雪発電
おとといの記事で大雪によるソーラーパネルの「自然破壊」について書きました。
本当に日本海側の豪雪地帯に住む皆さんの、冬場のご苦労は筆舌に尽くしがたいものがあります。
私のような雪のない静岡県生まれの者にとっては、なかなか想像ができない世界です。
しかし、それが春から秋にかけて、豊富な「水」という恵みを与えてくれるのも事実です。つまり、ある意味では雪という形で大きなエネルギーを保存しているともいえます。
では、そのエネルギーをなんとか小出しにして使えないかということを、特に雪国の人たちは今までもいろいろ考えてきました。
しかし、雪を溶かして水にするには、熱エネルギーが必要となる上に、ただ溶かすだけではなかなか大規模な発電はできません。
逆の発想で、夏まで雪を保存しておいて冷却に使うということも実験段階に入っています。巨大な氷室ということでしょうか。しかし、これも広大なスペースを要するため、あまり実際的ではありません。
あるいは、あの雪の重みをエネルギーに変換できないか、そんな発想もありますが、それが可能だったら、雪のみならず全て重量のあるモノはとっくにエネルギーに変換されているはずですよね。
そんな中、今までとは違う発想の面白い「雪発電」の記事を見つけました。
摩擦帯電型ナノ発電機ということですから、いわゆる静電気を利用するということですね。静電気ということから想像されるように、決してその発電量は大きくないかもしれません。しかし、それらを効率よく保存蓄積できれば可能性が広がるでしょう。
そこで重要になるのは、蓄電技術です。充電ではなく蓄電。これからは蓄電だということを、私は何度も書いてきました。キャパシタですね。大規模キャパシタが実用化すれば、多くのエネルギー問題が解決します。
ずいぶん前に私が提唱したハイブリッド・キャパシタは実用化のめどが立ったようですね。あと10年もすれば、一気に蓄電、じわじわ放電ができるようになるでしょう。その時はキャパシタがバッテリーに取って代わることになります。期待しましょう。
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