【三橋貴明×ステファニー・ケルトン】概論、MMT(現代貨幣理論)
先日も何回か紹介したMMT。まったく発想の違う経済理論です。
提唱者の一人、ステファニー・ケルトン教授が来日しました。三橋貴明さんと対談をした動画が公開されたので紹介します。
私も学校で「古典経済学」を教える時は、自分の生活(金銭)感覚に落とし込むとよく分かるとして、実にスケールの小さな話をしてしまいます。
しかし、ようやく脚光を浴びたMMTや、私の提唱する(まだしてないか)FMTには、私たちの従来の生活(金銭)感覚からすると、ちょっと考えられないような世界が広がっています。
実際、経済史を見てみれば、次第に物質から情報へと抽象化していることがわかります。そこで起きているのは、「物々交換」ではありません。三次元の物理法則に縛られない、高次元の法則のもとでの現象です。
量子論が1世紀近く経っても生活レベルでは理解できないのと同様に、抽象化した経済理論はしばらく理解されないことでしょう。しかし、量子論が実験によって証明されてきているように、新しい経済理論も実際の経済現象、特に大規模な国家経済や地球経済の実際の現象によって、いやでも証明されることになるでしょう。
というか、今の日本こそ、その壮大な人類の実験場になっているのです。これだけ大きな「数字」の借金があっても、ちっとも揺るがない日本経済。古典経済学では考えられないような「事実」が現在進行形なのです。
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