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2019.05.17

村上和雄『そうだ、生きているだけで素晴らしい』

 昨日のダライ・ラマ法王さまとも何度も対談されたことのある、筑波大学名誉教授、分子生物学者村上和雄さんの素晴らしい講演。
 ここでも、科学と宗教の融合が示されています。融合というか帰一でしょうかね。
 村上先生とはご縁あって酒席でお隣に座らせていただき、直接お話をうかがったことがあります。その時も、ひょうひょうとギャグをおっしゃるので、すっかり私の良い遺伝子がスイッチオンされまして、本当に気持ちよく健やかになったのを記憶しております。
 村上先生は天理教の信者でいらっしゃり、私は信者ではありませんが天理教や大本の教えを少しかじっておりますので、自然お話は宗教と科学の接点に焦点があてられました。
 宗教と科学、両者への私たちの動機がまず共通していますよね。すなわち「サムシング・グレート」への予感です。何か人智を超えた宇宙の意志というか、秩序の創り手の存在への予感。実感。
 そこに「笑い」が絡んでくるところがまた面白い。天理教でいう「陽気ぐらし」の一端でありましょう。心が体をコントロールするのは当たり前のような気がしますが、さらに進んで心が量子の挙動に影響するというのが、最新の科学の知見です。
 そして、この講演でおっしゃっているように、正確無比かつほとんど同じ膨大な遺伝子情報が米粒一つの大きさに収まって働いているという不思議。それが連綿と続いてきた奇跡。この驚きにこそ、宗教や科学の端緒があります。
 今、私は宗教ではなく、日本の神話や日本語の中に量子力学を見つける作業をしています。これはこれで面白いですよ。いつか発表できたらいいなと思っています。日本文化の本質もまた、そこに見えてくるというものです。

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