俗流歴史本 vs 歴史学
「俗流歴史本」の何が問題か、歴史学者・呉座勇一が語る」…という面白い文章を読みました。論者は国際日本文化研究センター助教授の歴史学者、呉座勇一さんです。
私も呉座さんの「応仁の乱」を読み、久しぶりに(?)正統歴史学の面白さを堪能いたしました。
一方、槍玉に挙げられている井沢元彦さんの「逆説の日本史」シリーズも、若かかりし頃さかんに読みました。
ですから、両者がケンカするのは、あまり楽しくありません。
この前書いた慰安婦問題や、何度も書いてきた南京の問題と一緒で、両極端がお互いに譲らず頑なになってケンカしている様子は、あまり好ましく感じられません。
だいたい、人間の現実の生活は、事実と妄想の絡み合い、結果としてその中間に本質があるのに、かたや事実として残っているコトしか認めず、かたや自分の妄想というモノに絶対的な自信を持っていて、その「あはひ」を観るのを忘れてしまっている。
量子論的に言うならば、この世の本質は粒子(コト)と波動(モノ)の「不二」的共存であるのに、そのどちらかしか観ていないわけですね。
というわけで、この呉座さんの文については、それなりに納得できる反面、なんとなく味気なくも感じてしまうのでした。
ただ、残念ながら(?)言えることは、呉座さんも井沢さんも、とっても筆力があって、そういう意味ではかなり「近い」ということです。そこは、実はとっても重要なポイントです(近親憎悪?ライバル?)。
さてさて、出口王仁三郎や仲小路彰、さらには宮下文書など偽書の類、そして、二・二六事件にまつわる不思議な体験などに関わってきたワタクシとしては、少なくともですね、波動の情報については時空を飛び越えますので、すでにそれは「歴史学」の関知する領域ではない、ということだけは言っておきたいと思います。完全なトンデモですね(笑)。いつもスミマセン。
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