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2019.07.18

山本太郎というタレント

Th_-20190719-121820  こでいうタレントというのは、芸能人という意味でもありますが、才能という意味でもあります。

 政治のことはあまり書かないようにしてきました。それは、たとえば昨日書いた「経済」でさえ、非常に抽象的・高次元に進化しているわけで、その経済をコントロールすることが大きな役割となっている現代の政治は、私たちの生活感覚ではなかなか評することができないからです。

 しかし実際には、与党も野党もその他も、結局「生活感覚」に訴えることしかしていない。そこが、ここのところの政治不信というか、政治への無関心、あるいは諦めにつながっていると感じます。

 まあ、経済人が本質を見ていないように、政治家自身が政治のそうした未来的本質を理解していないので、しかたありませんがね。

 そんな中、参議院選挙が近づいてきております。私が投票に行くのか、行ったとしたら、だれに、どこに投票するのか、そんなことはどうでもいいでしょう。ただ言えるのは、未来から逆視して判断するということです。今の原因は過去にあるのではなく、未来にあるのですから。

 さて、今回ある意味注目を浴びているのが、れいわ新選組の山本太郎さんでしょう。

 なんとなく野党側、リベラル側の人という感じがしますが、今までの行動や語りからは、その逆の思想が感じられる時もあります。まあ、バランスが良いといえば良いし、次元が少し違うという気もします。ただ、その次元が高次元なのかは…微妙です(笑)。

 そう、先ほど言った「生活感覚」に訴えることが多すぎるから、ちょっともったいない気がするのです。なにしろ、山本太郎さんはMMTをよく理解し、それを高く評価しているのですから。たとえばこの動画を御覧ください。保守に近い三橋さんとの組み合わせは実に新鮮ですね。

 

 

 

 

 今日、日刊ゲンダイのインタビューも面白いですね。

れいわ新選組・山本太郎氏「世の中変わるなら捨て石上等」

 捨て石上等という言葉に象徴されますね。やはり自分という存在価値をうまく演出している。「粗削りだけれども「ならぬものはならん」と空気を読まないでやるべきことをやる。政治が面白くなって、期待感が膨らむと思うんですよね」という言葉や、各候補、特に特定枠のメンバー選定からも、「いかに一人が目立つか」がテーマになっている。

 もちろん、それが悪いと言っているわけではなく、そこがやはり山本太郎というタレントのタレントだと思うのですよ。硬直化した社会を動かすには、庶民の心を動かさねばならない。難しい話ではなく「生活感覚」に訴える。

 「親身」と「新味」で目立つことが大切なのです。

 目立つ人には目立つ人の役割があります。そして、影で裏で社会を動かしていく人もいます。その全体像は、なかなか「生活感覚」の中では見えてこない。そこが政治の難しいところです。

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