アート作品? ソーラーパネルの「自然破壊」
平成最後の日。秋田で活発に地域おこしや文化活動をしている友人夫婦と晩餐。お酒は山梨からのお土産、甲斐の開運「令和」。いちはやく(ぬけめなく?)「令和」の名を冠したお酒。ちょっとフライング気味でしたが、おいしくいただきました。
山梨と秋田、対照的なのは、日照時間です。年によっては、山梨が1位、秋田が最下位ということもあります。だいたい年間500時間くらい差がある。甲府市と秋田市では700時間くらい差がある時もあります。大まかに言って、秋田は山梨の7割以下。これは気質も違ってきますよね。
そんなわけで、おひさまの恩恵多大な山梨は、ソーラーパネルの設置による「自然破壊」が進んでいます。最近でも近くの山の木が大規模に伐採され、気味の悪いソーラーパネルが「植えられ」ました。
何が環境のためだ!おそらくこれら大量のパネルは15年後には全て粗大ゴミになっていることでしょう。
一方、秋田は日照時間が少ない上に、大量の雪が積もるため、なかなか太陽光発電が普及しませんでした。
しかし、最近は実に無責任な一部業者が、「雪が積もっても発電している」「大雪にも耐えられる」「楽して稼げる」といういい加減な営業文句を使って、特に農地を多く持つ農家の方に売り込んでいるようです。 その結果がこれです。秋田の中でも、日本一の豪雪地帯として有名な県南のある町の風景です。
1年持たなかったのです。なんですか、この被災地のような風景は。
これは業者の責任ですよ。設置した方にとっては、勇気を振り絞っての「挑戦」だったらしい。決して欲におぼれての決断ではない。本当に生活していくのに大変な地域なのです。 もうこうなると、そしてこうして放置されていると、ある種の「アート作品」のようにさえ見えてくる。ものすごいメッセージ性ありますよ。このまま、放置、いや保存してもらいたいくらいです。
タイトル「自然破壊」。自然を破壊した報いに自然に破壊されたソーラーパネル群。自然を、大雪をなめるなっていうことでしょう。
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