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2019.07.30

J.H.ルーマン 『無伴奏ヴァイオリンのためのエッセイ』

 日はスウェーデンの方と飲みました。めちゃくちゃ日本語上手だし、私よりも日本のことをよく知っている。おそるべし(笑)。

 北欧はある意味日本に似ているところがあります。それは「コト」よりも「モノ」を重視するという点です。私の「モノ・コト論」もすぐに理解してくれました。

 かなり霊的な話もしました。まあ、スウェーデンボルグの国ですからね。王仁三郎の国と気が合うのは当然といえば当然。

 そのスウェーデンボルグの時代は、音楽で言えばバロック時代です。ちょうどその頃、一人の天才スウェーデン作曲家が登場しました。スウェーデン音楽の父とも、スウェーデンのヘンデルとも言われた、ユーハン・ヘルミク・ルーマンです。

 彼はロンドンで音楽を学び、その後もヨーロッパ各国を回って最新の音楽を自分のものとしました。

 あの時代のヨーロッパの音楽家が皆そうであったように、基本的には先進国イタリアの音楽がベースになっていますが、やはりいかにもスウェーデンといった感じの「妖気」を感じさせる作品もあります。

 たとえば、彼が無伴奏ヴァイオリンのために書いた「エッセイ」。これは他の作曲家の無伴奏作品とは一線を画しています。なんか不思議な語りになっているんですね。かなり変な曲と言えば変な曲。

 本来なら現代のヴァイオリニストの貴重なレパートリーになってもおかしくないのですが、ほとんど知られていませんし、弾く人もいませんね。まあ単純に「変」だからだと思いますが。

 今日はYouTubeに楽譜付きで公開されていた3曲を聴いてもらいましょう。1番、8番、16番です。特に8番は妙な曲ですね。それがなんとも魅力的なんですが。

 今日飲んだスウェーデン人は、特に戦前の日本映画にめっちゃ詳しかった。私なんかよりもずっとマニアック。まあ、逆にですね、スウェーデンのバロック音楽を演奏している日本人というのも、向こうからするとかなりマニアックでしょうね(笑)。そういう文化交流はホント楽しい!

 

 

 

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