘇ってきて、それが現在の行動を促すということが多いのですが、皆さんはどうなのでしょうか。

 まあ、「未来の記憶」と言ってもですね、単なる妄想かもしれないのですが、「未来、必ずこうなる」という確信に満ちた感覚は、地球一般的にいう記憶(知識)にかなり近いものです。

 この動画では、その「未来の記憶」のつくり方そのものについては、この回ではそれほど語られていませんが、上の次元から下の次元を観ると整合的で、下の次元から上の次元を眺めるとランダムだという話はよくわかります。

 私が時々冗談めかして言う「上から目線」とは、まさにそういうことであって決して悪いことではありません。人類万人が持つべき視点と言ってもいい。

 苫米地さんが言うように、宇宙視点で見れば、私たちはほとんど2次元の存在です。それを意識するだけでもいい。意識すればそこから自由になる可能性が生まれます(囚われてしまう可能性もありますが)。

 

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2019.08.27

バッハ 『カンタータ103番』より

 近、先生方の研修の講師をやる機会が増えました。私なんかでいいんでしょうか(笑)。

 まあ、フツーの先生とはかなり違った変な話をするので面白いのでしょう。気づきは多いかもしれません。

 そんな気づきネタの一つが「リコーダーと甲子園」です。そう、学校に残る戦争文化、軍隊文化の例ですね。

 なぜ世界中で日本だけ、全国民がリコーダーを吹いたことがあるのかという話。実はナチスにつながるのですね。

 …と、今日はその話をしようと思って書き始めたのではないので、またいつか。

 そんないろいろと謎のあるリコーダーですが、音楽の父バッハも、非常に象徴的にこの楽器を使っています。

Th_-20190831-104744 今日紹介するカンタータ103番「汝らは泣き叫び」 もその一つ。ここでは最も高い音を出す(つまり小さい)フラウト・ピッコロが指定されています。

 楽譜を見ますとなんだかちょっと変。全体としてはD-durなのですが、フラウト・ピッコロのパートはF-durで書かれいてます。すなわち、この楽器はA管ということになりますね。

 さらにト音記号が3度下に置かれるフレンチ・クレフになっていますので、結果として五線上の音符の位置からすると、たまたま実音と同じになっています。そのためか後の校訂譜では、それをそのままト音記号のニ長調で読んで(結果として1オクターブ下になりますが)、普通のヴァイオリンやトラヴェルソで演奏してもよいと書かれています。フラウト・ピッコロが手に入らない時代があったのでしょう。

 で、このカンタータの第1曲合唱では、華やかなリコーダーのパートが、いかにも天上の響きという感じで疾走します。激しい分散和音と上がったり下がったりの半音階進行が実に印象的です。ここにはイエスの恍惚や苦悩が表現されているのでしょうか。

 合唱のパートにも多くの半音階進行が登場します。それがなんとも不思議なかっこよさになっていますね。後半はその半音階進行が姿を消し、栄光の喜びに向かっていきますバッハの隠れた名曲だと思います。

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2019.08.26

福島第一原発の発光現象

 日の「福島第一原発のUFO」の続きとなります。

 宇宙人(未来の地球人)による献身的な復旧作業には、本当に頭が下がります。もちろん「現在の地球人」の皆さんのご努力にも。

 今日はそんな時空を超えた作業の様子をご覧いただきましょう。

 今年の3月30日未明の映像です。特に重篤な2号機付近と思われますが、実に不思議な発光現象が映像に記録されました。

 流星のような光芒が…しかし流星(群)とは真逆に…ある収束点に向かって連続的に四方八方から流れる様子は、全く不思議というしかありません。

 これはある種のエネルギーを問題箇所に集中的に集めている様子に違いありません。少なくとも放射線に伴う自然現象ではないでしょう。

 私たちはこうして未知の科学によって救われているのです。トンデモと言われて当然です。現代の科学で説明できないモノは全て「トンデモ」と称されるわけですから。

 いつか私たち地球人の歴史書に、「◯◯年◯月◯日、2019年3月30日の福島第一原発において◯◯作業」という記録が残るのでしょうか。

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2019.08.25

福島第一原発のUFO

Th_-20190824-105923 近、私のことを宇宙人として紹介してくれる方が増えまして、特に吉本ばななさんには、ご著書で「宇宙人で間違いない」とお墨付きをいただきました。

 まったくいい年して、そして先生なんて仕事してるのにいいのでしょうか(笑)。

 ま、そんなに悪い気はしないですし、自分で主張しているというよりは、周りの方々の評価なので、それを尊重させていただきます。

 さて、そんな宇宙人が気になった記事。これです。

 福島第一原発上空に現れた謎の発光体はなんなのか?

 事故直後から、けっこう多くの未確認飛行物体が目撃されています。まさに正体が未確認という意味では、間違いなく「UFO」です。

 この記事でもまじめに考察されていますように、さすがに私たちの想定内となる「地球人」が作った(あるいは乗っている)飛行物体としては、いろいろと不自然な点、不可解な点があります。

 そうです。これは地球外生物、すなわち「宇宙人」の乗り物なのです。米軍ではありません。

 宇宙人は「未来の地球人」であるというのは、半分は本当です。未来の地球人が、自分たちの先祖の危機を未来の科学文明で救おうとしてくれている…そんなことはあり得ないとお思いですか?

 もし、皆さんが過去に行くことができたとしたら、どの時代のどんな人類の危機を救おうとするでしょうか。

 別の言い方をすれば、この福島第一原発の事故は、そういうレベルで「危機的」な状況が続いているのです。

 

 

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2019.08.24

ルドルフ・フリムル 『流浪民の歌』 (蒲田行進曲の原曲)

 日紹介の「キネマの天地」でも重要な音楽として何度も流れていた「蒲田行進曲」。

 この曲が外国曲であることは案外知られていません。

 原曲は、オーストリアハンガリー帝国プラハ出身の作曲家、ルドルフ・フリムルの作品。フリムルは1879年生まれ。プラハであのドヴォルザークに音楽を学び、20世紀に入ってアメリカにわたり、当時流行したオペレッタの作曲で人気者となります。

 なるほど、こういうスラヴ系の音楽って、日本人好みなんですよね。西ヨーロッパからするとどこかエキゾチック。私たちからするとどこか懐かしい。ロシア民謡なども含めて、明治以降、多くの日本人がその新しく懐かしい世界に心奪われました。

 蒲田行進曲の原曲、フリムルのオペレッタ「放浪民の王」の中の「放浪民の歌」「勝利の歌」は、アメリカでも人気だったようで、昭和に入って

どういうルートかわかりませんが日本にも上陸しました。その後、様々なカヴァーがされたわけですが、今日はとにかくその原曲を聴いていただきましょう。

 演奏しているインターナショナル・ノベルティ・オーケストラは、当時のVICTORレコードの専属オケだったようです。貴重な音源ですね。

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2019.08.23

『キネマの天地』 山田洋次監督作品

 近の「寅次郎」ブームの流れで観てみました。「寅次郎」とは「車寅次郎」ではなく、その名前のルーツになった映画監督、斎藤寅次郎。

 この映画では、斎藤監督の良きパートナーであった堺駿二さんの息子さんである堺正章さんが、斎藤寅次郎(作品内では内藤監督)を演じています。

 そして、この映画の監督は山田洋次さん、主演は渥美清さん。まさに「寅次郎」つながりの映画ですね。

 斎藤寅次郎関係では、「西部戦線異状なし」のパロディー「全部精神異常あり」(1929)と「モダン籠の鳥」(1931)の話が出てきます。特に「モダン籠の鳥」については、貴重なリメイクとなっていますね。原作は、他の戦前の斎藤作品同様、フィルムが行方不明となっています。

 また、映画の最後の方では蒲田撮影所から大船撮影所への引っ越しが暗示されていますが、この引越を機に斎藤寅次郎は東宝に移籍します。とにもスラップスティックを撮ってきた小津安二郎とは袂を分かつことになるわけです。

 それにしてもですね、カミさんとこの映画を観ながら話したのですが…この昭和の一桁時代が終わり、10年代になると、急に日本は戦争へひた走ることになります。大正末期から昭和一桁時代の平和で文化的な日本が、どうして一変してしまったのか。その過程はよく知っておくべきですね。

 

 

 

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2019.08.22

水曜日のニュース・ロバートソン

Th_-20190825-110826 レビのニュース番組、皆さんは何を観ていますか?

 私は基本二つの番組を録画して観ています。一つはずいぶん昔にも紹介しましたBSフジの「プライムニュース」です。それも土曜日に放送される総集編プライムニュースSUPER

 それからもう一つが水曜日のニュース・ロバートソンです。これが実に面白い。「忖度ナシ」と言うだけのことはあって、モーリーさん、プチ鹿島さんの発言は、なかなか刺激的です。

 たしかに地上波では絶対不可能なニュースショーですね。BSスカパー!の無料番組ですから、基本スポンサーなしと考えてよいわけです。それが忖度ナシの理由。逆に言えば、地上波は忖度アリまくりなのですね。

 ゲストのお話もいつも興味深い。派手さはないけれども、実は社会を動かしている方々が出演されます。いつも勉強させていただいております。

 プチさんの「タブロイドからこんにちは!」もドハマりコーナー。ポピュリズム真っ盛りの現代においては、タブロイド紙の両極端物語にこそ、正しい民意がある。さらに言うと、私、ある事情から新聞では東スポさんの記事の内容しか信用していないんですよ(笑)。いや、実際東スポさんしか本当のこと書いてなかったことが何度かあったので。

 というわけで、ぜひ皆さんも御覧ください。地上波のニュースやワイドショーなんか観ないで。

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2019.08.21

林千勝~日米戦争を策謀したのは誰だ!戦争の黒幕「国際金融資本」とは? (我那覇真子「おおきなわ」)

 日の続き。

 

 

 このあたりの話は、すでに戦前に仲小路彰が書いていますね。ユダヤ関係の研究所も持っており、そこで国際金融資本についても研究されていました。

 一方、戦後すぐに川添浩史を通じて、ロックフェラーとも深く交流しています。そのあたりの資料は英語なので読めていません。

 また出口王仁三郎は、仲小路とは違った方法とルートから、当時の国際金融資本の動きと将来起こるであろう日米戦争、そして敗戦を予知していました。王仁三郎の予言については、こちらを御覧ください。実に面白いですよ。

 

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2019.08.20

林千勝~日米戦争を策謀したのは誰だ!歴史の真実を暴く (我那覇真子「おおきなわ」)

 日紹介した「日米戦争を策謀したのは誰だ!」の林千勝先生が、我那覇真子さんの番組に出演し、実にわかりやすくこの本の内容を紹介してくれいてます。
 これをお聴きになって、そして本を読むと頭に情報がすっきり入ってくることでしょう。ぜひ。

 

 
 林先生のおっしゃる「歴史認識の4段階」は面白いですね。仲小路彰はさらにもう一つ上の次元、5段階目を視野に入れて歴史を研究しました。ですから、歴史哲学者と呼ばれるのでしょう。単なる歴史学者ではないのです。

 すなわち、未来学的、地球主義的に高次元の時空から歴史を俯瞰したときに、それぞれの時代では気づき得なかった、それぞれの戦争や事変の未来的意義を読み取っていたということですね。

 それが現代のアカデミズムの各範疇に収まらないのはしかたありません。彼が「トンデモ」とも言われる所以です。

 

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2019.08.19

『日米戦争を策謀したのは誰だ!』 林千勝 (ワック)

ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿 そしてフーバーはーー

Th_61khajw5jdl  ぜ、いつも「平和」は「戦争」に負けるのか。

 これは私にとっても大きなテーマです。

 言い方を変えますと「善」は「悪」になぜ負けるのか、ということです。

 これも永遠のテーマ。だいいち、「善」は「悪」を批判することによってしか現れ得ない。

 この真実は強烈です。

 ちょっと卑近な例になりますが、SNSを見ていますと、とにかく誰かを批判し、非難し、攻撃することによって「善」を装う人の多いこと。

 いや、それを批判したら、自分も偽善者になってしまいますよね(笑)。そうではなくて、それが残念ながら「真実」だということです。

 つまり、「悪」や「戦争」はこの自然界に先天的に存在するけれども、「善」や「平和」は私たちが後天的に作り出さねばならないものなのです。

 そこで難しいのは、「悪」や「戦争」を自然だとして、それを批判し、非難し、攻撃するのもまた「悪」や「戦争」であるということです。SNSに限らずこの世に蔓延している「偽善」とは、「悪」や「戦争」そのものなのです。

 それをまるで「善」や「平和」の運動だと思っている人が多いこと。これにはさすがの私も悲観的になります。

 仲小路彰は「戦争学」の権威でした。世界史上の「戦争」の全て知りつくしていた。彼はそれらを批判したり、非難したり、攻撃することはありませんでした。あくまでも客観的に分析した。

 「悪」や「戦争」という「自然」に対する姿勢として、それのみが正しいと知っていたからです。そして、それが「平和」の創造の唯一の方法であることも知っていた。

 日本では、戦争についての研究や、悪についての冷静な分析を嫌う傾向があります。情緒的にそれらを避けたい、見て見ぬ振りをしたい、無視したい、徹底的に攻撃することによって眼前から排除したい、そんな空気があります。

 残念ながら、情緒からは「善」や「平和」は生まれません。これも真実です。

 「平和」はなぜ「戦争」に負けたのか。私からしますと、それは「戦争」が自然であって、私たちも自然だからです。「平和」が自然ではないという前提に立って、しかしそれを実現したいなら、自然のコントロールが必要になります。

 近代科学はそれを目的として発達したはずですが、結果として皮肉なことに、核兵器の例を挙げるまでもなく、逆の結果を産んでしまいました。

 では、では、どうすればよいのか。自然の摂理に従うしかないのか。大難を小難に、小難を無難にするためにはどうすればよいのか。

 私はやはり、「戦争」の客観的な研究が必要だと思います。

 こういう本が、そのはじめの一歩になるとよい。そして、仲小路彰の戦争研究と未来学、地球主義が世に出て、多くの人々がそこから学ぶことが重要だと思います。

 

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2019.08.18

『日本の喜劇王―斎藤寅次郎自伝』 (清流出版)

Th_61vf122z82l_sx340_bo1204203200_ 日、「東京キッド」と「ハモニカ小僧」を紹介した、秋田の矢島出身の映画監督、斎藤寅次郎の自伝です。

 この本にも書かれているとおり、実は蒲田でスラップスティックコメディの短編映画を盛んに撮っていたのが、斎藤寅次郎と小津安二郎です。

 のちに小津は文芸派となり、押しも押されぬ「世界の巨匠」となっていきます。一方、斎藤寅次郎は生涯「ナンセンスな笑い」にこだわり続け、「日本の喜劇王」となりました。

 対照的な二人。小津についてはほとんどの作品を観ましたし、本もたくさん読んできました。寅次郎については、残念ながら多くの作品は鑑賞不可能ですし、研究書もありません。

 ですからこの本は非常に貴重です。自伝や自作の解説は読んでいるだけでも楽しい。さすが喜劇王です。文章もしゃれています。

 寅次郎は昭和37年に監督業を引退しますが、その後、自分の名を借りた「車寅次郎」は国民的人気者になったことから、本人は本名の「寅二郎」に戻るのでした。

 そう、「斉藤寅次郎」の魂は「車寅次郎」に引き継がれるという、ある意味最高の形で現代にもしっかり生き続けているのです。

 この本の冒頭、秋田で生まれ育った少年「寅二郎」について、のちの「寅次郎」が軽やかに活写しています。やはり幼児期の体験が、その後の人生を決定づけていますね。実に興味深いところです。

Amazon 日本の喜劇王―斎藤寅次郎自伝

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2019.08.17

『全貌 二・二六事件〜最高機密文書で迫る』 (NHKスペシャル)

 

 送当日観ることができなかったこの番組を今日観ました。これは「やばい」ですね。本当に驚きですし、ある意味初めて納得できた部分もありました。

 まさか海軍がここまで情報を持っていたとは。しかし結果としては、事件後に陸軍の力が強くなってしまった。正直、海軍は情報を持ちすぎていたために道を誤ったのかもしれません。

 だいたい、事前に詳細な予測ができていたのに、それを止めることができなかった。いや、あえて止めなかったのか。陸軍内を分裂させるつもりだったのか。本気で陸軍と市街戦をやるつもりだったのか。国会議事堂を長門が砲撃していたら…。

 私としては、やはり安藤輝三の自決未遂の前後の描写が辛かった。ある意味、あの自決が陸軍の分裂も、陸海軍の衝突をも回避させたのかもしれません。

 そして、この事件をきっかけに日本は戦争に向かっていったというのは簡単です。表面的にはたしかにそうでしょう。しかし、本質はもっと深く高いところにあるような気がします。

 事件が決行され、失敗し、鎮圧され、天皇と陸軍の権威が増し、開戦、そして壊滅的な終戦。冒頭語られているとおり、天皇の心に「終戦の聖断」と「二・二六事件」が特別な影を落としているとすると、その二つの「決断」の裏に鈴木貫太郎がいることを忘れてはいけません。

 二・二六事件においては間接的ではありながら天皇に決断させ、聖断においては直接的に天皇に決断をさせたのが鈴木貫太郎です。つまり、あの暗黒と思われる日本のある時代を生み出したのも終わらせたのも鈴木貫太郎であったとわけです。

 いわゆる一般的な時間観、因果論で言うなら、たしかに二・二六事件がのちの戦争の原因になっていると言えましょうが、私の宇宙人的(?)時間観、因果論で言うと、あの終戦の聖断のために開戦があり、その開戦のために二・二六事件があったことになるのです。

 そして、今回、その聖断の原因がさらに未来にあることを確信したのは、今回の「最高機密文書」が、あの富岡定俊所有であったという事実です。

 そう、実は富岡定俊は、仲小路彰を心から慕い尊敬し、戦後も含めて多くの影響を受けていた人物なのです。

 昭和14年ごろでしょうか、総力戦研究所に「天才的頭脳を有す」として仲小路彰を推薦したのは富岡定俊です。そして、昭和19年に仲小路を山中湖に疎開させたのも富岡定俊。また、この番組の冒頭にも紹介されていたミズーリ艦上での降伏文書調印後、富岡の自決を思いとどまらせたのは仲小路彰です。

 そして、戦後、仲小路彰は自らの大著「ロシア大革命史」を富岡定俊の名前で刊行しました。また、仲小路が戦後展開した「未来学」を、経済などの実学の面で具体化したのも富岡でした。

 その富岡が、この二・二六事件に関する海軍の「最高機密文書」を保管していたという事実は何を意味するのでしょう。そしてそれがこの「未来」に白日の下にさらされることになった意味は。

 奇しくも、二・二六事件のその日は、仲小路彰35回目の誕生日でした。

 ついでに今日は私の誕生日…それは関係ないか(笑)。

 

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2019.08.16

『潜行三千里 完全版』 辻政信 (毎日ワンズ)

Th_51lbc7tlwhl_sx322_bo1204203200_  の原稿「我等は何故敗けたか」初公開!

 作戦の神様か、それとも悪魔か。これほど毀誉褒貶にまみれた元軍人もいないでしょう。

 戦後はノモンハン事件やバターン死の行進の悪の主役として批判されることが多かった辻ですが、それは彼の戦後のある種不可解な行動が招いたものとも言えます。

 僧侶や医者、教授や華僑に化けてアジア各地に潜伏し、帰国後はこの「潜行三千里」で大ベストセラー作家、そして参議院議員となり、最後はラオスで行方不明となるという、なんともドラマチックすぎる人生を送ったのですね。

 そんな辻が自らの子どもたちに遺したノートの一節が、このたび公開されました。それが「我等は何故敗けたか」です。

 これは非常に興味深い内容になっています。自らの非も認めつつ、あえて自死を選ばず生き延びた心境とともに、タイトルにあるとおり、日本の敗戦の理由をあえて客観的に語っています。

 そこには自らの罪に対する後悔とともに、逆に自ら個人の罪を大局の中に落とし込んで、その濃度を薄めようとする心理も読み取れます。子どもたちに当てたものですから、その気持ちもわかるというものです。

 詳細はぜひ本書をお読みいただき確認していただきたいのですが、彼の挙げた敗戦原因8点のキーワードだけここに記しておきます。

1,国体の精華を発揮し得なかったこと

2,官僚が政治を誤ったこと

3,外交を誤ったこと

4,科学の水準低く工業力薄弱であったこと

5,国内自給の不可能

6,陸海軍の対立

7,天佑思想

8,戦略を誤ったこと

 なるほどと納得できるものばかりですね。非常に説得力があります。逆に言えば、これほどの「弱点」があったにも関わらず、なぜ戦争の道をひた走ってしまったかが問題となるでしょう。

 辻政信は二・二六事件にも関わっています。また、知り合いが辻の子孫であることもあって、私も彼に対する興味を強く抱いています。

 そして、この「我等は何故敗けたか」が、仲小路彰の「我等斯ク勝テリ」と対を成して、大東亜戦争の本質的二面性を象徴しているように感じます。

 戦後74年経ちました。昨年2018年が明治維新150年。そのど真ん中に大東亜戦争がありました。令和という新時代を迎えるとともに、大東亜戦争も一つの歴史として客観的に(感傷的でなく)評価する時が来たように感じます。

 

Amazon 潜行三千里 完全版

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2019.08.15

討論 大東亜戦争の真実

 戦の日。先の大戦をどのように評価するか。これは非常に難しい。

 このブログでも毎年、この日になりますと、その時々の私の解釈で文をしたためてきました。私自身もブレブレです。

 それはそうです。いつも書いていますが、たとえば靖国神社に祀られている英霊の皆さんも、本当に十人十色で様々なお考えをもっていらっしゃる。だから、どちら派も勝手に一言でまとめてほしくないのです。

 私にとっては、靖国はそういう象徴です。だから、何度も参拝します。そして、いろいろな声を聞くのです。そのたびに「歴史」の多様性、多層性を感じ、絶対に一つの言葉、一つの考えで絡げてしまってはいけないということを学びます。

 今日はこの討論をじっくり聴きました。保守派の方々の中でも、やはりいろいろな意見があります。当然です。

 怖いのは、一つの収斂の方法として「陰謀論」があることです。たとえば、「ディープステート」という言葉。私はあまり好きではありません。たしかに裏側はあります。あるけれども、それを諸悪の根源のように語って、結果として思考停止に陥ってしまうのはよくないと思いますし、そういう発想こそが、大東亜戦争のみならず多くの戦争の原因だとも言えるのです。

 今年も英霊の皆様から、様々なご意見を賜りたいと思います。

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2019.08.14

今日は一日YMO三昧

 田からの帰りの車の中で、ちょうどこの番組を聴いていた時に、な、なんと!ある方から細野晴臣さんに私の話をしたくれたという嬉しいメールが届きました。なんとも不思議なご縁とタイミング。これはなにか起こるぞ!?楽しみです。

 私の話というか、仲小路彰の話をしてくれたんですね。もちろんよく覚えていらして、懐かしく興味を持ってくれたようです。

 そのメールをいただいたあと、番組に川添象郎さんが登場!ものすごく面白いお話に大興奮。そう、お話にも出てきたキャンティの主人、象郎さんのお父様である川添浩史(紫郎)は、仲小路彰の右腕だった人です。

 仲小路彰の文献を整理している中で、細野さんの残された色紙や、川添象郎さんの名刺なども見つかっています。仲小路彰の未来観が、間接的であれ、多くのミュージシャンの「未来的音楽」、つまり今また流行の「(ジャパニーズ)シティ・ポップ」や「(ジャパニーズ)フュージョン」、そしてYMO=「(ジャパニーズ)テクノ」を産んだのは間違いありません。

 もう、とにかくその中心にいらした方々、細野さんや象郎さんから直接お話をうかがいたくてしかたありません。やっと時代が追いついたということでしょう、仲小路の未来学に。

 下の動画(音声)のちょうど2時間あたりから、川添象郎さんが登場します。ぜひお聴きください。すごすぎます。象郎さん、やっぱりいろんな意味でスケール大きすぎますね。昭和の天才仲小路彰から薫陶を受けた巨人ということでしょう。

 

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2019.08.13

『ハモニカ小僧』 斎藤寅次郎演出作品

 とといに続き、秋田は矢島出身の喜劇映画監督、斎藤寅次郎の作品を鑑賞いたしました。

 1940年ですから、昭和15年ですね。この時代にこんなに面白い映画を撮っていたんですね。すごい。

 チャップリンの影響もあっての和製スラップスティック。そこに日本伝統の芸能の要素をプラスしてのオリジナリティ。

 東宝と、今いろいろと問題になっている吉本興業との協同作品というのも興味深い。

 のちに美空ひばりを育てる川田晴久(当時は義雄)の才能はすごいですね。彼をめぐっての吉本からの引き抜き事件があったのは、この映画の前年。当時川田がリーダー格をつとめていた、あの伝説のグループ「あきれたぼういず」を、新興キネマが大金で引き抜こうと画策しましたが、結局川田だけは吉本に残ることになりました。そして、この作品。学生役で活躍しているミルク・ブラザースは、あきれたぼういずの後継グループですね。

 それにしても、あの「すし製造機」は面白いですね。まるで、現代の「回転寿司」を皮肉っているかのようです。いやはや、寅次郎さん、本当に面白い。センスが抜群にいいですね。秋田の人はもっと誇りに思っていいのではないでしょうか。

 

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2019.08.12

柔道団体三冠達成(インターハイ優勝)

 徒たちが歴史的快挙を成し遂げてくれました!

 本校柔道部が、選手権、金鷲旗に続き、高校総体でも全国優勝し、見事史上2校目の「三冠」を達成しました。

 本当に厳しい厳しい稽古の賜物です。選手たちはもちろん、監督にも頭が下がります。

 この半年間、私も裏側からですが、彼女たちのために闘魂をもってやってきました。こうして最高の結果を出してくれて、純粋に嬉しく思います。

 目の前の相手だけでなく、自己との戦い、そして見えない敵との戦いはまだまだ続きます。選手たちには、これを大きなステップとして、世界にはばたいていってほしいと思います。おめでとう!そして、これからも頑張ろう!

 

 

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2019.08.11

『東京キッド』 斎藤寅次郎監督作品

 田に来ております。

 今回の秋田訪問のテーマは「映画」。

 比較的よく知られているのは、あの黒澤明と三船敏郎の両父親が秋田出身ということです。黒澤父は中仙町、三船父は鳥海町の出身。

 二人に備わる、独特の男性性、土臭さというのは、この秋田ルーツに起因していることは間違いありません。そして、それが共鳴して、世界に名だたる作品が生まれた。

 三船家の先祖は鳥海町小川に移る前には、羽後町の仙道に居住していたとのことです。たしかに今でも仙道には「三舟」家が数件あります。

 この、黒澤・三船と秋田のことは、またいつか書きますね。今日は、今でも三船家の残る鳥海町のすぐ隣、矢島町に生まれた天才映画監督を紹介します。

 「日本の喜劇王」。その名は斎藤寅次郎。実は、あの寅さんの「寅次郎」は、この名喜劇監督の名を頂戴したものなのでした。それほど当時売れっ子だったということです。

 今日秋田で鑑賞したのは、あの美空ひばりが13歳の時に主演した「東京キッド」。歌の方は何度もバンドで演奏してきましたが、実は映画の方は今日が初鑑賞。

 美空ひばりの歌や演技はもちろん、川田晴久、アチャコ、エノケン、そして堺正章さんのお父さん、堺駿二さんら、そうそうたる喜劇俳優たちの名演を楽しめます。斎藤寅次郎と彼らは、戦前、戦中、戦後を通じて本当に見事なチームでしたからね。

 黒澤、三船、そして寅次郎の「ふるさと」というだけでも、世界中の映画マニアが秋田に来たがることでしょう。それを実現する作戦を練っているところです。

 

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2019.08.10

『万引き家族』 是枝裕和監督作品

 いへん遅ればせながら鑑賞いたしました。

 このタイミングで鑑賞して成功でしたね。「うなぎ」の時もそうでしたが、カンヌがどうの、賞を獲ったからどうのとかではなく、この映画は静かに観るべき映画だと感じました。

 ある意味ブームになって、評判になって、みんなが行くからという感じで映画館に足を運び、なんとなく感動したですまされる映画ではありません。

 もっと静かな作品です。

 ストーリーや「絵」自体は、正直普通です。奇をてらっているわけではない。しかし、そうした日常の中に、繊細な人間の心の機微や社会問題を織り込むのが、たしかに日本映画のやり方です。

 その経過がわかるのが、下のメイキング映像です。なるほど、これは小津安二郎のやり方に近いかもしれない。

 私自身、特に印象に残った「歯が抜けた」のシーンがこういうふうに奇跡的に、しかし必然的に生まれたということが知れただけでも、この動画を観てよかったと思いました。

 神は細部に宿る。それも静かに。

 

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2019.08.09

神々の遊び その3 『ラリー・カールトンの Room 335』

 々の遊び第3弾は、ホワイトとブラックの幸せな融合。

 名ギタリスト、ラリー・カールトンの代表作「ルーム335」です。このモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ、なんと言ってもラリー・カールトンの表情が素晴らしいですね。

 そして、この演奏の実は肝になっているのが、一昨年残念ながら亡くなってしまった天才ベーシスト、ロバート・“ポップス”・ポップウェルのすさまじいプレイでしょう!

 全体のアンサンブルは崩さず、ここまで雄弁に語るベースはなかなかないでしょう。つまり、ちゃんと支えるおしゃべりをしているんですね。ある意味、ギターと同じくらいの音数をこなしているわけですが、うるさくはないし、ギターやキーボードをしっかり引き立てている。

 ベーシストの娘には、これをコピーせよと言っています。ベースという楽器の魅力のあらゆる要素が散りばめられていると感じるからです。

 こんなの生で聴いたら泣く。いや、もらしちゃうかも(笑)。

 

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2019.08.08

神々の遊び その2 『CASIOPEA と T-SQUARE の Fightman』

 日のブラック系神々の遊びに続き、今日は日本の神々による遊び(アンサンブル)をご覧、お聴きいただきます。

 今、日本の80年代、90年代のシティ・ポップやフュージョン、そしてテクノが、海外で人気ですよね。

 あらためて、アルファレコードの偉大さ、先進性を思い知ります。そして、その裏に仲小路彰の「未来学」があったことを、いったい何人の人が知っているでしょうか。

 結果として、時代(現代・現在)があの当時の「未来」に追いついたのです。

 そのアルファレコードの功績の一つが「カシオペア」でしょう。そして、その対抗馬として名を馳せたのが、T−SQUARE。

 プロレスの全日本派と新日本派のごとく、相容れないと思われたそのファン層は、時を経て融合、統合されています。もちろん、「夢の交流戦」も行われました。

 それがこの伝説のコンサートですよね。おそらく仲小路彰や川添浩史は、こうした未来をも構想していたのでしょう。

 それにしても、まあ、昨日のブラック・アンサンブルはいかにも「大地の響き合い」という感じでしたが、こちらイエロー・アンサンブルは、「職人の腕の見せ合い」という感じ。これはこれでたまりませんな。

 音楽って、本当に素晴らしい!そして歳をとるというのもいいことですね。

 

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2019.08.07

神々の遊び その1 『Stevie Wonder の Spain』

 っても忙しいので、YouTubeの貼り付けが続きます。

 せっかくなので、本当に素晴らしいライヴ・パフォーマンスをご覧、お聴きいただきましょう。厳選!神々の遊び(アンサンブル)です。

 まずは、あのチック・コリアの名曲「スペイン」を、あのスティーヴィー・ワンダーが演奏した神演奏。

 いろいろな名演奏があるSpainですが、このバンドの編曲、演奏、アンサンブルはたまりませんね。それぞれの楽器のソロ回しが実に楽しそうでよろしい。

 この名曲、「スペイン」ではありますが、もっとグローバルな作品に成長してしまいましたね。日本人も大好きですよね。こういうマイナー・ラテン。ベーシストの娘も大好きで、よくいろいろな動画に合わせて弾いております。

 

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2019.08.06

広島原爆忌にもう一度

Th_subbuzz240015650585151  74年目の広島原爆忌。私は静岡と山梨の私学教員の初任者研修に行っていました。

 前日5日、初任者の前で講演をしましたが、その中にも「教育に残る戦争文化・ファシズム」の話が出てきました。

 令和の時代、ほとんどが平成生まれの若い教員にとっては、昭和の戦争は「昔話」になりつつあります。

 そうした中、教育の、学校の役割はより重要になっていきます。

 前日にも話しましたが、それは「語り継ぐ」ということだけでなく、無意識のうちに、それもリベラル、左翼系と言われる日教組や朝日新聞、毎日新聞が、実は戦争文化を後生大事に学校に残したという事実にも注目すべきです。

 もちろん、それが悪いと言っているのではなく、日本はそういう重層的、輻輳的な文化の国だということで、左右とか、善悪とか、そういう二分法では計り知れない、この世の真理を表現しているということなのです。

 そう、今日は改めて、昭和天皇の「原爆はやむを得なかった」発言がネットで炎上していました。情けないことです。表層的な言葉に振り回されるような若者を育ててはいけない。心からそう思いました。

 その発言については、5年前に書きましたので、その記事を再掲しておきたいと思います。お読みいただけると幸いです。

原爆と理研と天皇と仲小路彰と

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2019.08.05

湯の花トンネル列車銃撃事件

Th_unknown_20190810162901  島に人類史上初めて原子爆弾が投下されたその前日、昭和20年8月5日。東京で悲惨な列車銃撃事件がありました。

 私も時々、中央線でその現場を通過します。山梨から東京へ向かう時、高尾駅のすぐ手前、長い小仏トンネルを出たあとにある短いトンネルが、湯の花(いのはな)トンネルです。

 そのトンネルにさしかかった満員列車に対して、米軍の戦闘機によって無差別に機銃を掃射され、50名近くの方が亡くなりました。

 原爆ももちろんですが、当時の日本各地に対する焼夷弾や機銃掃射による空襲は、完全に一般市民に対する無差別攻撃です。それらに対するアメリカへの糾弾はほとんどされず、逆に日本軍によるいくつかの攻撃が、戦争犯罪とされました。

 戦後、そうした議論がほとんどされないこと、それは日本という国の不思議を感じさせる事実です。最近もかしましいお隣の国の粘着性とはえらい違いです。

 さらに興味深いのは、そうした「記憶」を意識の上では消し去っても、それを保っている物は無意識的に大切に残すことです。このトンネルも、また高尾駅に残る銃痕も、そうした不思議な記憶物の一つです。日本のそうした文化は、なかなか外国からは理解されませんね。

 

 

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2019.08.04

月刊 たくさんのふしぎ『一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして』 (福音館書店)

Th_5145gtjtmfl_sx376_bo1204203200_  日は実は10日です。ようやく時間ができました。たまった記事をさっさと書いていきます。

 8月3日に発売になったこの本。月刊たくさんのふしぎの最新刊。「一郎くんの写真…日章旗の持ち主をさがして」です。

 実はこの絵本に、私の父が実名で登場しています。

 もう最近では、父はすっかりボケてしまって、この本に自分が登場することになった経緯も覚えていません。

 記者さんの取材を受けたのは今から5年ほど前。その直後からアルツハイマーが進行し、過去の記憶は(1分前も含めて)ほとんど消えてしまいました。

 もしかすると、この感動的な物語を、この時代に完成させるために、自らの記憶を全て絞り出したのかもしれません。

 「物語」…そうです、「モノの語り」です。意識の奥に眠っていた「無意識=モノ」が語り始めた。モノは「波動」ですから、時や空間を超えます。

 特にこの時代になって、70年、80年前の「モノ」が語り始めています。ちょうど父が記憶を失うのと並行して、私と家内もとんでもない「モノ」の語りに巻き込まれていきました。そう、このプログではあまり詳しく書いていませんが、「二・二六事件」に関わる奇跡的な偶然(必然)の出会いがありました。

 そのアナザー・ストーリーもこの令和を迎える時になって一つの結末を迎えました(こちら参照)。そう考えますと、我が家はどうもそういう運命のもとにあるようです。そのような天命を感じます。まあ、二・二六事件に関する不思議すぎる物語は、絵本にするにはあまりにオカルトめいていますが。

 この「一郎くんの写真」、ぜひお読みいただきたい。本当に不思議な実話です。そして、「一郎くん」がこの時代、この世に、言葉を超えたメッセージを送ってくれています。私の父が記憶していた、一郎くんの行動と表情は、何を物語っているのか。私もしっかり受け止めていきたいと思います。

 正直、仕事以外、あまり世のため人のためにならなかった父。晩年に素晴らしいモノを残してくれたと思います。GJ!おやじ。

 

Amazon 一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして

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2019.08.03

「表現の不自由展」大成功!?

Th_subbuzz260715648113561  んだか、大変な騒ぎになっていますが、どうしてでしょうか。

 私からしますと、その騒ぎも、また実際に中止になってしまったという結末も含めて、一つの作品なのではないかと思うのですが。

 言うまでもありませんが…結果、最高の形で「表現の不自由」が「表現」されたわけでしょう。してやったりなのではないですか?

 あれ?津田さん、それを想定していたんじゃないんですか?てっきりそうだと思っていました。

Th_pk2019080202100280_size0  だから、あの苦悩に満ちた記者会見も見事なシナリオと演技だと、私は真剣に思っていた(思っている)のです。

 また、彼への批判や、主催者側の反論など、めちゃくちゃたくさんの「表現者」が参加して、それも錚々たるメンバーが参加しての、一大アートなのではないですか?

 つまり、「表現の不自由展」は大成功なのです。ただそれだけ。あれ?私がおかしいでしょうか。ネタばらししてしまった野暮な人なのでしょうか?

 だれか教えて下さい(笑)。

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2019.08.02

ノラ猫の学校

Th_img_4434  日は教え子たちと飲み会。5人のうち3人は母校に帰ってきて先生をやっています。つまり同僚。

 あとの二人は特別ゲスト。二人ともかなりのノラ猫でしたが、今はすっかりシンデレラストーリーを歩んでいます。

 シンデレラとは違うか(笑)。一人は電通でコピーライターをやってます。彼女は、お隣の某公立高校のエリートクラスに入学したのに、1学期で不登校になってしまいました。勉強ばかりの生活にすぐ耐えられなくなったらしい。

 で、その夏休み、ある人のツテで会ったところ、「これは絶対モノになる!」と思い、1年周回遅れでウチの学校に入り、のちに私が担任して卒業させました。

 彼女と初めて話した日のことはよく覚えています。言葉のセンスが違った。普通ではない感覚。これは間違いなくアーティストかクリエーターになる!と直観したのです。

 で、結局ウチの学校ではやりたいことだけやって、結果日芸の放送に合格しました。そして、学生時代からいろいろなコンクールなどで入賞。電通さんから引っ張られる形で入社し、今に至っています。

 私たちのよく見るCMを企画したり、そのコピーを作ったり、まあ実に楽しそうな生活を送っております。

 もう一人、いや一匹のノラ猫も同じクラスでした。彼女に初めて会った日のこともよく覚えています。なにしろ、中学生なのに「銀髪」で出てきたのですから(笑)。彼女はほとんど中学校に通っていませんでした。

 しかし、やはり話してみると、夢がしっかりあり、そして賢いことがわかりました。電通行ったノラ猫同様、上から指示されてみんなと同じことをするのが苦手なだけでした。

 結果、ウチの学校で引き受け、国立の医学部に現役合格しました。のちに私大の医学部に入り直し、今は県立中央病院の救急救命医として、ドクターヘリで飛び回り大活躍しています。いずれは紛争地に行きたいとか。

 ウチにはリアルノラ猫が6匹いますが、こういうノラ猫たちもずいぶん拾って育ててきました(育てたというほどではありませんが)。これこそが「学校の先生」の醍醐味ですね。立派な飼い猫は勝手に健康的に育っていきますが、ノラ猫は拾ってやらないと、場合によっては死んでしまうこともあります。

 今の仕事、つまりフツーの学校の先生を退職したら、ノラ猫だけを拾って育てる「学校」を作りたいと思っています。先生もノラ猫を集めたいですね(笑)。

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2019.08.01

高城剛の未来予想2019

Th_-20190804-152609  校も幼稚園も夏休みに入ったはずなのですが、今年は例年以上に忙しくてテンテコ舞いしています。


 というわけで、今日は他人のふんどしで相撲取ります。


 他人とは…私の心から尊敬する友人(時々メールのやりとりなどしています)、世界を股にかけて活躍するクリエーター高城剛さんのインタビューです。


 彼の発信する情報の質の高さは定評があります。それはそうです。ネットからの情報などは一切信用せず、自分の足で歩き、目で見て、体で感じた直観のみをソースとしているからです。本当にすごい。


 そんな彼が今年はじめに発信した近未来予想です。ぜひお読みください。もうすでにこの予想どおりになっているものもありますね。


今後、アメリカ西海岸で独立運動が起こる


「安全な『日本製大麻』を東京で」の好機到来?


 特に「日本製大麻」については、私も現在鋭意研究中。とか書くと、必ず批判を浴びたり、心配していただいたたりするのですが、まあとにかく世界の趨勢からかなり日本は取り残されているのは事実です。よく勉強した方がいいと思います。


 それこそ一番いいテキストは高城さんのご著書です。


大麻ビジネス最前線

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