御正体神社
なぜか5/4づけの 御正体山と令和 という記事がたくさんの人に読まれています。まあ、実は大変重要な記事なので内心うれしいのですが。
さて、今日はその御正体山の麓にある御正体神社を紹介します。
今上天皇陛下(当時皇太子)も、2004年の御正体山登山の際、(たぶん)お立ち寄りになった神社です。
御正体山といえば、妙心上人。つまり、山岳信仰、修験道を含む神仏習合、本地垂迹の信仰の対象です。ですから、この神社も、神社らしく鏡が御神体として祀られているとはいえ、その祭神はたしかではなく、それよりも、本殿右側にある三僧の遺跡の方が印象に残ります。
そう、「みしょうたい」とは、一般的な「御神体」の意味が基本ではありましょうが、伝説、現地の口承としては、「三僧体」という説もあります(また、それとは別に宮下文書系の伝承では「三将台」とも言われています)。「三僧」とは、開山妙心上人、二代妙善尼、三代巨戒上人のことです。
廃仏毀釈による妙心上人らの受難については、こちら の論文をお読みください。明治維新の仏教弾圧のバチが当たったんでしょうかね、その後の日本の歴史は。
先ほどは仏教遺跡が印象に残ると書きましたが、実は、それ以上に印象的だったのは「巨石」でした。そのあたりも、写真でいろいろとご確認ください。そして、ぜひ現地へ。
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