« 『南朝の雲烟遥かなり』 山地悠一郎 (歴研) | トップページ | ポインター号(地球防衛軍) »

2019.03.03

YMO 『東風』(4th August, 1979. Live at The Greek Theatre in L.A.)

 女が春休みで帰省しており、一日中ベースを弾いております。高校時代はよく分かっていなかったスタンダード・ジャズのすごさに急に気づいたようで、チャールス・ミンガスからジャコ・パストリアスまで、やたらとコピーをしております。
 その合間には、日本の歌謡曲、特に演歌のベースの練習もしており、それはそれでスーパーかっこいいことを改めて知ったようで、昭和の父親としては「どうだ!」といい気分になっております。
 たしかに自分も大学1年から2年にかけて、音楽的に急に「深み」がわかるようになったかもしれない。そういう時期なんですね。次元上昇。
 さて、そんな娘に刺激されてか、今日は私も懐かしいけれどもまだまだ学ぶべき音楽というものをたくさん聴きました。そのうちの一つ、娘も興味津々だったのがYMO。昨年40周年ですが、まだまだ全然新しい。それこそこの歳になって、音楽経験をかなり積んだからこそわかるその「深み」。
 なんだかんだ、彼らは当時30歳前後だったんですよね。すごいわ。
 さて、今日特に感動したのが、上の演奏。これって、12年前にこちらで紹介したやつですよね。ウチのビデオよりずっと鮮明ですし音もいい。
 感想としては12年前と大きく変わるわけではありませんが、違った感覚で彼らを見るとすれば、やはり、この、まさにこのリアルタイムで彼らは仲小路彰の「未来学原論」に出会っているんですね。
 ちなみに昨年末来日した際に、ある知り合いを通じて、坂本龍一さんに仲小路彰のことを覚えているか聞いてもらいました。
 「結局、御本人には会うことはできなかったけれども、未来学原論は何度も読んだ」
 とのことでした。やっぱり。
 私もまさかこういう形でYMOに裏側から近づくことになろうとは、夢にも思いませんでした。
 たしかにYMOの音楽は、21世紀的でありながら全近代的(東洋的)、デジタルなようでめちゃくちゃアナログという、まさに未来学原論の根本部分を高次元で表現してくれているような気がします。
 霊界物語に対する耀わんのように、未来学原論という「コト」の世界を音楽(もののね)という「モノ」で表現したものなのかもしれませんね。

Amazon 未来学原論

未来学原論(国書刊行会)

|

« 『南朝の雲烟遥かなり』 山地悠一郎 (歴研) | トップページ | ポインター号(地球防衛軍) »

音楽」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

モノ・コト論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: YMO 『東風』(4th August, 1979. Live at The Greek Theatre in L.A.):

« 『南朝の雲烟遥かなり』 山地悠一郎 (歴研) | トップページ | ポインター号(地球防衛軍) »